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秋、キャリーケースが重い


肌寒い季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょう?

私は今現在、重いキャリーケースを上に乗せてもらったはいいけど、これ降ろせなくね?と気づいてしまい、気が気でない新幹線移動をしながらこのnoteを書き留めております。

隣に乗り合わせた男性の優しさに感動して脳内ありがとう~で溢れた5分後に気づいたよね。
しかもうたた寝した隙にその方は降りたみたいで頼みの綱も失いました。

あまり新幹線乗らないからわからないんだけど、背の低い人ってこういう時どうしてます?足元に置きっぱの方がいいのかな?
ここらへんの常識が欠けている人間なので誰か教えてください。

と、なぜ新幹線にいるか。

明日は会社の2年目研修なのです。

あぁ気が重いですね。

10月って気が重くなるイベントごとが多すぎる。夏と冬の繁忙期の狭間を狙い撃ちして精神に少しずつダメージを加えて、冬の繁忙期で見事限界に達する構造ですよね。

特に「交流」とか「発表」とかそういう類のことに異常にストレスを感じてしまう性格なのでできることなら10月を逃げてしまいたい。

もしも願いを一つだけ叶えてもらえるなら、そういうことに全くのストレスを感じずにやり遂げられる能力か、永遠の視力Aか、5cm足を長くしてもらうか、愛犬を生きさせ続けられる能力か…迷いますね。

秋はさ、お芋食べて、栗食べて、ぶどう食べて、柿食べてさ、こたつをだしてそのまま寝ちゃってさ、見に行きたいね~って話してた紅葉が気づいたらもう終わってて、でも味わいたくてもはや綺麗ではない枯葉を見に名所に行くわけ。
同じようにタイミング見失ったんだろうな~っていう人たちがポツポツといて、勝手に仲間意識持ったりしてその雰囲気に酔いしれるわけよ。

秋はそれでいいんだ。

だから、あんまり秋にあれこれ詰め込まいでおくれ。旬をすぎた紅葉を見に行きたいと思える心の余裕だけは確保させてね。


やばい、そろそろ目的の駅へ着く。

どうしよう、ほかの人の下ろし方を学ぼうと周りをみるけど、おじ様方ばかりで参考になるお手本がない。

今隣にはブランドバックを持ってパソコンカタカタ使いこなす若めのお兄さんがいる。

あまりおしゃれとは言えない、歩きやすさ重視の運動靴履きながら、キャリーケース上に乗せてくれた彼の方のような安心感はない。

仕方ないからひとりで奮闘するしかないな。

ちょっともたついてきっと恥ずかしい思いをするんだろうけど、仕方がない。

明日という憂鬱な日を迎えるために私はキャリーケースを下ろして行きます。


では、また。 


(フツーーーにおろせた)


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