記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

#イシナガキクエを探しています の考察(第2回)

EDM系ボカロ曲作ったりVtuberやったりしてる者です。
前回の考察の続きです。TVerでの配信が遅かったため記事作成も遅れました。正午に視聴可能になったので、次回もそうなるかと思います(せっかく深夜まで起きてたのに…😢)。

大森さん、皆口さん、寺内さんに関係する作品のネタバレを含む可能性があるので、ご了承ください。


今回の感想:何もわからないということがわかった

今回の内容は前回の内容に対する解明は何ひとつ無く、しいて言えば有力とされていた病院での情報と訪問介護での情報が手がかりにならないということが判明した程度。米原さん宅の人影はいまだ謎となった。
そこに新たな謎が投下されたことでさらに風呂敷が広がったが、おそらく最終回でも全て回収されることは無いだろうと思う。
とりあえず各事象を見ていこう。

1.細かな目撃情報や演者の考察

「AI補正画像の目と似ている人がいた」「霊視したら隔離された施設のイメージがあった」などの意味深な目撃情報、元警視庁の「目撃情報がまばらなので定住できない理由があったのでは」などの演者の考察については、私の考察においては除外しようと思う。後述するが、これらの情報は枝葉であり、本筋と絡めて考えすぎると逆に混乱するからである。

米原さん宅をなぜ調べなかったか

前回放送で寄せられた有力情報のうち、米原さんの情報はいまだ謎のままとされた。なぜ米原さん宅を再度捜索しようという発想にならなかったのだろうか。家主不在になったため捜索の許可取りの都合などはあるとは思うが、言いぶり的に情報待ちで何もしてないような印象を受けた。米原さん宅を捜索できれば、生前訪問時の映像と比較して、何か盗まれたものはないかなど一定の手がかりは得られそうなものである。もしくは、捜索を済ませているが意図的に隠したか。

2.キラフさんの映像

約15年前から空き家となっている古民家に心霊的な噂があるということで潜入した映像。そこには米原さんが提供したイシナガキクエの写真と似た、人物のぼやけた写真群があった。それらには番号が振られているもの、いないものがあった。

写真を寄りで見せる時間が長すぎる

一連の映像が終わった後、各写真を寄りで紹介する編集がなされているが、あまりにもじっくり何枚も流しすぎている上に、途中から長い間無音になる。初めて米原さんの写真以外に出てきた人物画像なので強調の意図もわからなくもないが、どうしても印象付けたいという番組側の意図を感じた。探してほしいから、というよりも、見せつけるような圧迫感を感じた。
前回の考察通り、イシナガキクエを印象付けること自体に意味があるといまだ考えられる。

右上のテロップ

例の写真群は、キラフさんが1枚ずつ裏向きにして見ていく様が撮影されている。そして、映像が終わった後スタジオに戻ると、右上に「発見された約30枚の古い写真」というテロップが表示されていた。
しかし、最後の番号「35」から、番号なしのものを含めると40枚になるはずである。映像は写真を数える途中の「20」番のところでカット編集が挟まれており、①21〜34番の中の10番号分が抜けた30枚の写真群②実際は40枚なのに約30枚と偽ってテロップ表示している、のどちらかがわからなくなっている。前回、米原さんを10月から取材した映像をご覧いただくとナレーションがありながら12月の映像から始まっていたり、次回放送時間のテロップとアナウンサーの言う時間にズレがあったりなど、主に数字における表記と口伝の齟齬が見受けられた。これを発端に、Twitterでは「イシナガキクエは目が見えないのではないか?」という考察に発展していたが、今回は表記のみの問題であるため、イシナガキクエを対象としてどうこうするために、この一連の違和感が存在するわけではないと個人的には思う。SNSの告知情報から、耳が聞こえないのではないか?とも前回考察記事で考えたが、番組単体のみで得られない情報を考慮しすぎるのもどうかと感じつつあり、以下のインタビューから「今回私たちはネットに何も仕込んでいないんです」と大森さんが明言しているので、仕込みが指す範囲にもよるが、番組のみで物語が完結するように作っていると考えていいだろう。(別作品「祓除」では多少の仕込みがあった)

別にカット編集に意図はないのでは?と思うかもしれないが、この後出てくる上田くん発見のビデオ映像では、冗長な水中の風景を余すところなくノーカットで放映している。
カットした理由は、視聴者に見せることでなんらかの不都合が生じるからではないだろうか。それは、霊障から視聴者を守るためなのか、はたまた鮮明に写りすぎていた等の理由でイシナガキクエに辿りつかせないためなのか…

3.上田くんが池で拾ったビデオテープ

中学1年生の上田くんが生物調査のために池を訪れると、古いビデオカメラが落ちており、中には山中に車で向かう2人の方が、最後には池(湖?)に到達し、水中に潜って何かを撮影した映像が記録されていた。

なぜこれを「有力な情報」と判断したのか

水中の映像を観ると、人型の棺桶のようなものと、その上にある写真の入った額のようなものが映っている。普通、これを見て「イシナガキクエさんに似た人物が映っていた」として提供するだろうか?そして、この曖昧にぼやけた「何か」をもってして、有力な情報として番組の尺を長く使って紹介するだろうか?言ってしまえば、常人が見ればこの映像は「無関係である」とする方が自然である。途中サーヤが言っていた「どこの部分をとってキクエさんとおっしゃってるのかわからない」はまさに常人なら思うことである。しかし、これがイシナガキクエかもしれないと思っている人もいる。それは、これを有力情報として提示した制作サイドと上田くん、そして我々視聴者である。無関係とも思える映像に、「イシナガキクエに見えなくもない」として関連性を見出そうとしてしまっている。
つまり、番組側も視聴者もスタジオも「たぶん死んでるだろう」「人ならざる者なのではないか?」と感じているということだ。

映像の人物たちの目的は?

イシナガキクエの手がかりとして提示されている映像だが、映像自体の異質さには大きく触れられていない。この2人はなんのために山中の池に向かい、あの物体に辿り着こうとしたのか。後述する「考察の整理の仕方について」でも触れるが、この映像の男たちが何をしようとしていたか自体は本筋に大きくは関係しないのではないかと個人的には感じている。これはこれで何かがあって撮影されたもので、重要なのはこれがイシナガキクエに関連するとみんなが思い込まされていることではないかと思う。

いや、池を調べろよ!

上田くんが池で拾ったということは、おそらく映像の中の池は上田くんが訪れた池と同一なのではないかと思われる。キャストたちが写真のようなものを見て、解析が進めば〜などとトークしていたが、ならその池を早く調べろよ!と言いたくなってしまう。もしかしたらまだ湖底に存在して、現物が見つかるかもしれない。しかしながら、本放送が5/10深夜で、上田くんの取材が5/6であったことから「ほなギリ間に合わんか〜」と思えなくもないのがこの番組のいやらしいところである。
仮にそうだった場合、あの山中の池が本当に上田くんの近所なのかも怪しいところだが…

考察の整理の仕方について

考察苦手なのにこんな記事を書いてる私だが、とあるnoteを見てなるほどと思わされた。こちらはフェイクドキュメンタリーQの大ネタバレでしかないのでまだ全部観てない人はお気をつけを。

私がこのnoteで感じたのは、物語の幹となる部分と、枝葉の不気味演出をごっちゃにせず考察することが大事なんだろうなということ。
多くの人が箇条書きしだすほど、イシナガキクエ特番には多数の違和感がある。ヒントが少ない以上、些細なことも全て考察の材料にしてしまっているが、おそらく全てが1本の糸で繋がるような構造にはなっていないのかもしれない。例えば、米原さんの親族が亡くなったのはイシナガキクエに関係しない可能性もある。上田くんの映像は実は関係ない可能性もある。
次の最終回で、全部とはいかないかもしれないが、より多くの謎に結着がつくことを期待している。また、Twitter等で気になる考察があれば追記する。

追記1

エクトプラズム?

これに関して、エクトプラズムでは?という声が他にも挙がっている。

エクトプラズム
霊能者などが「霊の姿を物質化、視覚化させたりする際に関与するとされる半物質、または、ある種のエネルギー状態のもの」を指して用いられる。
(中略)
エクトプラズムが体外に出る場合、通常は煙のように希薄で、霊能力がないと見えない場合が多いとされている。 高密度で視覚化する際には、白く発光する半透明のペースト状の半物質で、紐状や布状などさまざまな形態を取る。霊能者の身体、特に口や鼻から出て、それをそこにいる霊が利用し物質化したり、様々な現象を起こす。
(中略)
エクトプラズムは万人が有しているが、一部の霊能力を有した者だけが、体外に出すことが可能ともされている。

Wikipediaより抜粋

ヒロアカのエクトプラズム先生ってこれのことだったんだ!と今更(遅)
みんな詳しいね。
つまりイシナガキクエは霊的な存在である、もしくは霊的現象や儀式で実体化した存在ということで考えてよいのだろうか。そうした場合に、イシナガキクエを実体として顕現させるためにこのエクトプラズムを用いた儀式が行われた、という写真であると仮定できる。もしくは、写真の女性自体がイシナガキクエの依代となっている可能性もある。
また、ナンバリング写真の後にエクトプラズム写真が出てきたが、撮影された時系列としてはエクトプラズム写真が一番最初かもしれない。
米原さんが生前認識していたイシナガキクエは①実体を得た(もしくは米原さんにだけ見えていた)霊②イシナガキクエが憑依していた女性、のどちらかになるだろうか。しかし毎回ぼやける写真からして、米原さんが55年以上前に接していた頃から生身の存在ではない可能性が高い。

ナレーション時の写真紹介

©️テレビ東京/TXQ FICTION

確かに、「kodak」の字が後ろに映り込んでいるが、キラフさんの動画内では黄色い無地の面しか確認できない。ちなみにkodakとはフィルムをはじめカメラ製品を販売しているメーカーである。現在日本ではプリントといえばFUJIFILMという人が殆どであろうが、ひと昔前まではkodakも並んで有名だった。
加えて、ナレ紹介時の写真は全て画質が良く、懐中電灯の光で白飛びしてないことから、確実に別撮りされたものである。持っている指の画質の良さからも、切り抜いた映像ではなく元々この画角で撮影されているように感じる。

©️テレビ東京/TXQ FICTION
©️テレビ東京/TXQ FICTION

ここで考えられるのは、キラフさんの動画には続きがあって、その中に寄りで改めて撮影しているパートがあるという可能性だ。もしそうである場合、なぜ封筒を一度裏返したのだろう?あるとすれば、写真をひととおり観終わった後封筒に戻して元の棚に戻そうとしたが、もう1回ちゃんと撮っておこうと再度撮り出して撮影した、というパターン。
そしてもうひとつは、番組スタッフが古民家に向かい再度撮影したパターン。その場合不自然になってくるのは、①直撮りではなくもう少し鮮明にスキャンすれば良かったのでは?(勝手に回収するのはまずいのでスキャナーなどを持ち込んで)②なぜ番組が再度撮影したことを隠し、わざわざ夜に出向いて撮影し直した?(もしくは夜風に見せている)、という点。まるで、視聴者にあれがキラフさんの撮影した一部であると誤認させたいような演出である。
キラフさんが再撮影した可能性も全然あるが、「気持ち悪い」と発言していたことからもう一度ちゃんと撮ろうとはしないのではないだろうか。
やはり番組側の意図と、表向きの目的に乖離があるように思える。

おまけ

🧠<キッショ なんでわかるんだよ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?