管理人が保健師から看護師へ転職した理由!学生時代の勉強方法からなぜ保健師を辞めたのかまで!

看護師から保健師に転職する人はいても、保健師から看護師に転職する人なんていないでしょう?と考えている人も少なくないのでは?


当サイトの管理人は、実は新卒と同時に、県の保健師として仕事を始めました。

しかし、3年で保健師人生に幕を閉じました。

今回は管理人がどのように保健師になったのか、どのように勉強したのか、なぜ保健師を辞めたのか、なぜ看護師に転職したのかを話していこうと思います。

どのように保健師になったのか?どのように勉強したのか?

管理人は大学在学中の四年生のときに1つの県、2つの市町の試験を複数受けていてすべて合格しています。


時期的にいえば、6月に県、7月頃に市、9月頃に町の筆記試験があり、合格発表が筆記試験の1ヶ月後頃にあり、その後随時二次試験の面接試験があったという流れでした。


『えーそんなにも過密なスケジュールなの?』と驚く方もいるかもしれませんが、実際公務員として採用するための試験なので、あなたの人柄や基礎的な知識を確認するためには時間をかけた試験が必要なのです。


勉強の仕方は『保健師に一発合格した管理人の一般教養、専門科目の勉強方法と戦略!』で詳しく解説しているので参考にしてください。


保健師の試験は年に3回ほどチャンスがあり、だいたい6月〜10月頃にかけて行われます。


自分が受けたいと考えている県、市町村があるのであれば、5月頃からリサーチを開始しないと応募期間がすぐ終わる可能性もあります。


昨年度いつ頃採用試験の情報が公開されたかをチェックして、細かく市町村や県のホームページを確認しておきましょう。

なにはともあれ、精神科の看護師に興味はあったものの、夜勤が嫌だという単純な理由で、3年の11月ごろより一般教養や専門科目の勉強をはじめました。

今思えば、もっと遊んでおけば良かったと悔いても悔いきれないほどの時間を無駄にしたような気がします。

平日は試験でもないのに授業が終わればなるべく図書館にいき、判断推理や数的処理といった一般教養の勉強を行い、休みも朝から図書館通いをしていました。


そのくらいしないと不安だったというのもありますが、時間がもったいなかったですね。

ちなみに管理人がどのように保健師になったのかは、『県市町村保健師3つ合格した管理人の一般教養、専門の公務員勉強方法!』にまとめてあります。


保健師になってどんな仕事をしたのか?

そんなこんなで、勉強をしていたおかげもあり、翌年の保健師試験を3つ受け、1つの県、2つの市町から合格内定をいただきました。


結果としては県の保健師として就職しましたが、ここも市町の保健師になっていれば私の人生は大きく違っていたかもしれませんね。

県の保健師として就職してからは、結核関係のDOTS、訪問で内服確認を行ったり、結核関係の会議を行う業務をメーンに、措置入院や医療観察法関係の重度の精神疾患ケースの訪問なども行っていました。


たまにインフルエンザ、ノロウイルスの介護施設集団感染ケースの訪問指導や収束までの支援なども行っていました。

そのほかには特定健診から糖尿病患者、透析リスクの高い人をピックアップするようなシステム作りをする仕事などもしました。いわゆる市町の保健師さんのサポートする役割ですね。

一つ保健師といっても仕事畑がかなり違いましたね。


ちなみに管理人がどのように保健師になったのかは、『県市町村保健師3つ合格した管理人の一般教養、専門の公務員勉強方法!』にまとめてあります。

県の保健師の役割がわからず保健師を辞める


私が、県の保健師を辞めたのは、県の保健師の役割が全くわからなかったからです。

県の保健師の仕事は、市町村の保健師と少し異なっています。以下のようなイメージです。

3ヶ月、一歳半検診をはじめとする子どもの検診業務
特定健診をはじめとする成人への検診予防業務
住民への訪問によるフォロー


市町村の保健師は、住民に直に接することで予防や健康の維持をサポートするのが役割です。

一方の県の保健師はというと。

結核、ノロ集団感染などの感染症関係業務
措置入院関係の困難な精神関係業務
市町村の保健師のサポート業務


ざっくりいうと上記のような業務が多く、県民に近いところで予防や健康維持するというよりは、市町村の保健師をサポートして遠巻きに県民の健康維持の枠組み作り、システム作りをする印象です。

たしかに感染症関係で住民と関わりますが、それも一時的で長期的に関わりを持てるものではありませんし、措置関係の精神疾患患者へのサポートは困難なケースも多く、県の保健師が中心に関わると言うよりは他職種で連携して関わるといった印象です。


そもそも県の保健師が直接なんらかのサービスを提供できるわけではないため、病院の看護師、市町村の保健師からは『県の保健師さんは何をしてくれるんですか?』といった視線や態度で接してきますし、相談事業所の人たちはサービスや支援を積極的に導入できる分発言力、実行力があるため、県の保健師には意見をほとんど求めてきません。


また、虐待事例の小児、家族のケースでも上記と同様な状況になりやすいです。児童相談所は強制力を持った権力行使ができますが、県の保健師はあくまで電話相談や訪問相談に乗れるか乗れないかといったくらい。(そもそも児相が関わっているので虐待ケースでの家族受け入れは悪い)

そして、私たち若年世代の県の保健師にとって、訪問や相談にのれるケースの少なさからくる経験不足も保健師をやっていく自信を失わせました。

県の保健師でも上の世代であれば、『子どもの検診とかで元々やってたから』『訪問とかたくさんいってるからこのくらいできてとうぜん』といったように、市町村に移管する前に子どもの検診や特定健診をしていた経験を持っているため、若年世代の不安や不満への理解に乏しいのです。


20代、30代の県の保健師は手探り状態で訪問や相談をしている人も多いと思います。

そうこうしているうちに、こんな疑問が湧いてきたのです。

県の保健師っているの?
何もできることがない
『上司もやる気がなくとりあえずケース会議だけ参加しておけばいい的なスタンス』に違和感
子どもの検診や特定健診などの経験もないのに市町村の保健師をサポートする立場って何をサポートするの?


上のような疑問を抱くうちに県の保健師としての役割を見出せず、やりがいを失ってしまいました。

もう一つ大きかったのは、上の世代が残業をしていても痴話話、愚痴のみで、仕事もせずに残業代をたくさんつけているのをみて、税金で何やってるのだろうかと思いました。

また、私がまとめた資料や企画をさも、自分の成果のように発表し(これはどこでもある話かもしれませんね笑)、しかも残業代はつけるなといったパワハラも横行していました。

あとこれは自分の仕事が遅かっただけかもしれませんが、残業も毎日のように3〜5時間は当たり前にしていましたし、20時を過ぎないと残業代をつけてはいけないという暗黙のルールもありましたので、ほとんどサービス残業でした。

このまま60歳までこの状況が続くのかなと考えた時に、『あ、時間の無駄だな』とふと思いました。

そして、結局自分がしたいのはなんなのかと考えた時に、『やっぱり直接、人と関わる方があっているのかもしれない』と思い、そこからは早かったですね。

元々希望として持っていた精神科看護師になるために、私立の総合病院の求人に応募して転職しました。

まぁここでは精神科配属にならずに、男性ということもあってかいきなり救急に配属になり大変な思いをしたのは『私が保健師から看護師に転職して救急に配属になり一年で転職した話』で詳しく触れているので割愛します。

希望通りの配属先にならずに、保健師からの転職ということなどを考慮してもらえず毎日勉強の日々で疲弊したため、今度は失敗しないようにと、

看護師転職サイトである『看護のお仕事』に登録しました。看護のお仕事のアドバイザーは私の希望の聴取から給料や雇用条件までアドバイスしてくれ、精神科の病院を逆指名してくれ、給料もはじめに提示された額から2万も増額してくれる条件交渉までしてくれました。自力転職して失敗した自分が情けなくなりましたね。

『保健師=公務員』安定という言葉を捨ててしまい、バカだなと思う人も多いとは思いますが、不思議と看護師に転職したことに、一度も後悔したことはありません。


»【失敗しない】現役看護師がおすすめする看護師転職サイトランキング!
»【すべて無料】看護のお仕事とは【登録方法、メリットと注意点も解説】

県の保健師から看護師への転職ってありなのか?


保健師から看護師への転職はありです。

ただ注意が必要なのは、看護師になると以下のようなことがおきます。


看護師技術、薬、治療の知識をゼロから勉強する必要がある
保健師以上に実力社会のため仕事ができないとレッテルを貼られる
生活が不規則になる


当たり前ですが、看護師として最低限の勉強をする必要がでてきます。

看護技術としては、採血や点滴といったものはマスターする必要がでてきます。

そのほかにも分野によっては留置カテーテルや導尿、心電図の管理などなど勉強しなくてはいけません。

また、保健師なら仕事ができなくても残業して処理するということも可能ですが、看護師だと時間勝負になることも多く、仕事ができないと『仕事ができない人』というレッテルを貼られて煙たがられたり、邪魔者扱いされたりすることも。

実力社会であり、女社会であり、複雑な人間関係の職場と言えます。

最後は保健師なら平日仕事の土日祝日休みとなりますが、看護師は夜勤もありますし不規則な生活になります。

睡眠が十分に取れなかったり、家族から不規則な生活の理解が得られなかったりといろいろな弊害、障害が現れます。

保健師から看護師に転職することはそれだけ生活や人生ががらりと変わることなので慎重に進める必要があります。

ただ、保健師にやりがいを感じない、役割がわからない、しんどいと感じている人にとっては、看護師への転職はありです。

現に私は毎日生き生き生活できてますよ。

【まとめ】私には保健師より看護師のほうが向いていた!そして今は副業で稼げて幸せ!

今回は管理人がどのように保健師から看護師に転職していったのか、理由や愚痴をこぼす内容でした笑

正直、いまだに保健師時代に培ってよかったとおもったのは、パワーポイントやエクセル、ワード関係のパソコンスキルくらいです。訪問にいった経験や措置入院や医療保護入院などに付き添った経験も少し役には立っていますが、あまり身になっていないような気もします。

やはり、看護師として目の前の患者と関わる方が合っていたのだろうと今なら思います。

ただ、いま保健師をしていて、漠然とこれかはの不安を抱えている人に対してすぐに看護師に転職したほうがいいとは言えません。

保健師に絶望してしまったというくらいになったときに考えてはどうでしょう。

私にとってはサービス残業しなくてはいけないほどの事務作業や仕事量、土日祝日出勤を強制する仕事場の雰囲気などが全くあっていませんでしたね。毎日数時間サービス残業する、上司に気を使うくらいなら。

看護師の仕事を定時に終わらせるor夜勤明けでも休んでから家族との時間を大切にする方が、私の人生にとってはとても大事なことでしたから。

ちなみに管理人がどのように保健師になったのかは、『県市町村保健師3つ合格した管理人の一般教養、専門の公務員勉強方法!』にまとめてあります。

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