記憶に残るということ
短いながら他人と一緒に暮らした経験の中で1番印象に残っているのは、自分の思い通りに時間が使えないことだった。例えばだが「連絡がないのでまだ帰ってこないだろうと思いパックを貼った途端に帰ってきやがる(だから帰宅時間連絡しろっつってるだろーが💢)」とか、そういうことである。
いけない、また新鮮に怒りが。3周回って全てを諦めたら「もー連絡しろって言ったじゃん!(菩薩)」みたいな境地に至れたのかもしれないが。
祖父母を全員見送って思い出されるのは、大体彼らがやらかしたイベントである。幸いにして大きなトラブルはなく旅立った人ばかりなので、“やらかした”とも言えないような些細なことなのだが、例えば「婆さんはうなぎが嫌いと言っていたが、ちらし寿司に刻んで入れたら全然気づかず食べてたよね」とか、「お土産に持たせてくれるお菓子がいつも多すぎだったよね」とか、そういうことである。不思議と善行よりはちょっと困ったことで記憶しているのだ。
人間そんなものなのかもしれない。多分99のいいことをしても、残された方は1つの笑ったり困らされたりしたエピソードでその人を思い出すのだろう。そこにその人の特徴が凝縮されてたりもするし。
お盆に。
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