【読書感想文②:「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本】HSP(Highly Sensitive Person)について。自分がHSPとわかってほっとした。
<なぜ書くのか>
アウトプット能力のなさに絶望し、かつ仕事でもこの部分を乗り越えないと次のステージに行けないと痛感したため、まずは読書感想文を書いてみた。
目標10冊。
<紹介書籍>
・武田友紀(著)
<概要>
・HSP(Highly Sensitive Person)とは、他人よりも繊細な感性を持つ人のこと
・例えば、こんな人
*冗談交じりのささいな一言を受け流せず、ぐさっと来てしまう
*職場で機嫌が悪い人がいると、気になって仕事が手につかなくなる
*エアコンの音が気になって眠れない
*相手の気持ちを考えすぎて、自分の意見を言えない
当てはまる程度や、刺激を強く感じる領域は人によってばらばら
(視覚が繊細な場合(=光に敏感)や、聴覚が繊細な場合(=音に敏感)等)
・上記はネガティブな要素多めだが、非繊細(非HSP)さんと比べて、ポジティブなことに対しても感受性が高い。ちょっとした季節の変化や、誰かのやさしさに幸せを感じることができるのは、HSPの長所である。
・5人に1人ほどの割合で存在する。(結構多くて驚いた)
・これは性格というより、生まれ持った気質である可能性が高く、背が高い人が身長を低くできないように、この「繊細であること」を変えるのは難しい。
・だからこそ、HSPはありのままで生きていくことが大事。
・そのためには「私はこうしたい」という自分の本音を大切にし、繊細な感性や感情を大切にすることが必要。そのためのガイドブック
<内容と感想(※以下ネタバレあり)>
【本書を読むきっかけ】
・この本を読むきっかけとなったのは、この記事。ロンドンブーツの田村亮さんが、HSPである、というインタビューがyahooニュースに掲載されていた。
・この中で、田村さんが、自身がHSPだと知る前に感じていたいことと、同じようなことを考えたことがあったので、調べてみるうちに、自分もHSPだと確信し、とりあえずAmazonで急いでポチった次第。
・簡単な診断テストはこちら
https://www.gentosha.jp/article/16833/
・ただし、この結果が当てはまらなかったからと言って、HSPではないとはいいきれないとのこと(特定の感受性がものすごく高い人もいるらしい)
【この本を読んで、何よりほっとした】
・この本を読んで、HSPの特徴がいくつか書かれていた。自分自身に特に思い当たったことは、次の2つ。
①相手や周囲の感情にめっちゃ引きずられる
②見た目で大体性格がわかってしまう(もちろん外れることもある。が、大体想像通り)
・①は結構厄介で、仕事をしているときに、チームメンバーがてんぱると一緒にてんぱり、へこむと一緒にへこんで、自分の仕事に支障がでてしまった(幸い、今ではコントロールができるようになってはきた。)
・②は、見た目で自分にあうあわないを判断してしまう点で、危機回避能力といえば聞こえはいいが、仕事や恋愛で、さっさとフィルターを引くのが、自分の中での長年の悩みだった。じゃあ拒むなよ頑張れよ、という話になるのだが、なにしろ気持ちがものすごくアラートを出すので、距離が縮まらないのだ。時にはそういった相手とやり取りをしなければいけない場面がでてくるわけで、その時のストレスが尋常じゃなく、とっても不便で、このことが腹落ちしたのは、この本を読んでよかった点の一つ。(これだけ読むとすごくわがままやろうに聞こえる笑)
・なにより、読んで一番ほっとしたのは、「繊細さんにとって最大の罠は「相手の”わからない”という感覚がわからない」こと、という一文だった。自分がこういう人間だからなのか、周囲は心に土足で上がってくるタイプの友人が多い。(そういうタイプは、遠慮なく、ずけずけ言いたいことをいってくるのだが、おかげで僕も気兼ねなく言いたいことがいえる。だから仲良くなりやすい、、、と思っている)ただ、そういうタイプには、当然といえば当然だが、こっちの感覚はなかなか理解してもらえず、自分の気持ちや感覚をぼそっと話すと、いつも不思議がられたり、変わってるねで終わりにされてしまう。(逆にいえば、こちらも向こうの感覚を理解できていないのだから、お互い様なのだが)
・だから、なんとなーく、自分は変わった人間なんだと思ってすませていたし、納得させていた。ただ、時々(特にネガティブな気持ちのとき)自分は頭がおかしいんじゃないかと不安になることがあったので、少なくとも自分が「人とこういうところがちょっと違う」ということがわかっただけでも、すごくほっとした。
【疲れた時の対処法は普通の人と同じ。でもHSPならではの注意点がある】
・HSPの人のための、疲れた時の対処法も書かれていた。正直、HSPではない人と、疲れの対処法は大きな差はないで、端折って説明する。
・重要なのは、HSPの人は、疲れているときは体力的ではなく、刺激で頭がへとへとになってしまった状態だということ。その状態を脱する方法は、一言でいえば「刺激を遮断してゆっくり休む」こと。僕は中程度のHSPだが、結構程度の重い人は
*毛布にくるまったり、暗い部屋で光や音を遮断する
*パートナーにそっとしておいてもらうように頼む
といったことが書かれている。人によってその対処法は異なるが、その時は、自分がやりたいと思ったことを実行するのが一番と書いてあった。
(実際、仕事でへとへとになると、布団からでずに、テレビもつけず、薄暗い部屋で一日中寝ていることがよくあったので、ある意味正しい対処法を行っていたのかもしれない。)
・なお、自分がやりたいことをやろうとしたとき、1点気を付けなければならないことがある。それは、「やろうとしていることが、本当に自分がやりたいと思っているか」ということ。
・「資格の勉強をしたいけど、やる気がおきない」というのは、実はHSPの人にとっては、周囲の期待に応えようとしたり、周りや自分に忖度して、「やりたいと思わなければいけない」と自分を思い込ませていることがある。そういうときは、子供や赤ちゃんの自分をイメージして、Yes or Noでこたえられるような質問をすると、本当に自分がやりたいことなのか、そうでないのかを判断しやすいと書かれていた。
(このやり方は自分はうまくできないものの、同様の状況で勉強がすすまないことに罪悪感や自己嫌悪を抱くことが多かったので、こういうことがわかるだけでも楽になった)
【HSPのひとは、「自分がHSP」であることを理解するのが大事】
・HSPの人は、人の動作をみるだけですぐ真似ができたり、視野が広く些細な変化に気づけたり、リスクを見通すことが得意だったりと、その気質を活かせる場面はいろんなところにある、とのこと。だからこそ、そういった感性を大切にし、自分がやりたい!と思える仕事を見つけることが重要。
・これも、今どきの働き方と考えると、HSPの人もそうでない人も、目指す方向は同じで、HSPの人向けなのか?という意見もあるかもしれない。ただ、大事なのは、「HSPの人がHSPだということ」を理解するだけで、ストレスの対処法や、自分自身の強みがよく理解できることなのだ。
・自分だけかもしれないが、多分、自身がHSPだと気づいていない人の多くが、「自分は周囲と何かが違う」という不安を抱えているのだと思う。
そして、HSPの人は繊細さゆえに、自分自身が他人とどこか違うということを理解し、(そして変に気を使って)無理に周囲に合わせてストレスを抱えている場合が多い。
・だからこそ、「自分自身の強み」や「自分自身の気質」を理解することが、より自分らしく働くことにつながっていくのだ。(ともするとHSPではない人と比べても、気づいているかどうかがQOLに直結するのかもしれない)
・是非、自分自身に違和感や、周囲と少し違うという悩みを抱えている人には、一読をお勧めしたい。
<今回のアウトプットの振り返り>
・HSPという概念は、比較的最近になって認知が広まっているらしいが、その認知度事態はまだまだ低いらしい。自分も初めて知った。
・このアウトプットで、HSPのことの理解を深められたのは、今後の自分の取り扱いを楽にできる気がして、有意義なものにできた。
・まだ2冊目。先がながい。
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