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大人になるって、こういうこと。

 子供が大人に聞く質問あるある部門第一位「どうしたら大人になれるの?」


 結論から言うと「好奇心・チャレンジ精神が無くなる」「素直さがなくなる」の2点だと思う。


 まず前者。僕は子供の頃ジュースやお菓子が大好きでした。それこそ親の買い物に付いていけば必ず何か買ってもらいました。

 学生の頃もコーラやミルクティーが大好きでした。むしろコンビニで水やお茶を買う人を横目に見て(ほとんど値段が違わないのに、なんでわざわざあんなもん買うんだろう?どうせ金出すならジュース買うよね)と思っていました。

 しかし20代を過ぎた頃から、そんな僕もコンビニで水を買うようになりました。別に健康を意識しているわけではありません。先日ふと買い物しているときそんなことを考えている自分に気づきました。

 たぶん、好奇心やチャレンジ精神が薄れているんだと思う。子供の頃ってジュースの新しい味が発売されたら、あれどんな味なんだろ!とすごく飲んでみたくなっていたハズなのだ。

 ところが大人になってから例えば”新作メロン味!”などの表示を見ても、大体自分の今までの経験や知識でどんな味か想像がついてしまう。そして買わずして(まぁ大体こんな味でしょどうせ)となって買わないのだ。


 なんか…寂しいというかそんな気持ちになりました。知識や経験を歳と共に重ねるごとに、(なんとなくこうだろう)とか(どうせこんな感じでしょ)という感覚も芽生えてチャレンジしなくなってしまう。

 子供の頃は何にでも挑戦していたし何でも欲しかったではないか。縄跳びや跳び箱にチャレンジしたり、難しいゲームをクリアしようと躍起になったりもした。ジュースやお菓子、友達の持っているおもちゃまでなんでもほしかったりしたものだ。

 まぁよく言えば大人になって我慢できるようになった、分別が付くようになったとでも表現するんだろうけど。寂しいことである。


 あと最近もう一個はっとしたのは、素直にアニメやゲームが楽しめ無くなってる。

 どんな漫画にもあるあるだと思うのだが、設定と物語が矛盾していたり後付け設定がヘンだったり。長期連載ほどあるあるだと思う。

 先日、あたしンちというアニメを今Youtubeの公式チャンネルで公開しているので見ていた。あたしンちは立花家のお話なのだが、立花家は某マンションの最上階角部屋に住んでいるという設定。

 …なのだが、たまに作者やアニメ局が設定を忘れるのか立花家がマンションの真ん中の方の部屋になっていたりすることがある。それを「あれ、角部屋じゃなかったっけ?」などと矛盾を探しながらアニメを見ている自分に気づいたのだ。

 素直にアニメや漫画を楽しめなくなっている…。子供の頃はそんな細かいこと、いちいち気にしないで楽しんでいたはずなのに。

 コワイ映画やドラマを見てもそう。どうせ作りものでしょ、どうせ演出でしょと思ってしまうと途端に興味が失せるのだ。子供の頃は、本気で怖がったり泣いたりしていたのに。


 きっと誰もが通る道なんだと思うけど、気づいてしまうとすごく虚しい気持ちになる。なんでもっと、いろんなコンテンツを素直に楽しめないのだろう。

 しかもそのことに気付いても、子供心はもう取り戻せない。金払って取り戻せるのなら、子供心を買いたいとすら思う。大人って、つまんない。


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