なぜかパーソナルカラー診断の結果が毎回違う人集合〜!
こんにちは、パーソナルカラーアナリストのさくらです。
今回もご覧くださりありがとうございます!
基本的にはパーソナルカラー診断って何度も受けるものではありません。
では過去に診断を受けたことのある皆さんは、そのたった一度で診断結果に納得できたでしょうか?
もちろん、納得できていれば問題ありません。
ですが、人によっては結果がしっくり来なくて別のサロンで診断を受け直し、その先々で結果が割れ、「一体私は何タイプなんだろう…?」と悩める子羊になってしまう場合もあると聞きます。
さて、実際もしもそうなってしまった時、皆さんが真っ先に疑うのは誤診だと思います。
ですが、私自身のパーソナルカラーアナリストとしての経験から申しますと、理論を理解しているアナリストであれば、少なくとも「真逆の結果を出してしまう」だとか「最も苦手な色を一番似合う色だと診断してしまう」ことはそうそうありえない、と感じます。
なので今回は「その時々の診断は正しかったけれど結果がブレた」と仮定し、その原因として考えられることをご紹介してみたいと思います。
パーソナルカラー診断の結果がブレたのはなぜ?
1.専門のサロンで行われた対面診断ではなかった
近年は直接対面で診断してもらうのではなく、自分の写真を送って診断してもらうというサービスがあります。比較的安価ですし、時間の拘束も無く魅力的ですよね。また、自撮りした写真を送るだけでAIが即診断結果を出してくれる無料のアプリもあります。
ですが、実際問題「写真で本来の色を正確に伝える」のはやはりなかなか難しかったりします。色は光にかなり多大な影響を受けるからです。
そもそも色が見える仕組みは
①物体に光が当たる
②物体の色に基づき、当たった光の一部は物体に吸収され、一部は反射する
③反射した光が目に入り、色を判断する
ざっくりこんな流れです。
そして、正しい色が見られるのは太陽の自然光が当たった時なんです。①が自然光の場合は正しい色が見えますが、光自体に色がついていたり、明るさが不足していた場合は実際の色とのズレが生じてしまうということになります。
ところがそうは言っても外で診断を行うのは天候や設備の問題で難しいわけです。ですから、私たちアナリストは正しい結果を得るためにサロンを自然光に近い条件に整えています。
一方、自撮りをする環境はそんな前提で考えられた場所ではありません。例えばリビングの場合、くつろげる空間にするために暖かいイメージのオレンジっぽい照明にしたり、少し暗めに設定していることが多いと思います。
照明自体がお顔や髪の色に影響している状態でさらに写真を通すとなれば、本来の色と全く異なる可能性が高いです。本来の自分の色とは違う色を診断されるのですから正しい結果が出ないのは当然です。
また、写真の場合は実際にその色の服を着た時に顔に映る色が見られないというデメリットもあります。服を着ると、服がレフ版のような役割を果たして多かれ少なかれ色が反射して顔に映ります。その時の顔色や瞳の輝きの変化は写真のみでは判断することができません。
照明の違いでいうと、コスメカウンターやデパートで簡易的に診断を受けたという方ももしかしたら実際と異なる結果が出る場合があるかもしれません。
コスメカウンターって、体感めちゃくちゃ明るくて白くて眩しく感じませんか? 私はデパコス街に気後れするタイプの人間なので光の圧で消滅しそう…といつも思っていました(最近は以前よりだいぶ楽しめるようになりましたが、未だに立ち入るのに結構気合いが要ります)
消滅…は大袈裟としても、実際その「明るい」「白い」「眩しい」という感覚は正しくて、化粧品売り場では肌をきれいに見せるためにとても明るい照明が使われています。リビングで使われがちな穏やかなオレンジの光とは真逆で、少し肌が青みがかって白く見えるような光ですね。これが原因で本来よりかなり肌が白く見えていた、ということも考えられます。
2.自分自身にいつもと異なる点があった
「夏の終わりで日焼けしていました!」
「髪を染めてました!」
「前回診断を受けたのは10年前です!」
「体調が悪くて顔色が真っ白でした!」
「絶対すっぴんで人前に出たくないのでお化粧したまま診断してください!」
……みたいなことがあると診断結果が変わったりします。(ぜひ万全の体調で診断を受けてくださいね…!)
さて、ここまで読んで、勘が良い方はこう思ったかもしれません。
「つまり、髪色を変えてファンデの色を調整してカラコンを入れたら好きなタイプになれるってこと……!?」
御明察です! なれちゃいます!
「今日はオレンジの服を着たいからアイシャドウもオレンジか黄色を使ってみようかな♪」みたいな小さな調整なら普段からすることがありますよね。それの強化版! ってイメージです。この色のこの服が似合う私になりたいから、髪も肌も目もぜ〜んぶ思い通りにしちゃえ! って感じで。
ただ、例えばイエベ肌にブルベ色、逆にブルベ肌にイエベ色で化粧をするとくすみやすいなどのデメリットはあります。メイク直後は発色が良いので問題ないのですが、時間が経って皮脂とお化粧が混ざってくすんでしまうんです。
くすむ理由は絵の具を想像していただくとわかりやすいです。黄色に黄色を混ぜても黄色のまま、青に青を混ぜても青のままですよね。でも、黄色の上に青を塗ったら色が混ざります。肌の色が黄色でファンデが青と考えると、肌というパレットの上で色が混ざってくすんでしまうのが想像できると思います。
ということで、どの色がどのタイプの色なのかという知識があり、そのようにメイクができればお化粧で似合う色は変えられます! が、パーソナルカラーとコスメの色の属性を揃えれば馴染みやすく崩れにくいなどメリットはある、ということですね。
3.似合う色の範囲が広い
まずこちらをご覧いただきましょう。
左側がブルベ、右側がイエベ、真ん中がその中間の色となるようにグラデーションにした画像です。
左端と右端を見比べたら差が感じられると思うのですが、真ん中あたりの色の違いってどう思われます?
まぁまぁの微差じゃありませんか?
ということで、究極的に青みが苦手! とか、黄みは大敵! という方でなければ、似合う色がブルベ〜イエベに広くまたがっているのはよくあることです。
その場合、前述したような当日のコンディションによってこの間はイエベ寄りの方が似合っていたけど今日はブルベ寄りの方が似合うということもありえます。
ということで、もしも複数回診断を受けているのに結果が異なる場合はイエベ・ブルベという「色み」の部分ではなく、どんな明るさ・彩度のものが似合ったのかというトーンに着目してみてください。
例えば、前回はSpringだったけど今回はSummerだったという場合です。日本人であれば目・肌・髪に現れる人種の特性から、おそらく「明るくやや鮮やか」というトーンの性質が合致している可能性が高いです。上の図で言うとbrightトーンが得意なタイプ、ということですね。
「毎回結果が違う」と捉えると「一体何が正しいのか結局よくわからない…」と困ってしまいますが、これは言い換えると「得意なトーンであればブルベでもイエベでも幅広く似合う!」というお得な性質を持っているってことでもあります。
おまけ:実際の例
私が診断させていただいたわけでは無いのですが、Twitterで10年以上繋がっているフォロワーさん(出会いは黒バスがきっかけでした。10年……???)が迷える子羊になっていたのでお話を聞かせてもらいました。
全部で3回診断を受け、「2ndタイプがAutumn(イエベ)でSummer(ブルベ)が苦手なのは全回一致していたけど、1stタイプが真逆なのがよくわからない…」という話でした。
ちなみに結果は以下の通りです。
<1回目>
1stタイプ:Spring / 2ndタイプ:Autumn
(春の中でも「brightとwarmが似合う。vividもいける」と言われた)
<2回目>
1stタイプ:Winter / 2ndタイプ:Autumn
<3回目>
1stタイプ:Winter / 2ndタイプ:Autumn
まず、SpringとWinterって実は真逆ではないんですよ。
イエベ(Spring)・ブルベ(Winter)という色相の観点から見れば真逆なのですが、SpringとWinterには(Autumn・Summerと違って)どちらにも「vividトーンの色が含まれている」点が共通しています。
改めて先ほどのトーンの一覧表を貼っておきますね。
そしてAutumnにはvividの次に鮮やかなstrongトーン(vividの左隣)の色が含まれています。さらに、苦手とされていたSummerは他のシーズンよりも比較的彩度が低いタイプで、vividもstrongも含まれません。
ということで、この方はどうやら彩度の高い色がお得意そうだなと当たりがつきます。
また、1回目は1st・2nd共にイエベ、2回目・3回目がブルベ・イエベの複合タイプであることから、イエベが苦手なタイプではなさそうだということもわかりますね。
2回目、3回目の結果は合致しているのでOKとして、続いて1回目の結果を見ていきます。
1回目の診断のwarmはトーン表に載っていませんが、これはトーンではなくて色み(つまりより黄色っぽい色の方が得意!)を重視した表現ですね。イエベらしい色が得意で、且つ「vividトーンもいける」という診断結果なので、2ndがWinterではなくて同じイエベで鮮やかめの色が含まれるAutumnになったのはなるほど納得です。
少々引っかかるのは「Springのbrightトーンが似合う」と言われている部分でしょうか。ここだけ他の結果と合致せず浮いているのが気になります。brightトーンが含まれるのはAutumn以外の3タイプなので、もしbrightトーンが一番似合うのだとしたら2ndタイプはAutumnにならないはずなんですよね。
とはいえvivid〜brightの間にも幅がありますから、ほとんどvividに近いbrightだとしたら似合う範囲だと言って差し支えないと思います。実際に診断の場にいた訳ではないのでどのようなニュアンスで伝えられたのかはわかりませんが…
ということで!
直近2回の結果が1st:Winterだったこともありますし、この場合はそちらの結果を優先で考えて良さそうです。
その時、「明るさよりも深い色であることが大事で、サンタさんの赤やロイヤルブルーが似合います!」というアナリストからのお墨付きもあったとのことでした。「深い色」というのがポイントで、これってWinterやAutumnの中〜低明度の色が持つ特徴なんです。彩度が高ければSpringの色もお似合いになるとは思いますが、鮮やかかつ落ち着きのある色の方がよりお似合いになりそうですね。
過去に3回受けたと言っても当然「三ヶ月連続で受けました!」なんてことではないので、例えば一度目の時は髪が明るめの茶色だったけど二度目以降は髪色がだいぶ深めの色で落ち着いただとか、年齢と共にちょっと肌質が変わった、みたいなことがあったんじゃないかなと予想してみます。
我こそは迷える子羊!という方へのお願い
「パーソナルカラー診断を受けたもののいまいちしっくり来ない」
「2回受けたけど結果がバラバラだった」
「結局あまり活かせてないなぁ…」
「せっかく勇気を出してサロンに行ったのに物怖じして聞きたいことが聞けなかった…」
などなど、「診断を受けたけどそれで…? 結局よくわかんないかも…」みたいな状態になってしまっている方って結構いらっしゃるはずです。
こういう時、「理解できない自分が悪い」みたいな感じで何となく気後れしたり諦めてしまったりしませんか? 実際、私が本来はそういうタイプなので、似たような方を助けてあげられるような活動を始めたいなぁと思っています。
そんなわけで、もしパーソナルカラー周りのお悩みを寄せていただけたらぜひご相談に乗らせていただきたいと思います。(もちろん無料です)
メールアドレスを教えていただくことにはなってしまいますが、もしよろしければ下記フォームよりお気軽にどうぞ!必ずお返事させていただきます。
今回もご覧いただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
たくさんの記事の中から目を留めてくださり本当にありがとうございます! 色を選ぶのが楽しくなるお手伝いができていたら嬉しいです。 少しでも悩みが晴れた際、よろしければサポートいただけますとこれからの執筆の励みになります♪