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姿より薫りに生きる花もある

元々 いわゆる体育会系で 学生時代は陸上競技で全国大会で入賞し、  社会人となってからも 自転車競技やスキー、バイクツーリングとお転婆の限りを尽くしていた私・・・。
その後 やりがいのある仕事に就き 海外を含め 全国各地を飛び回り
仕事に没頭し 自由に(というより自分本位に)生きてきた私ですが とあるきっかけで 作法を学ぶことになろうとは・・・。
最初は 渋々 (「学びの師」樣 ごめんなさい!) 作法の教室の門を叩いたのですが、始めて参加した教室で なんとも言えない衝撃を受け それまでの価値観や 視方をことごとく砕け散るほどの衝撃と感動を覚えたのです。
そうして これは真剣に学ばなくてはと教室に通い早や十年を過ぎ・・・。
ですが 教室に出向いた時の最初のお稽古での衝撃は 今も尚 心の中で 鮮明に息づいているのです。
 それは それまで 歳を重ねたばかりで「日本人」として 否 その前に「人として」・・・何も知らないで ただ歳を重ねてきたのか、と恥ずかしさより 情けなさと共に「学びたい意欲」が ふつふつと湧きあがり
「この学びを追求せずして死ぬ暇がない」とまで想うほどの 強烈な衝撃
だったのです。
日本人に生まれてきて なんと 幸せなんだろう
日本ってなんて 素晴らしい国なんだろう
日本の四季・文化・習わし・心は なんて素敵なんだろう!
その感動と共に 今度は 次世代の方たちへきちんと伝え 繋げていかなくては、との想いが募り 講師の資格をいただき 活動をしている今です。
作法の基本中の基本は「人や自然への想い遣り」です。
形や姿を美しく整え「見た目」を造るのは たやすいことです。
でも 
本当の「美」は お逢いして 別れた後にそこはかとなく漂う「薫り」が残る人ではないでょうか・・・。

自然の彩り豊かな今 
華やかな花たちが 美を競うように咲き誇っています。
私は
その片隅でそっと咲く 優しい「薫り」を漂わせる花となりたいと
願うのです・・・。


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