#9 ポロシャツ 第二話 〜勝利の執念〜

さて早速続きから。

ワニのマークでお馴染みのラコステ。

彼はテニスのアメリカでの試合を控えて街を散歩していると、ワニ革のスーツケースにむを奪われた。

フランスチームキャプテンのジルーに
ふざけ半分で 試合に勝ったらアレ買って!
と言ったらしい。

その試合には敗れたものの、
負けても喰らい付いて離さない粘りのプレーは
まさに ワニ のようだった。
と称賛されたのだった。

この事から、アリゲーターやクロコダイルの
異名が付きそのままブランドロゴになった。

さぁ、本格的な商業展開は戦後からとなるが
ある問題に悩まされる事となった。

パクリ商品。

実は1933年創業のラコステ。
1952年、香港でワニのロゴを使ったブランドが発足していた。

クロコダイル というブランド。
ラコステが右向きワニに対し、
クロコダイルは左向き。

そして日本人にとって厄介だったのが、
日本でのブランド展開の開始が

クロコダイル1963年
ラコステ1971年

クロコダイルの方がだいぶ早く日本で販売開始されていた為に、ラコステがパクリブランド化してしまった。

これ以降、商標権をめぐる戦いはラコステ側が
何度も世界各国の法廷で争うようになる。

クロコダイルは既に一定人気もありラコステとは
別ブランドとして消費者も認識してる為、
各国や日本での訴えは退けられたのだが

2000年代に入ってもなお、
クロコダイルの本拠地である香港でラコステが
何度も訴え続けた結果、
クロコダイル側がもっと見分けのつきやすい
ワニのロゴにする事で和解となった。

テニスプレーヤーとしての粘り強い
勝利への執念 はファッションブランドとしても
受け継がれていた。

さぁ、ポロシャツの歴史が見えた所で
今年は一体どれだけの人がポロシャツを着こなし素晴らしきファッションの世界を彩るのだろうか。

自らがあまり着ないアイテムだからこそ
注目をしてこの夏を過ごしてみよう(*´ω`*)

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