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「何があったの? 」稚魚と成体で見た目が超変わる魚たち

こんにちは。LBRF生き物課です。

皆さんは水族館や鮮魚店で魚を見たりする機会はたくさんあると思いますが、その魚たちは基本的に成長しきった成体です。

その魚たちの子どもの頃の姿を想像したことはありますか?

もしかしたら子どもと成体で姿が大きく違う魚もいるかもしれません。

今日はそんな魚たちを紹介していきます。

カンパチ

この魚は聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。

お寿司屋さんではよく耳にする美味しい魚です。

僕も好きなネタです。

成魚はブリに似た銀色に灰色と薄い黄色が混じっていますが、稚魚は全体的に黄色がかっていて黒い縦じまが入っています。

成長と共に黄色と縦じまは薄くなっていきます。

メガネモチノウオ

ナポレオンフィッシュとも呼ばれる水族館の人気者、メガネモチノウオです。

青くて大きい魚というイメージが強いですが、稚魚は白い体に焦げ茶色のゴマ模様がちりばめられています。

成長と共に白い模様は消えていき、青みがかっていきます。

また、頭の辺りにこぶがでてきます。

イシダイ

磯釣りでは有名なターゲットのイシダイです。

カニなどの甲殻類を噛み砕くための頑丈な歯を持っています。

稚魚〜若魚はシルバーに黒い縦じまがはっきりついています。

一方、成魚〜老成魚は体全体が黒くなっていき、黒い縦じまは薄くなっていきます。

成長しきって真っ黒になったイシダイは釣り人の憧れでもあります。

ナンヨウツバメウオ

少しマイナーな魚です。

1枚目の写真を見て枯れ葉?と思った人もいるかもしれません。

稚魚は枯れ葉に擬態し、さほど泳がずに潮に流されながらプランクトンを食べて生活します。

成長していくにつれて縦に伸びたひれは短くなり、体の色は銀色になっていきます。

熱帯の魚ですが、黒潮にのって相模湾の辺りまで来ることもしばしばあります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

普段見慣れている魚でも、稚魚の姿をみたことがあるという人はそうそういないと思います。

また、種類にもよりますが稚魚が見れる時期は決して長くはありません。

もし海や水族館でまだ幼い稚魚を見かけたら、写真を撮っておくことをオススメします。