「トントン拍子」を「元々漁師」と聞き間違えた日のはなし。
本日、ガイドテストだった、まゆこんぐ。下は、テスト終了後の写真ですが、結果が出る前にも関わらず、この表情。
浮かない顔をしていました。私と夫の徳ちゃんは、2人でバディダイブだったため、テストの様子はわかりません。が、きっと散々な結果だったのでしょう。一点を見つめ、沈んだ表情が、それを物語っていました。
1本目終了後、「落ち込みようがないくらい、ダメダメでした〜(うふふ)」と、笑顔で語ったまゆこんぐですが、次第に口数が減り、ログ付けのときには、しくしくと泣きはじめました。
そんなまゆこんぐを見て、思わず慰めようとする私。「そんな上っ面な優しさは、本人のためにならない!」と言うさっちゃん。
帰り際、テストに参加した、ゲストのフィードバックを受けると、まゆこんぐは再び、車内でも静かに涙を流していました。
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帰宅後、今日のことについて、少し考えていました。なぜさっちゃんは、まゆこんぐに厳しく言うのだろうと。それは、「海が優しく、けれど時々怖いことを知っているから」ではないでしょうか。
まゆこんぐがガイドテストを受けているころ、私たちは、海の怖さを感じたできごとがありました。
半年前のエンリッチ講習から、深場に苦手意識がある私。それをゆっくりと克服すべく、今日も浅場をメインに、ダイビングを計画していました。
1本目は東口からエントリー。水面は、若干バシャバシャしていたものの、潜ってしまえば別世界。青く透き通っていて、リゾートな海を連想するほどでした。すぐに魚の群れに遭遇しました。
イワシの群れが、私たちをぐるっと取り囲むように泳いでいく。まるで水族館の中を泳いでいるかのようだと、徳ちゃんが言っていました。徳ちゃんがライトを当てると、イワシが光に集まってきました。
エントリー直後から、想像を超える海の美しさと、魚の多さに興奮し、ゆっくりと移動をしながら、遊んでいました。
普段、ゴミのような写真しか撮れない私でも、海がきれいだとこのとおり。
興味がないウミウシを、こんなに可愛く撮ることができました。ダイビングを十分に満喫し、そろそろ戻ろうとしたときでした。
ここがどこだか分からない。
いや浅場なら大丈夫。移動だって、そんなにしていない。大きなトラブルにはならないはずだ。私たちは、位置を確認するために、一旦浮上しました。すると、思っていた場所よりも、はるか遠くにいました。
それからが大変。浮上したのは、海が荒れやすい場所でした。大きな波に揺られ、水を飲んでしまう。潜航しようとしても、呼吸も荒れ、うまくいかない。そうこうしていると、大きな波が押し寄せてくる。私は身動きがとれずに、身体が岩に叩きつけられてしまいました。さらにはウエイトとフィンが外れてしまいました。
落ち着いてできることをしよう。そう考えていると、すぐに次の波がきました。その波に押されるように、岩から離れました。その後は、波の力を借りながら、水面を泳いで帰ることができましたが、ヒヤッとした瞬間でした。
*
ダイビングは楽しい。でも時々怖いを、改めて感じた1日でした。優しさだけで、ダイバーの安全と楽しさは守れない。浅場とか深場とか関係ない。さっちゃんは、そのことを誰よりも知っているからこそ、厳しく教えている気がします。
次回、リベンジテストは、まゆこんぐの弾ける笑顔が見られますように。涙の数だけ強くなれるよ。岡本さんも言ってたよ。
わぁぁーーーー!!が、、、頑張ります!!