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自分の身体は自分で守る : 歯のこと
年末に歯の詰めものがとれたので、歯と歯医者さんについて何冊か本読んでみた。
むし歯あるし、歯医者さんにも通ったりしてたけど、ちゃんと歯のこと歯医者さんのこと知ろうとしたことなかった。改めて、自分の身体について感心薄かったなあ。反省。
むし歯と治療について
歯の表面を覆うエナメル質は体の中で一番硬い組織といわれ、自己再生できないので、磨耗すると元には戻らない。だから、歯は大事。
・むし歯について
むし歯の起こるメカニズムはまだ完全に解明されてないけど、むし歯予防の観点から重要なのはミュータンス菌と乳酸菌。
ミュータンス菌が砂糖を食べてデキストランというネバネバしたものを歯の表面のエナメル質につくる。これにいろんな菌がくっついたものが、プラーク(歯垢)。水に溶けずうがいでも流れないけど、歯ブラシで軽くこすればとれる。
プラークに付着したミュータンス菌や乳酸菌が作り出す乳酸でエナメル質が溶ける。これを繰り返して歯が溶けていく。
・歯科治療の保険適応について
医療費を国が負担してくれて(というか、それって私たちが払ってる税金なんだけど)、安い費用で受けられる保険診療。でも世界的にみて当たり前の診療が、日本の保険診療の適応外のこともあるので注意。歯ってちょっとお金かかるイメージあるもんね、そういうことか。
そして、保険診療適応技術と適応外の治療を組み合わせられないという弊害なんかもあるらしい。これは制度改善してほしいな。
・素材には気をつける
保険適応になるのは銀合金だけど、錆びやすく、他の歯に影響出ることもあるから要注意。特に根管治療の土台にする素材には向いていなくて、海外ではセラミックか金合金が主流。日本では予算の関係で保険適応に銀合金が選ばれてるんだとか。
・神経はできるだけとらない
エナメル質と象牙質に守られてる神経(歯髄)。神経をとると、歯に栄養がいかなくなって、脆く黒ずみ、歯の寿命が短くなる。痛みを感じなくなるので二次的なむし歯にも気付きにくい。歯茎の中の根が割れてしまう歯根破折にもなりやすい。
歯の守り方
治療した歯を失わないようにするために、詰め物を長持ちさせて再治療回数を減らすこと。そのために、毎日の歯磨きと、定期的に歯科でクリーニングする。
・デンタルフロスとワンタフトブラシ
どの本にも書いてあった、歯磨きは歯ブラシだけじゃ足りないって。歯磨きは回数でも時間でもなく、質が大事。できるだけ歯垢を落とすこと。
歯垢の溜まりやすい場所は、①歯と歯ぐきの間②歯と歯の間③いちばん奥の歯のうしろ④奥歯の溝⑤前歯の裏。
ワンタフトブラシで磨きにくい箇所を重点的に。デンタルフロスは歯が生えてすぐから使うべき。
・歯科での定期クリーニング
目的は、歯垢・歯石の除去。あと、治療した歯の経過観察や、むし歯と歯周病の早期発見。
本によって2〜3ヶ月に1回とか、年に2〜3回とか書いてあって、毎月の必要はなさそう。
・起きてすぐ歯磨きする
寝ている間はだ液があまり出ないので、起きた直後がいちばん口の中に菌が多い時間。
歯磨きをするタイミングについては本によって考えがちがったけど、直後ではなく30分空けてからという考えに納得した。食べもの食べると口中が酸性に傾いてエナメル質が削られやすい・再石灰化も妨げられるから、唾液によって中和されるのを30分待つ、という考え。
歯磨きは回数や時間じゃなくて質が大事で、一日一回しっかり歯磨きすれば、それでいいみたい。それが難しいんだろうけど。
・歯ブラシの消毒と交換
歯磨き後の歯ブラシには約1000万個の細菌が潜んでいるのだそう。よく洗ってすすいだら水気を切って乾燥させて、日光にあてて紫外線消毒しよう。そしてブラシがひらいてなくても、1ヶ月で交換。
・食事の間隔を空ける
食事をすると口の中が酸性に傾いてエナメル質が溶ける(=脱灰される=リン酸カルシウムが溶出する)けど、唾液に再石灰化作用があって、溶けた歯をもとに戻してくれる。そのために、食事間隔を空けて再石灰化のための時間を確保する。
・水分補給と鼻呼吸が大事
体に水分が足りなくなると、生命保持に関係のない唾液がまず分泌減るから。口呼吸は、口の中の細菌増殖につながるし、免疫力低下にもつながる。
歯医者さんについて
歯医者さんは、選ぼう。技術もちがうし、考え方もいろいろある。
本ちゃんと読もうと思ったきっかけは、これ。あまり考えず前に診てもらったことのある家から近い歯医者さんに行ったら、説明なくすぐ削られるし、歯科医とのコミュニケーション時間は少なくて歯科衛生士さんに任せっぱなしだし、すぐ削る・痛かったら神経とりますという、で、不安になったから。
・予防に力を入れているか
・インフォームドコンセントちゃんとしてるか
・衛生環境に気をつけているか
読んだ本の記録
知識ゼロだったので、とりあえず本屋さんにあった本を目についた順に。歯を守るために読む本でオススメがあったら知りたい。あと、最新情報が必要な分野は図書館じゃ物足りないんだ、という当たり前だけど頭になかった気付き。
『現役歯科医が警鐘 こんな歯医者に行ってはいけない』今枝誠二
『誰も知らなかった もっと幸せになる歯科治療の受け方』東正也
『名医は虫歯を削らない 虫歯も歯周病も自然治癒力で治す方法』小峰一雄
『100歳まで自分の歯を残す4つの方法』齋藤博
『抜かず、削らず 歯を治す』齋藤季夫
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