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電子レンジ

ピピッ、ピピッ、ピピッ。

(30秒後)
ピピッ、ピピッ、ピピッ!!

(さらに30秒後)
ピピッ、ピピッ、ピピッ!!!


続く……。

電子レンジはいつもこうやって終わりをアピールをしてくるから、迅速な対応をしなくてはならなくなる。

電子レンジだけが、かまって欲しがるよなあ。末っ子だよなあ。

と思っている。

一人で暮らしていると、音を出すことがあるのは自分以外に家電だけということになるわけで、同居人のような感覚になることがあるのだ。

ちなみに、冷蔵庫は基本的にだまっているので、おとなしい子である。我慢しているのかもしれない。たまにはなんか言ってきてもいいんだよ。

難しいのは、洗濯機。
役目を終えたことを一度告げると、だまったままだ。
この子こそ、何度もアピールをしてほしい。

実際のところ、電子レンジを使うということはご飯を食べようとしている行為なので、完全に忘れるってことはめったにないのだ。それに、どうしてもアツアツの状態で食べなければいけないってほど切羽つまってもいない。

一方、洗濯物は干すことを忘れてしまいやすいうえに、ほったらかしにしておくと大変なことになる。


勝手なはなしだが、冷蔵庫が長男、洗濯機が次男、三番目である長女が電子レンジというようなことをイメージしている。

今日も電子レンジだけが騒がしいので、そそくさとご飯を食べたのだった。

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