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本の紹介2

自粛生活が、いろんなことを考えるきっかけになりました

「家族」

も、そのひとつだと思います

「ちいさな大きななたからもの」

この本は、特別養子縁組で子どもを迎えたご夫婦のエッセイです

子どもを迎えるまでの、不妊治療や養子を迎えるための覚悟など、悩みや葛藤、そしてそれを支えてくれた組織の方、友人、家族との交流、その心情がストレートに書いてあり、読んでいて応援したくなるような、温かさを感じました

瀬奈じゅんさんは、元宝塚歌劇団のトップスター、現在も舞台を中心にご活躍されています

ご主人もダンサーであり、振り付けなど舞台の仕事やダンススタジオの経営者としてもご活躍

チャイルドマインダーの資格(イギリス発祥で子どもを預かる為の民間の資格)を取るほど、子どもが好きで、現在は特別養子縁組を知ってもらうための会社を立ち上げて、講演会など開いていらっしゃいます

瀬奈さんが宝塚の現役中、舞台を拝見したのですが、雰囲気のある男役で、ダンスがカッコよく、それでいて笑顔が素敵なスターさんでした。あの有名な「エリザベート」で、主役のトートとトップになる前にはヒロインのエリザベートを演じ、男役でありながら娘役もやると言う実力派のスターさんでした

そんな輝かしい人生を送っていた瀬奈さんが、ご本人曰く「初めての挫折」を味わうのです。それが不妊症

悲しい思いや辛さ、それを支えたのが夫の千田さんです。家族は夫の支えがあってこそ成り立つものなんだなあと思わせてくれました。もちろんご本人の葛藤や辛かったことも書かれてあり、順風満帆ではありませんでしたが、夫婦がお互いにちゃんと向き合い、話し合いを重ね、理解し愛情を深めて行き、到達したのが「特別養子縁組」だったのです

本のタイトル"ちいさな大きなたからもの"

この言葉からも、温かな家族の風景を感じることができます

瀬奈さんや千田さんのInstagramで、その様子を時々垣間見ることもできます

「家族」「特別養子縁組」人それぞれの見解があると思いますが、心に一石を投じる本だと思います

瀬奈さんは、宝塚時代に「日々、ことだま」と言う写真とエッセイが載っている本を出されています。この本も、当時の思いを綴っていますが、人柄なのか読み終えたあと、優しい気持ちになれる文章の本でした。

「ちいさな大きなたからもの」も、そんな優しい温かな雰囲気の本です

良かったら、是非

次回は、最近観た映画について書こうと思います

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