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パーソナルカラーと色彩心理から見る六角中の「赤」について

こんにちは!
パーソナルカラーアナリスト兼テニプリオタクのさくらです。気づけばテニス歴2年の堀尾くんの10倍以上のテニス(の王子様)歴になっていました。
先日のドリライ2024、本当に楽しかったですね。私は無事に9公演全通できました!やり遂げたよね、俺たち最後まで…!!

そんな私の推し校は六角と不動峰です!
誰かを好きになると結局チームごと箱推しになる傾向があるので、とにかくわかりやすく仲が良かったり深い絆のある集団が好きなんですよね。六角は先輩・後輩の垣根が無く、とにかく全員で心からテニスを楽しもうとしているところが眩しくて大好きですし、不動峰は同じ辛さを共有した者同士がそれを乗り越えて「行こうぜ、全国!」で団結しているのが最高にスポ根していて大好きです。

ということで、ここから唐突に本題に入ります。
今回は好き×好き=最高!の法則に則り、「推し」×「色」の話で楽しんでいきたいなというわけなんです。

不動峰の「黒」と六角の「赤」

「色」という観点で見ると、ユニフォームから不動峰は「黒」、六角は「赤」のイメージですよね。
まずはこの2色の違いを簡単にご説明します。

いや全然違うじゃん! 見りゃわかるけど!? って話ではありますが、ここでは視覚情報ではなく「色彩学における色の定義」についてお話しますね。
ご存知の方は次の見出しまで飛ばしていただいてOKです!

さて。
この世の全ての色は大きく2つに分類できます。
その際、「黒」と「赤」は別グループに分類されるんです。

黒・白およびこの2色を混ぜて作られるグレー。これらは「無彩色」というグループに分類されます。無彩色は明るい・暗いという明度の概念しか持たない色です。
一方の赤は「有彩色」です。明度の他、彩度・色相の要素も絡んできます。赤系とか青っぽいとか、わずかでも色みを感じる色はこちらのグループに属します。

こちらの図をご覧ください。

色相・明度・彩度の関係を一枚の図で表したもの


本来なら隣り合う色と色の間はグラデーションになっているのですが、この図では見やすいように一部の色だけを切り取って載せました。

まず黒から見ていきましょう。
無彩色は5色載せましたが、その中で「黒」と言えそうなのは一番下だけですよね。その上の色はほとんどの人が黒ではなく濃いグレーだと感じると思います。

続いて赤。
こちらは純色(最も彩度が高い色)の赤はもちろん、その隣2色くらいまでは「赤」と表現してもあまり違和感がないと思います。ですが、それより左に行くと赤というよりはピンクや茶色だと感じるようになりますね。
先ほどの図では2番の赤を元に色を展開していますが、その両隣の1番・3番も「赤」です。4番もかなり赤っぽく見えると思います(厳密には4番はオレンジの仲間です)。当然これらも2番と同様に明度・彩度を変更して様々な色を作ることができます。

ということはつまり、ざっくりと「黒」「赤」で表現できる色の数は当然黒よりも赤の方が多いわけです。なので、今回はより色の違いに幅がある六角中の「赤」に注目することにしました。

六角のイメージに合うのはどんな「赤」?

そういうわけで塗り絵(?)を作りました。
皆さんは「ここに色を塗ってみてください」と言われたらどんな赤を使いますか?

六角中一年部長・葵剣太郎。モテたい!が原動力


ちなみに私はこのイメージなんですよ。

「おーいサエさん!そろそろ試合だよーっ!!」


皆さんはいかがですか?
うんうんと頷いてくださった方もいれば、ちょっと違うかも…?と首を傾げている方もいらっしゃるかもしれません。

いずれにしても自分なりの赤のイメージを持っていただけたと思いますので、今度は赤以外の2色で見比べてみましょう。

見慣れなすぎて違和感がすごい


違和感はさておき、この2色だったらどちらの剣太郎の方が明るく元気そうに見えますか?

よほど捻って考えなければ、皆さん黄色を選んでくださっていると思います。
シンプルに黄色の方が明るいですし、光の色ということもあり活動的な印象ですよね。

それでは今度は明度の違う2つの青を比べてみます。
黄色よりも知的さや落ち着きを感じる青ですが、明るさの違いでどのようにイメージが変わるでしょうか。

暗い剣太郎と淡い剣太郎


この場合、話しかけやすそうなのはどちらだと感じますか?
また、どちらが落ち着いて見えるでしょうか。

暗い青の方が落ち着きがありかなりしっかりしていそうな印象ですが、その分結構圧もありますよね。若干キツそうというか、自分の意見を曲げなさそうな感じがしませんか?
一方、淡い青の方は少しふわふわしていて頼りない感じもしますが、優しく話を聞き入れてくれそうな雰囲気があると思います。

ここまでの結果からわかるように、私たちは基本的に黄色と青なら黄色の方がフレンドリーで活発な印象、明るい色と暗い色なら明るい色の方が人当たりが良く柔らかい印象を受けます。
そして、暗い色は基本的に明るい色とは逆の印象になります。親しみやすさよりは厳格さやこだわり、活発さよりは落ち着き、といった感じです。
これがいわゆる色彩心理になります。

ところで「親しみやすい」とか「活発」って六角の性質と似ていませんか…!?
なので、私は六角に対して赤の中でも朱色っぽい、少しオレンジに寄った赤のイメージを持っていたわけです。

改めて、皆さんは六角と聞いてどんな赤を思い浮かべますか?六角にどんなイメージがありますか?
よかったらぜひ教えてください。人が六角の話をしているの、めちゃくちゃ健康に効くので…

実際、六角の「赤」は何タイプ?

パーソナルカラーについてある程度知識のある方は「明るい」「黄色」などのワードから「じゃあ六角の赤はSpringの赤って言いたいの?」とピンと来たかも知れません。

ではここで漫画の表紙を引用させていただき、本物の六角ジャージの色をご覧いただきましょう!

『テニスの王子様』完全版 Season2 6巻 許斐剛

うわー!? 思ってたよりめちゃくちゃシックな赤だー!!!(余談ですが、発売時は手のひらの「六角魂」の上に丸いシールが貼ってあり、購入後にシールを剥がして初めてその存在に気付くというめちゃくちゃニクい演出があったなぁという記憶があります。さ、最高…???)

アニメで使われている色を確認してもブルベの赤でしたし、何ならファンブックの設定にも燕脂色と明記されていました。燕脂色はWinterタイプの赤なんです。

ここで一度、実際の色と私がイメージしていた色を並べてみますね。

左は先ほどの表紙から色を抽出してみました。

どうですか? 全然印象が違いますよね。
右は「うわぁ〜、不二くんだぁ…! サインしてください!」(テニミュ)って言ってそうだけど、左は「あーあ。ヤケクソになっちゃ駄目だよー」(原作)って言ってそう…

テニミュやかごプリで楽しそうな六角中の姿を見たり自ら勝手な妄想を広げたりした結果、私は彼らを光の集団だと思い込んでいましたが、改めて色眼鏡無しに原作だけを読んでみると「古豪と言われるだけはある侮れない奴ら」として描かれていますよね。とんでもなく長いラケットで氷帝100人斬りをやってのける二年生や劣勢から一気に逆転する一年部長を有する六角中、確かに傍から見たら得体が知れない集団かも知れません。古豪とまで評される歴史ある学校だと考えると暗めの赤の方がどっしり構えて動じない余裕も感じられます。
それに、みんながアサリを探す中ただ一人はまぐりを狙い続ける人に、殴られても蹴られても駄洒落を言い続ける人に、そのまま敗北するリスクを負ってでも一度劣勢になろうとする人に、自分一人になっても最後までコートから降りない人……、確かに自分の信念を貫き通すこだわりのある人たちが多いなぁとも改めて思いました。
好きだ……!六角が……ッ!!!!

色々な「赤」を見比べてみよう!

パーソナルカラーは基本的に春夏秋冬の4タイプで表します。
そしてSpringが私が六角のイメージとして抱いていた色、Winterが実際の六角ジャージの色でした。
せっかくなので、残りのSummer、Autumnも見てみましょう。

いつもはここで見本色を載せた画像をお見せするのですが、今回は写真をご覧いただきます。

オタクはコスプレをしなくても推しのジャージを持っている


普段パーソナルカラー診断をする時に使っている赤い布4枚と六角ジャージを並べて撮ってみました。
布は左からSpring・Autumn・Summer・Winter、そして敷いてあるのが言わずもがな、六角ユニですね。
Spring・Autumnがイエベで、Summer・Winterがブルベです。そして前述した通り、ユニフォームはWinterの赤。

こうして並べて見比べるとどうですか?

皆さんにも、同じ赤でもイエベとブルベでこんなに色と印象が違うんだ…!? と実感していただけたんじゃないかと思います。
ちなみに私は六角ジャージって本当にイエベじゃないんだなぁ……と未だに新鮮に衝撃を受けます(笑)

また、これは私の守備範囲外の話にはなるので軽く読み流していただければと思いますが、ファンアートなんかを描く際、描きたい絵のイメージに合わせて色を選ぶのもいいですよね。
例えば試合中の真剣な表情を描くならWinterだと緊張感や凛々しさが出ますし、みんなで海で遊んでいる姿を描くならSpringの方が和気藹々とした活発な雰囲気が出ます。のんびり落ち着いた素朴な雰囲気を出したいならAutumnもいいですし、爽やかな雰囲気に仕上げるならSummerも素敵です。
正しく原作通りに描くならWinterの赤を使うことになりますが、そこにこだわりすぎる必要はないと思います。

絵描きでもない私がなぜこんな話をしたのかというと、以前、絵が上手な友人が「ペン入れは好きだけど色塗りが苦手」と言っていたのを思い出したからです。彼女は「色の選び方や組み合わせを考えるのがあまり得意じゃないかも…」と話していました。
もしかしたら、何となく色を選ぶのではなく、どんなイメージの絵なのか、そのイメージに近いのは何色なのかという切り口から「その色を選んだ理由」を明確にすることが助けになるかもしれません。だって、意志の強い所が描きたい! って時と優しくて柔らかい笑顔を描きたい! って時ではやっぱり使う色が少し変わってくるはずなので。
絵が描けない私なんぞが言うのは本当に大変おこがましいのですが、もし少しでも誰かの助けになれれば嬉しいなと思い、一応書き残してみました。

最後に

ここまでご覧いただきありがとうございました。
最後に超超超名盤である六角中のアルバム『ちばうた』をご紹介し、この記事の締めとさせていただきます。どの曲も本当に最高なので、何卒どうぞよろしくお願いいたします!(この記事を読んで下さるような方にとっては今更な気はしますが…)

え…!?かわいすぎ…!?以下リンクより購入可能です!(※もちろん案件ではありません)
おまけの剣太郎

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