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AIでキャリア面談をシミュレーションしてみた【キャリコンサロン編集部】

やりました!
とうとう「100回目」への到達です!

万歳、バンザイ、BANZAI!

私は本業の方ではマネージャーをやっておりますが、昨年から始めた「会社のメンバー達との懇談会」が100回目に到達したのです!

Zoom会議を使い、1回あたり4人との懇談会。
延べ400人と対話したことになります。

会社のお偉方がメンバー達と直にお話しするような機会を設けている。

そんなニュースをTVなどで見かけることがありますが、私の懇談会はそこらのお偉方とはちょいと違います。

私の懇談会は「ワンオペ」なのです!

スケジュール調整だけは他の人にお願いしていますが、

・ファシリテート(進行役)
・懇談会で話すテーマ決め
・議事録用のメモ取り
・記念のスクリーンショット撮影
・実施後のレポート報告

などなど。

ぜーんぶ、一人でやっているのです。

というのも、せっかく懇談会を開いても、

・事務局の人が会を進行
・お偉方は「ウンウン」と話を聴くのみ
・その後のフィードバックは何も無し

これでは「話を聴きたい」という気持ちの「リアリティ」に欠けると思い、なるべく自分の手でやってみようと思って続けてきたのです。

こうやって多くのメンバー達から意見を集めることが出来ました。

せっかく頂いた貴重な意見を何か見える形にしたいな。そう思って活用したのが生成AIの

「ChatGPT」です。

議事録の内容を入力して意見をカテゴリ分けしてもらいました。

その結果を使ってメンバー達の意見を「マインドマップ」として表現することができたのです。

マインドマップ

議事録も莫大な量だったので人間がやったら何日もかかると思いますが「ChatGPT」にかかればあっという間。

「ChatGPT、スゲー!」

AIの活用の可能性を感じたのでした。

既にお分かりの方も多いと思いますが、今週のキャリコンサロン編集部のお題は「#AIの活かし方」なのです。

マネージャー職でも活用し始めた「ChatGPT」。

「キャリコンのスキルアップ」

への活用方法についても考えてみるのはキャリコンとして当然の流れでしょう。

私が考えたのは

「キャリア面談のシミュレーション」です。

「ChatGPT」をキャリコンに仕立て上げ、相談者の悩みを聴いてアドバイスさせるのです。

その面談の内容が良ければ、自分のキャリアコンサルティング手法に取り入れることができるかもしれない。

また、キャリアコンサルタントの資格試験ではロープレ試験もあるので、その対策に使えるかもしれない。

と妄想して色々と試行錯誤してみたのです。

「ChatGPT」への命令セットを最近では「プロンプト」と呼ぶそうですが、私が今回作ったものは以下のものになります。

#命令文
あなたはキャリアコンサルタントです。これから、今後のキャリアに悩んでいる相談者に対するキャリア面談を行います。#相談者情報と#事前情報を読んだうえで、#キャリア面談のポイントを忠実に守りながら、#出力形式に従って相談者に対するキャリア面談を行なってください。

#相談者情報
相談者は男性31 才、国立の四年制大学修士卒、ネットビジネス会社勤務。一人暮らし。

#事前情報
大手ネットビジネスを手掛ける会社に転職して 1 年半。前の勤務先とは全く違う環境で刺激を受けながら毎日過ごしている。近々結婚を控えており、将来を考えた時、この会社は長く勤めるところではないということを実感し、どうしたら良いのかと思い相談したい。

#キャリア面談のポイント
・最初の5回のやり取りは
 信頼関係を築くことを意識する
・相談者の話に関心を寄せる。
・相談者の話に共感する
・相談者の本音を引き出すように
 「開かれた質問」をする。
・相談者の立場になった自分を想像する。
・相談者のために何ができるのか考える。
・相手の話を途中で遮ることはしない。
・自分の意見や正論を押し付けない。
・一緒に悪口を言わない。
・常に「上手に回答をしよう」と構えない。

#出力形式
・キャリアコンサルタントの発言は
 1回あたり100文字以内とする
・キャリアコンサルタント:
 転職されて 1 年半ということですが、
 今はどんなことをされているのか、
 お伺いできますか。
 からスタートする。
・次以降は
 キャリアコンサルタント: {最適な返答}
 相談者: {内省主体の発言}

・相談者情報
・事前情報
・キャリコンの最初の発言

は相談内容によって都度変更していきます。

実行するとこんな風に面談が始まりました。

キャリアコンサルタント:
転職されて1年半ということですが、今はどんなことをされているのか、お伺いできますか。

相談者:
このネットビジネス会社では、マーケティング業務やプロジェクトの管理など、幅広い業務を担当しています。最初は新しい環境に戸惑いましたが、徐々に業務に慣れてきました。

キャリアコンサルタント:
ご結婚を控えているとのことで、将来のことを考えるのはとても重要ですね。現在の会社に対して不安を感じる理由は何でしょうか?

相談者:
この会社は成長が期待できる環境ではありますが、私自身のスキルやキャリアの成長については疑問を感じています。将来的にはもっと挑戦的な仕事に取り組みたいと思っています。

キャリアコンサルタント:
現在の仕事にはやりがいを感じている一方で、スキルやキャリアの成長に不安を感じるということですね。将来的に挑戦的な仕事をしたいというお気持ちは大切です。具体的にどのような仕事に興味をお持ちですか?

(続く)

おお!
キャリコンは信頼関係を構築するために共感したり、相談者を理解しようと積極的に質問をしているじゃありませんか!

スゴい期待を持たせて、この後も面談は続いていきます。

ところが、途中からキャリコンの発言がアドバイス中心になり、1回の発言量も非常に多くなってしまいました。

相談者の「この会社は長く勤めるところではない」という気持ちを深堀りすることなく面談は終了してしまったのです。

このレベルでは残念ながらキャリコンの試験では合格できないと思います。

もう少し「プロンプト」に工夫が必要なんでしょうね。試行錯誤を続けてみようと思います。

※ちなみに「ChatGPT」は入力した内容を学習してしまうので、機密情報や個人情報の入力は避けましょうね。

いかがでしたでしょうか?

大作になってしまった訳は、実は今回の投稿は、

100週連続の記念投稿だったのです。
ありがとうございます!

懇談会も100回に到達し、noteも100週連続で投稿完了と記憶に残る週になりました。

ここまで来るにはそれなりの苦労はありましたが、今後はAIを活用して効率よく継続していけたらいいなと思っております。

ではまた来週お会いしましょう!

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