ポイント業界施策分析.no2(楽天ポイント)

はじめに

私は普段企業のメルマガやPUSHなどの施策立案・配信設定に携わっており、自己研鑽のために今回は実際に他社で行われている施策を分析していきたいと思います。
分析の目的は以下の2つです。

①企業が実際に行っている施策をからアイデアをもらう
②定番で行われている施策を確認することで勝ちパターンを予想する
その他個人的に響く施策があれば、なぜ響いたのか掘り下げ施策アイデアのヒントにしたいとも考えています。

分析対象は、実務でポイント系サービスに携わっていることもあり、まずはポイント業界に絞って見ていきます。今回分析するのは「楽天ポイント」のメール施策です。

前提

ご存じの方も多いと思いますが、楽天ポイントの概要を説明します。楽天ポイントは、楽天系サービスや提携する加盟店でポイントをためる・使うことができるポイントです。基本は100円で1ポイントが貯まる仕組みになっていますが、ポイント還元率は人によって異なります(ex.楽天Payに楽天キャッシュを使ってチャージしている人は100円で1.5ポイント)。1ポイント1円で使うことができます。
加盟店には、ガストやマックなどの飲食系からビームスなどのアパレル系、さらには書店や不動産など幅広いジャンルの約500社が登録されています。
https://pointcard.rakuten.co.jp/partner/(加盟店一覧)
個人経営のお店で導入しているところもあります。
利用者層を公式で提示している資料はありませんでしたが、SBI生命の調査をみる限り30-40代が特に厚い層なのかもしれません。

https://www.sbilife.co.jp/corporate/press/pdf/NR20211020.pdf


実際に行われていた施策(メール)

それでは早速、施策の分析に移りたいと思います。
今回は私のメールボックスに直近1ヶ月届いていたメールの内容を調査しました。楽天ポイントに関しては関連サービスが多いため正直どこまで拾うか迷いますが、今回は楽天ポイントの利用を促している内容であれば取り上げることとします。

ちなみに以下のような送信先をチェックしました。
・楽天ポイントカード
・楽天カードニュース
・楽天銀行ニュース
・楽天ペイ
・楽天ペイニュース
・楽天キャッシュ
etc..

また、楽天ポイントは街中や楽天市場での使用、積み立てNISAの引き落としなど月に数回は使用しているので、アクティブユーザー向けの施策が届いているはずです。

いくつかメール施策を紹介します。

①ポイント獲得のお知らせ(楽天ポイントカード)
こちらは週一回届いていました。

上記のバナーもくっついてました

ただポイント付与をお知らせするだけではなく、ポイントアップキャンペーンも訴求しており、さらなる利用を促していました。達成してないものだけ送られてくるようパーソナライズされているのかもしれません。


②過去1ヶ月楽天Pay新規利用向けキャンペーン(楽天ペイニュース)
楽天ペイ新規ユーザー向け施策です。
「ご利用ありがとうございました」「メールを受け取った方限定」のワードが目をひきました。
利用へのお礼は、自分の経験上も開封率の上がる文言でしたが、実際受け取ってみて印象が良い+行動に基づくお知らせなので自分ごと感があるので良いと思いました。

スクロールするとキャンペーンのオファーが出てくる


③休眠起こし&新規利用促進施策(楽天ペイニュース)
私の場合新規利用に該当します。
新規利用から1ヶ月以内に2つのキャンペーンを用意しているところが定着につながりそうで良いと思いました。クリエイティブについては、「お久しぶりの」という言葉にやや違和感を感じるものの「あなた限定」が目をひきます。

④気になったタイトル
施策をチェックしていて、楽天のメールはタイトルの引きが強いように感じました。思わず開きたくなった・工夫を感じたものをいくつかピックアップしてみます。

▼限定訴求+高額ポイント。(内容が不動産だと伏せていることでも開封率上がっていそう)

▼新情報+全額還元という大きめのベネフィット。(限定100名、上限ありは伏せられてます笑)

▼宝くじの訴求を縁起のいい日に送る



おまけ
楽天からのメールにはフッター付近に以下のようなアンケートボタンがありました。回答することでどんどん内容が最適化されていくのか気になります。


まとめ
楽天からのメールはタイトルに工夫があって、自分に言われてる感が強いものが多かったです。「〇〇したあなた限定」のように自分が取った行動に対するオファーであることを伝えると、開封率上がりそうです。また、加盟店の特徴によってパワーワードを調整するのも良さそうです。今後のタイトル付けの参考にしたいと思いました。







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