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ファッションドリーマーを手に入れたパーソナルカラーアナリスト(オタク)の末路

こんにちは、さくらです。
いつもご覧くださりありがとうございます!

皆さんは昨年2023年にSwitchで発売された『ファッションドリーマー』というゲームをご存知でしょうか。

職業柄ずっと気になってはいたのですが(…と建前を置きつつ、元々キャラクリ&着せ替えがめちゃくちゃ好きな人間で、以前もリカちゃんコーディネートメーカーを使ったnoteを書きましたし、近年は『カスタムキャスト』でよく遊んでいます)何だかんだと手を出せずにおり(秒で時間が溶けるのを恐れたため)、この度大変今更ながらゲットすることができました。う、うれしい〜……!!!

ということで、まずはゲーム内容を簡単にご紹介しますね。

ファッションドリーマーは本当にシンプルで、好きな顔を作る!好きな服を着せまくる!写真を撮りまくる!を繰り返すゲームです。

COCOON(コクーン)と呼ばれる仮想空間にアバターを作り、自由に着せ替えを楽しむことができます。
服を集めるには、他プレイヤーのコーディネートに「いいね」したり、自分以外のアバターをコーディネートしてコインを稼ぎガチャを回したりすればOKです。とにかく服を集める!着せる!!撮る……ッ!!!
そもそも服が1400種類以上あるそうなんですが、それだけじゃなく、型紙を手に入れた服は自由に色を変えることもできるんです!すごーい!しかも、用意されたたった10色の中から選ぶ…とかではなく、カラーパレットから自由に色を指定できるんですよ!つまり無限ってことです。うわー!着る服が…着る服が多い…!!!
現実では「青と黄緑とオレンジのチェック柄の服が欲しい!」と思ってもそんなピンポイントな服、そう都合よく売っていないじゃないですか。ファッションドリーマーの世界ではそんな悩みとは無縁!というわけです。

そんなわけで久々に丸一日色々なことを放棄してゲームをやり倒してしまいました。生活が破綻する…。あつ森なんかもそうですが、これといったストーリーがないのもよくないんですよね。永遠に楽しいし無限に可愛い!終わりどころがないので森からもコクーンからも出られません!!これがこの手のゲームにハマったオタクの末路……(ちなみにどうぶつの森の推しはトムソンくんとナターシャちゃんです)

さて、突然ですが、私はこの手のキャラクリ&コーディネートがめちゃくちゃ上手いと自負しています。

ということでぜひぜひ見ていってください…!



背景に花を背負わせたら美しすぎてしゃらくさくなってしまったサエさん
サンタ信じてる剣太郎♪
ドリライの私服ターンで出てきそうな赤也
バチバチのWinterカラーを着こなす財前光くん



……はい。
これぞオタクの嗜み!って感じの写真の数々をご覧いただきました。

純粋に好みのオリジナルキャラクターを作ることもあるんですが、実は特に得意なのは好きなキャラのアバターを作ることなんです。
いやでも本当に似てません!?

赤澤もできた。めちゃくちゃ似て笑った

顔を似せるのも楽しいし、本人が実際に着そうな服を選ぶのも楽しいし、逆に絶対に着なさそうな服を着せるのも楽しいんですよ。
サエさんに可愛い服着せたいよー!も叶うし、文化祭でロミオ役をやった時の衣装ってこんな感じかな!?も試せるし、普段はこんな服着てそう!が可視化されるのもすごいし、実際どんな服が似合うか確認できるのもありがたいし、この似合わない服は突然雨に降られてバネさんの家に寄った時に借りた服……、みたいな 怖い妄想 細かい解像度も爆上がりしていくの、とにかくすんごい楽しいです。ボキャ貧ですみません。一生遊べてしまう……


さて、ここまではオタクとしての楽しみ方をお話してきたのですが、そうでなくてもこれってとってもいいゲームだなと思うんです。
特に私のように「ファッションに興味が無いわけじゃないし服を見るのはものすごく楽しいけどおしゃれするのは苦手…」という方にめちゃくちゃおすすめしたいです。

その理由をお話するにあたり、服の歴史と人間の欲求についてざっくり触れたいと思います。
ファッションドリーマーのスクショを載せていた十数行前との温度差がものすごいですが、なるべく楽しくお話しますのでよろしければお付き合いください。

まずは服の役割と歴史の話です。

ずーっと過去に遡っていくと、そもそも服を着るのは寒さや暑さ、怪我などから身を守るためでした。狩猟をして暮らしていた時代を思い浮かべてみてください。その頃、服は着飾るためのものではなく生きるために必要なものだったんです。

文化が発展し人間が集団で生活するようになると、衣食住が安定して身の安全が安定的に確保されるようになります。集団は統治する者・される者に分かれ、それに伴って服は身分や地位を示すものになりました。社会が生まれ、服自体に意味が与えられたということです。服による仲間意識や貴族への憧れなどが生まれ、服は単に身を守るだけのものではなく、社会に属するための道具になりました。
現代ももちろんこの考え方は適応されます。服なんて何でもいいと思っている人だって裸で外に出かけたりはしませんよね。社会性を保つために絶対に何かしらの服を着ています。

そうして服を着ることが当然になった今、身体と服の境はどんどん曖昧になってきています。本来、服と身体は別物のはずですが、今となってはもはや皮膚のようなものです。私たちはそれだけ当たり前に「服も含めて自分」だと考えていると思います。
「自由に好きな服を着て自分らしくありたい!」も「美人だって思われたい♡」も「ファッションに興味は無いけど人と関わる上で最低限不潔に見えない服を着たい」も、ファッションへの重きに差異はあれど自分自身の体現と言えますよね。

さて、今度は少し哲学的な話をします。

先ほどから何度か「社会」という言葉を使っていますが、社会で生きている人間には承認欲求が発生します。認められたい=褒められたいって欲求です。あなたも持っていますよね。
もちろん他人から評価されたら嬉しいですし、その成功体験が自信に繋がるのは言うまでもありません。生きている以上自分に価値があると思いたいのは当然の欲求です。自分に価値がある、自分はこの世界に必要な存在であると不安なく感じられることがつまりは幸福でもあります。
ですが、実はこの承認欲求が厄介なんです。なぜなら他人に評価されない自分に価値を見出せなくなってしまうから。もっとわかりやすく言うと、人に褒められない自分を嫌いになってしまうからです。

幸せになりたいから自分に価値があると思いたい。自分を好きになりたい。でも自信がなくて不安だから他人から評価されたい。褒められるために人の顔色を窺う。褒められなければ不安が継続する。たとえ褒められてもその喜びは一過性で、褒められ続けなければ次の不安がやってくる……
他人からの評価で承認欲求を満たそうとする限り、過去にどんなに褒められた経験があったって、今そうでなければ自分を好きになれないんです。これってものすごい悪循環ですよね。

では、他人の評価に依存せず、自分は価値ある存在だと胸を張って生きるにはどうしたらいいんでしょうか。

そのためには自分で自分を認め、自己肯定感を高めていく必要があります。つまり、自分を好きになるってことですね。たったそれだけで「人から褒められた自分だから好き」ではなく「私が認める唯一の自分だから好き」と思えるようになるわけです。

……と、哲学的にはそう言われていますが、まぁ、それがすぐにできたら苦労しませんけど!?って話で。全然「たったそれだけ」じゃないし!随分簡単に言ってくれんじゃん!?って感じですよね。わかります。一体全体どうしたらそんなに自分を好きになれるわけ!?って思いますよね。
そこに至るまでには今持っている考え方を見直していく必要もあったりするのですが、今回はそこまで深掘りしません。その代わり、簡単な方法を一つご紹介します。

それがファッションドリーマーというわけです…!


ふざけているわけではないので聞いてください。
これは単純なことなのですが、例えば「私、タイピングが人より速いかも」とか「最近料理が上達してきたかも」とか「ファッションドリーマーで可愛い服を着せるのがめちゃくちゃ上手いんだけど!?」とか、小さなことでいいので何か自信を持てたり自分の良い所に気づけたら、気づく前よりは一つ、自分のことを肯定的に見られるようになりませんか?

今回のポイントは
・身体と服の境界が曖昧になっている
・自分に自信が持てない。自分を好きになれない
・自分を一つ肯定できれば、今よりも一つは自分を好きになれる
というところです。

私の場合、普段からなまじいい顔ばかり眺めているため(オタクなので…)、まずもって自分の顔に自信がありません!
ではそれを服でカバーできるのかというとそうでもなかったりします。だって顔も服も引っくるめて私だから。似合うよって人に褒められた服を着たからって、この顔を引っ提げている限りまだ自信が持てません。

そこでこのファッションドリーマー!!(通販番組みたいになってきました)

まず自由に顔を作れるという時点でもう絶対にそのアバターのことは大好きじゃないですか。その上、さらに自分が好きな服を着せられます。納得いくまで試行錯誤して服を着せ替え、これぞ!という格好で写真を撮って愛でるわけです。
ほんとね、「可愛い〜!最高!こんなに可愛い服を着せてあげられるなんて、私って天才…!?」って思うんですよ。冗談抜きで自分の選択にめっちゃくちゃ自信を持てます。「アバターが可愛い〜!」の中には当然「私のコーデ、最強…!」も含まれていますよね。つまり、自分の選択を他ならぬ自分自身が大肯定できているということです。
そうこうしている内に「似合う服を選ぶ」「好きだと思う服を選ぶ」という点において、自分の好みを段々信用できるようになってきます。

自分を肯定して自分を好きになるって、こんな小さなことでもいいんです。
「私が選ぶ服は可愛い!即ち私の顔も可愛い!!イエー!!!」といきなり極端に考え方が変わったりはしませんが、「私は自分が選ぶ服が好きだから、今度はそれを着てみようかな」には変わっていけるかもしれません。
そしてその服を纏った時、「あまり好きになれない自分」は「ちょっと自信を持って選べたお気に入りの服」と一体化します。だって、服は皮膚みたいなものですからね。
最初は服が身体の自信の無さに引っ張られてしまいましたが、私は好きな服を選べた!という自信が上回れば今度は服が身体を引っ張っていってくれます。こうなれば今までより少し勇気を出して一歩前に進めるようになるわけです。

いかがでしょうか。
ファッションドリーマー、本当に良いゲームですよね!

まだお試しでない皆様、ぜひぜひどうぞ。
最後に改めてリンクを貼っておきます!

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