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イエベ・ブルベって具体的にどんな色のこと?②

こんにちは、パーソナルカラーアナリストのさくらです。
今回もご覧くださってありがとうございます。

今回は具体的に色を見ながら、その色がイエベ・ブルベのどちらなのか分類していこう!という回になります。

……が、困ったことに色は無限に存在するんですよね。
黄色系だけに限定したとしても、トーンの違いによって芥子色とか鬱金色とかゴールデンイエローとかアンバーなどなどたくさんの色があります。
名前を見て、どんな色かイメージは浮かびますか?
知らなければ多分想像がつかないと思います。

数限りない色と名前を一致させるの、めちゃくちゃ大変そうですよね。
それなのに、そこからさらにジョンブリアンはイエベで刈安色はブルベ!なんて一つ一つ全部暗記するの、普通に嫌じゃないですか?
まず刈安色ってなんて読むの?って感じだし…(かりやすいろ)

いきなり①色・②名前・③属性、全てを結びつけて暗記するなんて無理!
ということで、尺度となる代表的な色だけを覚えることで色を分類していこう!ってわけなんです。

パーソナルカラーで基準になる24色


パーソナルカラー理論において基準としているのは24個の有彩色。
赤〜紫までの色を24色を虹の順番でぐるりと環状に配置した色相環を見ながらご説明していきます。
なお前回の続きになりますので、有彩色って何?色相とは?と思った方は前回の記事をご参考にどうぞ。

また、すでに記事をご覧くださっていて実際に自分なりに24色を分類してみたよー!という方は、ご自身の感覚と比べつつ答え合わせをしながら読んでいただくと知識としてより定着しやすいのでおすすめです。

それでは早速始めましょう!

今回注目する24色です!

ざっくり見ていただくと、黄色が上にあり、青が下に配置されています。
単純に上半分がイエベで下半分がブルベ!なら話は楽なのですが、実際はそうではありません。
イエベの青もあるし、ブルベの黄色もあります。だからといって、ひとつひとつの色に対して「これは○○色でイエベ、こっちの□□色はブルベ……」と暗記しようと思うと、たとえ24色でも「暗記するのかあ…」と結構気が重いですよね。

ところが、ここで朗報です!

24色全てを暗記する必要はない!


今回はパーソナルカラー理論に基づき、考えればわかるイエベ・ブルベの分類方法をお伝えしていきます。
やったー!

丸暗記が大変だから無理矢理覚える部分は極力減らそう!という意図ももちろんあるのですが、答えを丸暗記した場合、暗記していない色が出てきた時にこれはどっちだろう…?と戸惑うことになってしまいますよね。
色は無限にあるわけですから、たかが24色を暗記したところで応用が効かず太刀打ちできません。
だから暗記ではなく、どうしてその色がパーソナルカラー理論ではイエベ(ブルベ)に分類されるのかという理屈を知って使える知識にしてください。

とは言え、さすがにパッと頭に思い浮かべられるようになっていただきたい色はあります。
先ほどご覧いただいた24色を利用して話を進めていくのですが、理論で考えよう!という場合、最低限暗記しなければいけない色は何色まで減らせると思いますか?

半分の12色くらい?いえいえ。

なんと5色なんです!!!

すごくないですか?やった〜!

基本5色を押さえよう!


ということで、まず全ての基準になるこの5色を押さえましょう。色相環に丸をつけてみます。

赤・黄・緑・青・紫

うーん、シンプル!

ここではカーマインとかサンイエローとかしゃらくさい名前も覚えなくて結構です!
赤は赤!黄色は黄色!緑は緑!青は青!紫は紫!
赤の中でも最も赤らしい色、赤の概念、赤の親玉、みたいなものとして基準の色にするので目に焼き付けてください。
(ちなみに上の図を見た瞬間、「5色……?青が二つあるけど!?」とツッコみたくなりませんでしたか? が、そこは一旦そういうシステムなんだなぁと飲み込んでいただき、騙されたと思ってこのまま先へ進んでみてください)

先ほどから何度もお話していますが、色の分類をしようと思った時、①色・②名前・③属性を無理矢理結びつけて覚えようとするからややこしくなってしまうわけですよね。
だとしたら、色の呼び方から実際の色と属性を瞬間的にイメージできたらかなり効率がいいはずです。

ということで、なんとここからは基準となる「赤」「黄」「緑」「青」「紫」以外の色名は使いません。
以下、この5色をまとめて指す時は基本5色と書きますね。

赤・黄・緑・青・紫の中間に位置する色


次に、基本5色(早速!)のちょうど中間に位置する色を見ていきましょう。

今度は点線で丸をつけてみました

例えば、黄色(8番)と緑(12番)のど真ん中は「黄緑」(10番)です。黄色と緑を混ぜたら黄緑になりますよね。
同じように青と紫の間なら「青紫」、赤と紫の間なら「赤紫」、黄色と赤の間なら「黄赤」、青と緑の間なら「青緑」(青が2つある関係で青緑も同様に中間が14番、15番の2色ありますが、一旦この場ではスルーします)です。

このように、基本5色の中から隣り合った2色を同じ割合で混ぜてできる色は、組み合わせた2色を単純に並べた呼び名になります。

5色以外の色名は出てこないと言った意味がわかっていただけたでしょうか。これならシンプルでわかりやすいですよね。
ちなみに「黄赤」だけはあまり聞き馴染みがないと思いますが、いわゆる橙色のことです。実はこんな呼び方もあります。

イエベとブルベの境目の色とは?


これで基本5色とその間の色に丸がつきました。
これらがイエベかブルベかの判定は少し置いておいて、先にまだ丸のついていない色を分類していきます!
というのも、実はなんとこちらの方がシステマチックにブルベ、イエベを判定しやすいんです。

基本5色…、例えば赤にしましょうか。
赤とその両隣の2色。番号でいうと、1〜3番の赤に注目してください。
中心となる2番の赤を基準とした場合、1番の赤は青に近く、3番の赤はより黄色に近いですよね。

つまり、基本色は必ず両脇にイエベ・ブルベを一色ずつ従えているわけです。

イエベには黄色、ブルベは水色で、数字部分に印をつけました

もうおわかりですよね。

つまり、基本色と比較した時に青っぽい方がブルベ、黄色っぽい方がイエベ!ということなんです。
だから判断基準になる基本5色を押さえることが何よりも重要なポイントになるんですね。

ということで、基本5色の両隣の色をそれぞれ分類するとこうなります!

これで10/24色、分類完了です

小さく呼び方も添えました。これには簡単なルールがあるのでご紹介だけしておきます。

例えば、黄色に近づく3番の赤。これを「黄みの赤」といいます。では1番の赤は何と呼ぶでしょうか?

「青みの赤」?

……と言いたいところですが、実はそうではなく「紫みの赤」が正解です。

「〇〇みの△△」の、○○にも△△にも基本5色のいずれかの色名が入ります。
まずは△△に入る色を確認し、「〇〇み」部分には基本5色の内△△の両隣の色が入るというルールです。

△△=赤の場合、赤の両隣=○○部分は紫と黄色ですよね。なので、1番は「紫みの赤」、3番は「黄みの赤」という呼び方になります。
同様に、8番の黄色を中心に考えると、7番は赤みの黄、9番は緑みの黄。そのまま時計回りに、12番の緑の両隣が黄みの緑、青みの緑、17・18の青の隣が緑みの青、紫みの青、22番の紫の隣が青みの紫、赤みの紫、となります。

一応こんな呼び方はありますが、ぶっちゃけわかればなんでも構いません。
服を探している時に「もっと紫みの赤がいいんだよなあ…」なんて言い方しませんもんね。
なので「青っぽい緑!」とか「紫寄りの青!」とかお好きに表現して色をイメージしやすくしてください。

また、例として「赤」「黄」「青」を基準とし、その左右の色を抜き出してグラデーションにした図もご覧いただきますね。

真ん中の基本色に対し、右がイエベ側、左側がブルベ側

ゆくゆくは頭の中にこのようなイメージを持っていただけるといいかと思います。

ちなみに、左右の端同士を比べると「まぁ確かに違うかな」と感じられると思うんですが、帯の真ん中辺りってどうですか?
正直微妙な差ですよね。一応グラデーションにはなってはいるものの、ぶっちゃけよくわからん!ってなると思います。
どうしても黄み(青み)が苦手!みたいにどちらかに偏った色の方が似合う方もいますが、逆に似合う色の幅がイエベ〜ブルベを跨ぐ人も多いっていうのもこれを見ると頷けますよね。だってこれだけの差なんだもん…
あまり神経質にならず大丈夫そうだなと安心していただけたところで次に進みます!

ブルベが存在しない色とは?

ここまで、さて、ここまで来てもまだ一切触れていない色がありますね。

そう、オレンジの隣!
番号で言うと4番・6番です。呼び方は先ほどのルール通りで、黄色寄りの色を黄みの橙、赤寄りの色を赤みの橙と言います。

ただ、属性分けについてはここだけ少し例外で、オレンジの両隣はどちらももイエベになるんです。

ここでまた色相環を見ていただきましょう。

橙と青の位置関係に注目です


色相環上のオレンジって、ちょうど青の真反対に位置していますよね。この並びを見てわかる通り、オレンジって青とは真逆の色なんです。言い換えると、オレンジは一切青みが含まれていない色だということになります。そもそも、オレンジって赤に黄色を混ぜて作った色ですしね。
赤に寄っても黄色に寄ってもオレンジはオレンジ、両方イエベの仲間です。なので、オレンジ系は全てイエベ!と考えていただいて問題ありません。
オレンジが似合うのはイエベの特権ですよ〜♪みたいに言われているのって聞いたことありませんか?それはこういうわけだったんです。

基本5色相は結局イエベ?ブルベ?


さてさて、残るは基本5色相とその中間色の分類ですね。
先に基本5色から見ていきましょう!

まず端的に、黄色はイエベ、青はブルベです。
そりゃそうですよね。考えるまでもありません。
そして、紫がブルベというのも想像がつきやすいのではないでしょうか。
皆さん、紫は赤と青を混ぜてできる色だって知っていますよね。先ほど赤+黄色のオレンジはイエベだとお話しましたので、同様に赤+青の紫をブルベに分類するのは納得だと思います。

イエベ:黄
ブルベ:青・紫

ここまではいいですよね。
とすると、悩むのは緑と赤なんじゃないでしょうか。

緑は黄色と青を混ぜた色。ということは、イエベ・ブルベ、両方の性質を合わせ持っているはずですよね。
また、赤は黄色や青をいくら他の色に混ぜても作ることができない色になります。
これらは一体どちらに分類されるんでしょう?

別の考え方もしてみましょう。
イエベは温かみのある色、ブルベは涼しげな色なんて言われたりします。だとすると、暖色である赤はイエベになるんでしょうか?緑は実は特別温かくも冷たくも感じない中性色と言われる色ですが、これはイエベ・ブルベどちらなんでしょう?

考え出すとこんがらがってきてしまうので、ここでまた色相環を見てみましょう!

丸のついた基本5色相に注目してくださいね

赤の隣は黄色と紫。赤〜黄の間には5色、赤〜紫の間には3色あります。つまり、赤はイエベの黄色よりもブルベの紫に近い色になりますよね。ということで、赤はブルベに分類します。

同様に考えていきましょう。

緑の隣は黄色と青ですね。緑〜黄の間は3色、緑〜青(17番)の間は4色なので、緑はイエベに振り分けます。

まとめると、基本5色の分類は

イエベ:黄・緑
ブルベ:青・紫・赤

となります。

いよいよ終わりが見えてきました

最後は基本5色の中間色

いよいよラスト!残りは基本5色の中間色です。

橙色(黄赤)については先ほどすでにお話しました。さらに例外的に2つある青緑も一旦除外しますと、黄緑、青紫、赤紫の3色です。

これはめちゃくちゃ簡単です!
名前の先頭に来ている色と同じグループになります。
黄緑は黄色が頭に来ているのでイエベ。青紫、赤紫は青と赤がついているのでブルベです。(黄赤も同様に考えられますね)
そもそも黄色(イエベ)+緑(イエベ)なんだからイエベだし、青・赤(ブルベ)+紫(ブルベ)なんだからブルベでしょって考えてもいいと思います。(こう考えた時は黄赤だけ少々例外になりますね)

最後に青緑ですが、ややこしいので正解からお伝えします。

14の青緑がブルベ、15の青緑がイエベです。
14番が青みの緑の仲間、15番が緑みの青の仲間と考えてください。

青が2つあったこともそうなんですが、ここに関しては本当にわかりにくくて嫌ですよね。なんで同じ名前で2色あるんだよ……。正直、私は「そういうもの」として流して覚えてしまったので、理屈を説明するとなるとなかなか難しかったです。

実は基本5色相とその間の色、つまり赤・橙・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫の10色は、JIS(日本産業規格)で最も基本となる色!とされているんです。私たちとしても、覚えるまでもなく知っているイメージしやすい色ですよね。

理論というからには誰にでも再現できるものでなくてはなりません。ですからパーソナルカラー理論においてもわかりやすく馴染み深いこれらの色を定義に使用したいわけです。
ところが、基本色10色に対して使いたい色相環が24色なので、これ以上細かい名前で表現できなかったんですね…(笑)
じゃあ色相環の色を減らせばいいのでは?と思うでしょう。私も思います!
でも、例えば20色の色相環を使おうとすると、少し色がずれてきてしまうんです…難しい…

なので、ここだけは本当にわかりにくいのですが、強いて言うならば、14が「青みの青緑」15が「緑みの青緑」とイメージしてみてください。14はものすごーく青い緑を差して青緑、15はものすごーく緑っぽい青を指して青緑と言っているわけです。「青」か「緑」か、みたいな。

はー、やだやだ、やっぱりわかりにくいな……。
今の私ではこの説明が精一杯で申し訳ないです。また勉強しておきますね。

まとめ


さて、まとめます!

全色分類できました!

これにてイエベ・ブルベのグループ分け、完了です!

が、この色相環に並んでいるのは全て「純色」といい、その色のグループの中で最も彩度が高い色たちです。
実際はこんなにわかりやすい色ばかりではありませんよね。

部屋を見回してみてください。
淡い色や鈍い色、明るい色や暗い色。様々な色があると思います。
今後はそれらがこの24色のどの仲間かな、というのをぜひ意識してみてください。
例えば、茶色ってどの色の仲間なんだろうなあ、とか。
慣れない内は難しいと思いますが、意識的に見分けようとする経験によってどんどん色がよく見えるようになっていきます。

次回は練習として純色ではない色を一緒に見てみましょう。
それで、イエベ・ブルベの分類の話は一区切りにしたいと思います。

今回もご覧くださりありがとうございました!
また次回お会いしましょう。

たくさんの記事の中から目を留めてくださり本当にありがとうございます! 色を選ぶのが楽しくなるお手伝いができていたら嬉しいです。 少しでも悩みが晴れた際、よろしければサポートいただけますとこれからの執筆の励みになります♪