見出し画像

イヌサフラン(コルチカム)という猛毒

北海道の春の山菜といえば、ギョウジャニンニクが有名です。私も大好きで、焼肉と一緒に焼いて食べても美味しいし、軽く湯がいてマヨネーズで食べても美味しいし、餃子に入れても美味しいです。しかし、毎年のように、ギョウジャニンニクの葉っぱとイヌサフランという猛毒の植物が非常に見た目が似ているために、誤食によって北海道では死亡者が出ています。

秋になると、札幌ではイヌサフランの花がそこら中で咲いています。春に咲くクロッカスのもっと大きい花のような感じで、見た目はとても綺麗な花ですが、この花が、春に北海道でギョウジャニンニクと間違われ誤食で毎年、死人が出るイヌサフランです。

イヌサフランは春に葉っぱが出て、夏に一度、地中に潜り姿を消します。そして、秋になるとまた地上に出てきて秋の時期に、花を咲かせます。生物の細胞分裂を止める作用があるため猛毒で食べれば死に至ります。 私は札幌の少し郊外に住んでいますが、あちこち咲いています。実は、イヌサフランの学名がColchicum autumnale。花屋さんなどでは、イヌサフランという名称ではなく、コルチカムという名称で、観葉植物として球根が販売されています。

このイヌサフラン(コルチカム)は、春のギョウジャニンニクと、同じような場所に混在して自生しているので、札幌ではギョウジャニンニクを自分で採って食べない方が無難です。コルチカムは、道路脇の小さな花壇や、一般家庭の庭でも、コルチカムという名称で販売されている球根をイヌサフラン(猛毒)だと知らずに、観葉植物として植えていることがどうも多いです。私の家の近所でも、驚くほど沢山そこら中の庭で咲いています。

春にギョウジャニンニクと誤食して毎年のように死亡者が出ますが、大抵は、高齢者が庭で採って食べたというニュースが多いです。本来、庭にギョウジャニンニクなどなかったはずなのに、このイヌサフラン(コルチカム)を観葉植物として若い頃に自分の庭に植えていたために、認知能力の低下とともに誤食が起きているのだと思います。気を付けてください。

【追伸】
猛毒ではないですが、ツツジの花の蜜を子ども時代に吸った方も多いと思います。また、北海道の庭木に多いイチイの木(オンコの実がなる木)も、種に毒性があります。種は吐き出しましょう。
イヌサフランのような死に至る猛毒ではないですが、摂取量や身体が小さな子どもが食べると危険性があります。
ちなみに、イヌサフランの誤食による死者は、猛毒のトリカブトより多いと言われています。

虐待の被害当事者として、社会に虐待問題がなぜ起きるのか?また、大人になって虐待の後遺症(複雑性PTSD、解離性同一性障害、愛着障害など多数の精神障害)に苦しむ当事者が多い実態を世の中に啓発していきます!活動資金として、サポートして頂ければありがたいです!!