見出し画像

Webサイトのライフサイクル またはリニューアルのタイミング

そろそろリニューアルをとお考えになって、ご相談いただくお客様のWEBサイトを拝見すると、前回サイトを作られたのが5年前、なかには10年前というものがかなり多くあります。
古くなったからそろそろリニューアル!をというのはよくわかります。
制作会社だとだいたい3年くらいでリニューアルですねというような話はしていたかと思いますが、以前のリニューアル後、制作会社との関係が切れていたり、特に運用などしないままだったりすると5年、10年あっという間に過ぎてしまっているのかもしれません。

ただ、さすがにこの年月が過ぎていると、私たちが見てもそうですけど、さすがに古く感じたり見えたりするのではないでしょうか?
それがそろそろリニューアルをと考えられる理由でしょう。
だいたい3年くらいでリニューアルとかつては言われたのですけど、それにはそれなりの理由があって、以前はまことしやかに「ムーアの法則」なんてもの言われていましたし、実際に日常で使うパソコンのスペック的な進歩が早かったのとそれにあわせてのソフトウエアの進歩もあって、WEBで実現できることも年を経る毎に多くなっていったのです。だから一定期間過ぎたWEBサイトはひどく古く感じることがあったし、実際に使えなくなる、ひどい場合には閲覧できなくなるなんてことも頻繁にあったのです。とはいえ、これは技術的なこと。
もうひとつの理由があって、表現できることが技術的な進歩にあわせて大きくなっていきました。あくまでも技術的に可能かどうか?という話からWEB特有のビジネスのスキームというのでしょうか?マーケティングの手法や理論がWEBサイトにも適応されたり、情報工学なども応用されたりしていたようです。いわば、表現のトレンドがすごく進歩した。
そんなこんなの理由があって、webサイトも3年も過ぎると、極端に昔のものに感じてしまうような雰囲気でした。

さて、ではいま、企業のWEBサイトはどれくらいの寿命?なのか。
いまだと3年くらい前だと、そんなに古く感じることもないのではないか?と思ったりします。これは見る人によりますけど、最先端トレンドの中に身を置いている人からみれば、どうしようもなく古く感じるかもしれない。しかし、ビジネスの側面から考えれば、まあきちっと運用しているよねと感じられるWEBサイトであれば、見た目的にはそんなに違和感ないような気もします。
しかし、5年、10年となるとこれは結構キツイ。同業他社のWEBサイトみてもらえば、その差からわかるかと思います。
むしろ、もう古いかもなぁ…と不安になるよりは、ちゃんと自社のビジネスに貢献しているかどうか?で判断されるのがいいでしょう。例えば、毎月一定数お問い合わせがあってその中からいくつかはきちっと受注に結びついているとか、資料請求の依頼が来ているとか、アクセスをみれば少しずつ伸びているとかでもいいかもしれません。それはなんでもいいと思うのですけど、自分たちで一定の指標を持って、そこがクリアされていれば3年くらいを過ぎていても、特に問題ないのではないか?
少し技術的な進歩があって、それに対応し切れていないとかあるかもしれませんけど、それくらいならリニューアルとまでいかなくても制作会社に調整してもらえばいいことです。

というように書きましたが、実際問題5年、10年経過したサイトであたかももはや存在を忘れられたかのような場合、これは1年でもそうかもしれないのですけど、早々にリニューアル!と言いたくなるものもあります。サイトのリニューアルそのものが目的というより、やはりきちんと運用体制、指針を整えていない場合は一度やり直した方がいいです。
企業のサイトですからなんらかの形でビジネスに貢献しないのなら、ただのお金の無駄使い。サーバー代からドメイン費用、メンテナンス費含めて少額だと言われるかもしれませんけど浪費してしまっている。かつ運用しないまま放置しているとなれば、お金を払って会社のイメージを下げていると言えなくもない。そういう運用ができていないことが見えてしまう場合、まあリニューアルした方がいいなと思うことになります。

今更なのですけど、WEBサイトはよく「自社で持つ媒体」だと言われます。
媒体すなわちメディアです。毎日同じ静止画が流れているテレビを想像できるでしょうか?同じ音楽を繰り返し流すラジオを考えられますか?
テレビやラジオはその番組の魅力で集めた広告でお金を得ているので、それらと比べるのはちょっと問題ありそうですが、少なくとも同じものを何年もそのままにしておくわけにはいかない。
かつて、WEBサイトはパンフレットや名刺のようなものだと考えられていたこともあって、WEBサイトを持っていることだけで価値があった時代もあります。しかし、さすがに個人レベルでのネット利用を考えてもそんなことは遠い昔。ないとまずいのは当然として、運用されていないのも同じくらいまずい。
そんなわけで、サイトの寿命はビジネスの役に立っているかどうか?で判断することになるかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?