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失敗や恥を共有していく

学校の生徒指導担当の夫が、先日だいぶ帰宅が遅かった。

話を聞くと、他クラスでいろいろあって、家庭訪問にいったり担任の先生といろいろ話したりしたようだ。

内容は伏せておくが、ざっくりいうと、

・一人の生徒Aが、クラスメイトBに所有物を壊される
・Aが「壊されました」と担任に報告。ただ、他の先生には言わないで欲しいと担任にお願いする
・担任は他の先生に相談
・いろいろな情報を聞くと、「壊された」といってきた生徒Aが元々はふざけたゲームをやっており、Bもそのゲームに参戦。Bが壊してしまった。

Aが、他の先生に話さないでほしいといったのは、担任の先生なら怒らないであろう、という確信があったようだ。

しかし、担任は他の先生に相談し、他の先生(生徒指導担当である夫)から指導されることになったA。

もちろん、Aの所有物を壊したBも指導対象であり、指導されたのであるが、訴えてきたAにもいくつかの問題行動があった。

Aとの保護者と話す中で、

「他の先生には言わないで、って息子がいったのに、◯◯先生(担任)は、他の先生に報告するんですね。」

と、保護者から責められた担任の先生。

確かに、生徒と先生との間で、「この話は他の先生に話さないでほしい」ということを言われることは、結構よくある。

でも、一つ言っておくと、「話さないでほしい」と生徒が言ったとしても、それを学年間や管理職、生徒指導に共有することは、当たり前のことであり、むしろ報告するのが正解である。

これが、学校の組織であり、担任の先生が一人で悩まない、抱え込まない環境を作る。

逆に、生徒に言わないでほしいと言われ、それを自分の中だけで解決しようとする先生はよくないし、何かあったときに指導が手遅れになることがある。

クラスにいじめがあった、生徒指導案件があった、そんなとき、「こんなことを他の先生に相談したら、自分の指導力不足のようで言えない・・・」なんて考えてはいけない。

何かあったら、すぐに周りに相談。

自分の失敗や間違ってしまった対応をしても、すぐに共有したほうがいい。いや、するべきである。

ちなみに今回この件の担任の先生は初任者である。

大学卒業したての若い先生。いきなり上手くやることはできない。もちろん失敗だってする。

若いときだからこそ、失敗できることもある。たくさん、失敗してもいいから、それを周りに共有して、いろいろな人からたくさん学ぶといい。

大切なのはその学ぶ姿勢であり、絶対にダメなのは一人で勝手に解決しようとして、助言を耳にいれないこと。

周りに相談できない人は伸びないし、学ぼうとする姿勢がない人は必ずどこかでうまくいなくなり、苦しくなる。

謙虚に誠実に。

いつでも学べるけど、若いときこそ、たくさん頼ってたくさん学べばいい。

かっこつけなくていい。

ダサくても恥ずかしくても失敗が共有できる先生は、必ず伸びる。

困ったこと、失敗したことをすぐにいろいろな先生に共有してみよう。

とはいえ、生徒との約束を守ることは大事。

だから、生徒にも事前に「私も一生懸命に助けになりたいから、〜先生には話していいかな?」と、正直に話すことも必要だと思う。



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