見出し画像

深夜の電話

数年前のこと。毎月22日か23日の深夜に非通知で着信があった。非通知は拒否してなかったし、携帯はバイブにしてたけど、バイブで起きるほど眠りは浅い。だけどまったく気づかなくて、いつも朝着信があることに気づいてた。だからワン切りだったんだと思う。たぶん半年ぐらい続いたけど、気づいたらなくなってた。なんだったんだろうとたまに思い出しては不思議な気持ちになる。

定期的にかかってきてたってことは、間違い電話ではなく知り合いなんだろうけど、携帯番号はもう20年ぐらい同じだからまったく見当もつかん。しかも日にちが毎月同じ時期ってのが、なんかメッセージ性あるみたいだからミステリー小説の冒頭みたいだなって思ってた。

でもその後は特になんもなし。ミステリーみたいな出来事にも巻き込まれていない。当時は気味が悪かったけど、今思うと何か訴えたかったのかなと。ま、だからって深夜のワン切りなんて嫌がらせでしかないから、訴えたい内容はネガティブなものだろうね。

この年まで生きてれば嫌われることも恨まれることもあるだろうし(もちろん逆もある)、半年でワン切りやめてくれたんだったら、もしかして気が晴れたのかも。それともまだ何かしらの負の感情が残っているのかと考えては、深夜にちょっとヒヤッとなってる。