10.2　日記

（「月刊はあちゅう」の日記記事。中身公開中です）

生後１３日目。

毎日が、おままごとというか
「生活ごっこ」「育児ごっこ」
をしているうちに過ぎているような
現実感の無さ。

現実感の無さは、細切れの睡眠の
せいもあるかもしれないけれど、

授乳して、オムツ交換して、
沐浴して、ちょっと休んで…

あれ？昨日も同じことしてたな、
デジャブ…とか思っているうちに
気づけば夜になり、

一日に何回も、時計を見ているはずなのに
時間からは完全に切り離された生活。

だって、息子の機嫌は
（ちょっとリズムが出来てきたとはいえ）
いつ変わるかわからないし、

息子から呼び出しがあれば
それは問答無用に最優先で、
「何時から何時までこれをやろう！」
なんて計画はあらかじめ持てなくて
全てが息子の機嫌と体調次第。

その上、授乳は昼夜問わず
約３時間置きに必ずやってくるイベントなので
昼と夜がつながりっぱなし。

こんな生活は、旅行中でも
送ったことがないなぁ。

それでも、チワワみたいな
サイズの息子を両手で抱えれば
なんだか全て許したいような、
泣きたいような多幸感。

でも、手にしている幸せが
大きければ大きいほど、
それが無くなる日が怖い。

「この可愛い時期が、
一体いつまで続くんだろう」

と不安になって、涙ぐみながら
隣にいた母に尋ねたら

「ずっとだよ」と即答。

「自分の子供は
ずっと可愛いよ。

今も可愛いよ」だって。

それはそれで泣いた。

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