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起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男を読んでみた

前置き

グローバル企業の1社。リクルート創業者、江副さんの創業から事件に至るまでが題材の本です。
正直この本の感想を書く資格が私にあるのかな…と、ほんの少し悩みながらも、いち一般人である私が何を悩んでいるのやら、と思い直し書いております。

さて、私は、ことデータについて、リクルートにお世話になったと感じてる1人です。
それは、私がTableauを本格的に学ぶきっかけは、リクルート主催のTableauワークショップに関わるイベントに参加したことに由来します。

当時のレベルは「Tableauはこう使うのかな?」と思うレベルです。
ワークショップに参加するとリクルート社員さんのTableauを使った、インサイトの得方、Tableauの操作スピード…

あぁこれが「データアナリスト」なのか、と感動したこと、今でも覚えてます。そこから、Tableauのスキルを身につけたい、と思いTableauコミュニティ等に参加し始めたのが2年前。その時のリクルートの方には今でも個人的に連絡を取らせていただいております、私のデータに関するメンター、師匠です。

つまり。
私にとって、本書はメンターが所属する企業の創業者本であり、なかなか主入れがある本なのです。

江副さんが作り上げたリクルートと、今のリクルートは別の会社のよう、は本当?

リクルート今の主要サービスを作り上げた方が、ふとそのような事を言われていたな。と本書を手に取った時に思い出しました、果たしてそうなのかな?と検証する気持ちで読んでおります。

私の恩人の始まりの物語…という感じです。

印象的なエピソード

以下は本の中で紹介された印象的なエピソードを転記します。
1.本田宗一郎の優秀な奴を採用したい、てめぇの為に頑張るやつがいい。会社なんて自分の為に利用できる位がちょうどいい。という話
2.ダイヤモンド社が競合事業を立ち上げる際に、江副さんが辞めてくれと懇願する話、結局競合事業が立ち上がるものの、その逆境から2位は死だ。と戦略を変えること、その行動力と戦略に反映したことは、非常に考えさせられました。
3.「日本型経営」を叩き潰せ、という衝撃のネーミングで始まる章では、「個の経営」と呼ばれる一人一人が特別であることを共有することで自ら主体的に動く文化を作り上げた話が描かれていると思います。この辺りになると少しずつ現リクルートの片鱗を感じました。ただ収益の柱としての土地の話が出た時には、あれ?何かが当初の江副さんの目指す姿とは異なる?ことを感じさせるエピソードも登場しはじめます。
4.新日本製鐵の稲山さんが虚業と考えた「情報産業」によるユートピアと、ディストピアの登場。ユートピアが何か?ディストピアは何か?それに携わる私は何をもって、誰に価値を提供するの?そしてその後、ソニーの盛田さんが情報産業に目をつけ形にした歴史は比較としても面白いですが、この時代はまさにレジェンドの時代だな。。。と面白くて仕方ないです。
5.またインターネット時代に個の経営で実践した、部下に問いかけて動いてもらうことから、自らが実践する江副さんへの移り変わりが描かれます。この部下に動いてもらう、と経営者自らが動くバランスは、まさに経営者の感覚…

6.事件に関する記載は省きます。

感想終わりに

私の中でリクルートの今に至る話が多く登場しておりましたが、ただ断片が散りばめられているという印象でした。(江副さんが主の話なので当然ですが。。。)
とはいえ、外部の私でも、これかな…?と考えさせられる本でした。

この流れだと、江副さんがリクルートと関わらなくなった後の中興の租の方が気付き上げられた、多くのエピソードがあったのだと感じます。

そういえば、今回リクルートHD社長に就任された出木場さんは多くのリクルートの歴史を築かれた方とニュースや記事などで拝見しております。
いずれか出木場さんの書籍が出る際に、この江副さんのエピソードと現在のリクルートが繋がりがより鮮明にわかるような気がします。

素晴らしい読書時間になりました、ありがとうございます。


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