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楽だった出産と出血多量で大変だった話。

コロナ渦の中の2人目の妊娠&出産。
1人目の出産がトラウマすぎて極力痛みがないように産みたいと注意しながら過ごしていた。
ただただ私の目標は、破水からの陣痛促進剤は嫌だ!だった。

というのも、1人目の時は散歩していたら破水してしまい、お産が進まずに促進剤を点滴で投与。点滴増やすたびに痛みが増すのを感じ痛すぎて陣痛の時以外失神していた。今でも覚えてるのは、腹の中をチェーンソーが暴れ回りながら降りてくる感覚、、それでも子宮口1cmからずっと進まなかった(10cmで出産)
分娩台へ移動できてからも、イキみ逃がしの時は巨大なスイカが猪のように突進してきているのにイキむなと言われて辛かった思い出。
立ち会いの旦那に「そこから飛び降りたい」と言ったぐらい辛かった。
飛び降りなかったおかげで息子という天使が舞い降りてくれたんだから飛び降りなくて本当に良かった。

この頃ちょうどコロナで受け入れてもらえず死産したニュースがあった頃で、家族以外に会わぬようにしていたし、息子の送り迎えや買い物など最低限の外出しかせず大人しく暮らしていた。そのせいか予定日を4日も過ぎた。

朝方2時頃、定期的にお腹が張る。が我慢できない痛みでもないので様子見。
朝になって息子を起こしたりごはんを食べさせたりする。

張りの感覚は30分おきだったり15分おきだったり微妙だったのでまだ様子見。里帰り中で保育園送ってもらうのも説明が必要だし、保育園に送ってから陣痛来てくれないかなと色々考えていると「ママ笑わないね」と息子に心配される。ビックリして思わずヘラヘラ笑っちゃった。まだ3年しか生きてないのによく見てるね、そしてこの子はなんて優しい子なのだろう。

私の様子を悟ってか、いつもより早く保育園行くと言ってくれ、車中息子に頑張ってくるねと声をかけ、保育園ではぎゅーって抱きしめてから別れた。出産は私にとっても試練だが、6日間もママと別れる息子にとっても試練である。

張りの間隔も短くなってきたので自宅へ帰ってリモートで働く旦那に経過報告。9時頃産院へ連絡。旦那に送ってもらい診察中車で待機してもらう。
NSTも10分おきぐらい、診察して先生に始まったねと地獄(の痛み)へのゴング!!この時10時半&子宮口2.5㎝。1人目の時は1cmからずっと開かなくてなきべそかいてたのに、もう2.5cm!

コロナの検査して、入院道具を持ってきてもらって旦那に頑張ってと声をかけてもらい、陰性判定出たので一人で(正確には看護師さんと二人で)陣痛室へ。ここで11時半頃。
そこからたいして痛くない暇タイム。暇すぎてサンデーウェブリの「★★★のスペシャリテ」を読めるところまで全て読みつくし、ヒルナンデスも見終わってしまった。ワイドショー嫌いにはヒルナンデス終わると平日の昼間のテレビなんて面白くない。暇なので陣痛ない間歩き回る。

助産師さんに研修生の学生来てるが同行していいか聞かれ、囲まれて見学されるのは嫌だなーーと思ったが2人と聞いて引き受ける。挨拶に来たのは可愛い女の子二人、最高!立ち会い誰もいないより心強い!

14時半頃徐々に痛くなる。それまで座ってる方が楽だったが座っていられなくなり寝たきりに。しかし陣痛カウントも押せるし話も出来る。診察してもらいあまり変わらず3cmぐらい?と言われ落胆するがその診察が刺激になったのが陣痛間隔が早まる。

お腹に「ママもパパもお兄ちゃんもみんな赤ちゃん産まれるの待ってるから、頑張ろうね」と声をかけたら次の陣痛でお腹の中でプシャッって音とともにオシルシきた!ここで15時半!なんて良い子なの?

その後NSTつけてもらったら間隔も2分おきぐらいになり、お尻の穴に痛みが移ってきた。ソフロロジーなくしては我慢するのが難しい痛みの中ちょうど研修生達。
研修生達頑張ってるのを見て、早く出て行ってくれないかなと思ってしまったごめんよ〜。そのぐらいに余裕が少なかった。

苦しそうなのを見かねて再度検診してくれ、子宮口一気に7cm?!分娩室行きます?この時点で15時50分頃。

ここまでずっと、いやいやいやいや痛いけど痛いけど、こんな痛みなはずがない!!一人目の1/3しか痛くないなにこれどうして?と思いながら歩いて移動。分娩台に着くと陣痛開始、分娩台を掴んで立ったまま耐える(どうやらここで破水したらしい)

分娩台に上がり準備万端。陣痛からのイキミタイ始まったが、あれ?こんなだっけ?もっと大玉スイカが猪のように門へ突進してきてたはず…そしてそれでもイキむなと言われていた気がする…。
助産師さんと呼吸を合わせるとどうやらイキんでいい様子。イキみ逃ししなくていいの?イキんでいいの?とオロオロしながらもイキむとようやく始まった感じ。
スイカが転がってくるのを感じるなかなか辛い。でも1人目の時より全然いい!

助産師さんがつきっきりでお尻の穴を押してくれて楽だった。
あと研修生の可愛い子達が痛いですよねと肩をさすってくれたり一緒に呼吸してくれたりめっちゃ気がそれて良かった。研修生達ありがとう。やっぱり立ち会ってもらってよかった。


陣痛数回したら、明らかに何かでかいものをお尻から感じる。
ここで思い出す出産怖いと相談した友達の名言「出産は大きい💩だよ」1人目の時は全然わからなかったけど今めちゃくちゃ共感してる。でかい💩が挟まってる。しかも超でかいやつ。もうヤケクソだと💩を出すつもりで踏ん張る。なかなかもっこりしてきたのを感じる。そして挟まってる、痛い。

思わず痛い痛いと何度か叫ぶ、挟まってる〜と言うと、助産師さんに「そう今頭挟まってるから頑張れ」と、挟まってる状態から渾身の力を振り絞りイキむと助産師さんの「先生呼んで!」をようやく聞けた!!そこから先生待ちながら2回ほど踏ん張り、先生が来てチョキチョキしたら「踏ん張らないで〜」と踏ん張らずに深呼吸。大きな💩は大きなカブのように引っ張られ、カブが出た途端に奥からドリャーっと大波がザバー。この羊水を吸ってたみたいでしばらく泣かずに心配したが、ゴーゴーととってもらって無事泣いた。16時18分、分娩台上がってから30分ぐらい、、めちゃくちゃスムーズなお産だった。本当に産んだのだろうかと思うほど。
促進剤がないからか経産婦だからか、こんなに楽だとは…1人目はなんだったんだろう?

胎盤取り出しタイムも一人目同様天井に写ってるのをぼーっと見ながら胎盤取る時気持ちいいんだよねと考えてたりして、研修生達に胎盤あとで見な〜なんて先生が説明してて私も見てみたいな〜なんてほがらかに思ってた。(この間赤ちゃんは綺麗にしてもらったり写真撮ってもらってた)

で、先生がお腹を押したら明らかにドバーッと暖かい液体が沢山出るのを感じる。もう一度押すとまたドバー。お腹押されるたび痛い…。

点滴点滴と先生が助産師さん達に急いで言ってるしお腹に注射刺されるしなんかやばいかもと思っていたらどうやら1.4リットルも出血したらしく(普通の人は500mlぐらいだそう)、その後点滴を受けながら硬い分娩台で5時間点滴を受けていたためお尻が終わってしまいました。

退院後も消えぬ点滴の跡。

思えば1人目の時も産後体が痺れて動けない感覚になり、全身寒くてガタガタ震えて、死ぬかもって本気で思ったんだったな。
その時に比べたら全然体調マシなんだけど、どうやらこっちの方がやばかったみたい。

カテーテルも刺され、翌朝までベッドから出れない宣言。初乳もあげれなかったし、メガネも取った上なぜか目がチカチカして隣にいる赤ちゃんが光ってよく見えない。泣いてる時にママだよーとか細く話しかけるしか出来なかった。


産後2時間たって、ようやく目も見えるようになりスマホで撮影してもらった娘の顔をようやく見た。真っ赤で目をつぶって泣いてる写真と動画、男梅のようだ「可愛い、面白い」
そして旦那にとっくに産まれてたと連絡。
両手に点滴と血圧計、寒気でかけてもらった電気毛布も重く、指に測定器付いててスマホが打ちづらいので旦那にだけ写真を送り両家に送ってもらうよう頼んでおいた。
息子と旦那から「頑張ったね、お疲れ様」と動画が送られてきて泣いた。私は男チームに褒めてもらいたかったんだなきっと。

3280gの女の子。
名前は旦那が考えていた名前が産後見たあのラメみたいにキラキラ輝いてる姿にぴったりだったので旦那が考えていた名前にする事にしようと決めた。そしたらこの歌が脳内に流れてきた。


ようやく部屋に帰れたのが21時過ぎ。
部屋に戻れて本当によかった。

お腹もペコペコで、ご飯もほぼ完食した。本当に料理が美味しくて救われる。
部屋に来る助産師さんや看護師さんに大変だったねと声をかけられ大変だったのかもと実感してくる。2リットルいったら輸血しなきゃだったらしい。そりゃ大変だ、輸血しないで済んでよかった…。生きててよかった。


私は息子と娘を取り上げてくれた先生に取り上げてもらった。
産まれた時真っ青で今夜が山だと言われたらしい。産まれた時も今回も先生に救ってもらったな。命の恩人だ。

先生、助産師さんありがとう。

弥彦の神様もありがとう。
お陰で何事もなく無事退院した。

息子と久々に会えて嬉しくて嬉しくて。息子もニヤニヤして沢山おしゃべりしていて嬉しそうだった。世界一可愛くて大好きが2人に増えた。

無事出産したからといって終わりではなく、ここから赤子から大人へ成長させなくてはいけない。
3時間おきの授乳とか、離乳食とか、正直めちゃくちゃめんどくさいけど、可愛い我が子のために(色々な人の力と知恵を借りつつ)頑張ります!

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