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複雑性PTSD ― 虐待の被害者を苦しめているのは誰か?

2021年10月1日、宮内庁の眞子さまが「複雑性PTSD」であると、大々的にマスコミが報じました。虐待以外でも長期的かつ反復的な被害に遭えば、「複雑性PTSD」に罹患することはありますが、「複雑性PTSD」は2018年にICD-11に採用され(DSM-5には掲載されませんでした。それはアメリカのPTSDや複雑性PTSDの権威であるハーバード大学のハーマン博士がアメリカ精神医学会の中で政治的に負けたという事情があるからです)、厚労省も2018年6月に病気として認定したにもかかわらず、マスコミが成人後の<虐待の後遺症>としてほとんど報道してきておらず、世間へはまったくといっていいほど認知されてこなかった病名です。虐待の後遺症や複雑性PTSDについては以下の記事を合わせてお読みください。

それが、まさか、宮内庁から世に知れわたるとは、本当に「複雑性PTSD」で苦しんでいる虐待の被害者にとって誤解を招く報道として危惧している当事者がたくさんおり、当事者たちの動揺は計り知れないものでした。

本当に複雑性PTSDに苦しむ被害者への冒涜と言っても過言ではありません。しかし、早急に、精神科医の和田秀樹先生が以下の記事を公表し、虐待の被害者を守ってくれています。

和田秀樹先生は、精神科医としては老年医学が専門であり、PTSDや虐待が専門ではありません。多くの児童虐待を専門にする児童精神科医や、臨床心理士(公認心理師)がいる中で、本来、そうした専門家から抗議が早急に出されるべきであるのに、誰一人として声をあげない児童虐待の専門家たちの保身にも頭にきていました。

この国の児童虐待を専門にする児童精神科医や臨床心理士(公認心理師)たちが、大人の虐待の被害者をネグレクトし、児童虐待を再生産している真犯人だと私は思います!

※虐待の後遺症として、典型的な症例(複雑性PTSDについても記載しています)は、以下の書籍にまとめてあります。精神科医の和田秀樹先生の監修・対談付き。


虐待の被害当事者として、社会に虐待問題がなぜ起きるのか?また、大人になって虐待の後遺症(複雑性PTSD、解離性同一性障害、愛着障害など多数の精神障害)に苦しむ当事者が多い実態を世の中に啓発していきます!活動資金として、サポートして頂ければありがたいです!!