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PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則 (日本経済新聞出版)

世界最大のヘッジファンド創業者レイ・ダリオが書いた生い立ちと、人生と仕事に関する考え方を書いた本です。最も近年インパクトが強い彼の実績は、「リーマンショック」を予想できたという点でした。
それは予感の類いではなく、過去の彼の失敗と成功に裏付けされた予測で成り立っています。彼は2017年には既に同社を引退し、家族と余生をすごくことや政府の政策立案の手助けをしたいと考え、余生を過ごしています。

まず「自らの原則を作って欲しい」と訴えています。それさえ作れば、貴方の判断基準は明確になり、行動、人付き合いの基準にもなると教えてくれています。

ちなみにレイダリオの最初の原則は自分で考え、何を望んでいるのか。何が事実か。事実に照らし合わせ、望みを達成する手段を考える、という原則だったそうです。そのPRINCIPLES(原則)に行き着いた生い立ちを最初に説明してくれます。

また生い立ちのフェーズでは成功と失敗を触れておりますが、そのポイントは下記だと思います。

・「投資の聖杯」と呼ばれる理論の構築後、社内でシステマチックに物事を整理する文化ができたこと

・レイ個人に対する社内の評判から「原則を作り、対処方法を決めよう」という文化が発展し、社内の大半の行動をカバーする「原則」200~300をが出来て、それの実践をしながら全体が把握できたこと。

これが出来たら相当、、、多くのことが変わりそうです。ちなみに同社はUP OR OUTの実践企業で、それによって成り立っている側面は強そうです。

ちなみに話を聞いて思い出したのが、コミュニケーションは最悪だ。というAmazonの文化。判断基準が原則か、数字なのかの違いなのかもしれないと感じます。

また衝撃を受けた見開き1ページ、、、

「優れた原則は、現実に対処するのに効果的だ。私自身の原則を学ぶために、私は多くの時間を費やし、深く考えた。だから、ただ原則を伝えるのではなく、その背後にある考え方をお話しよう。」

これ、、、2200円でいいの?本当に?

原則について

ここから紹介される原則、琴線に触れる至極の言葉ばかりでした。本当にこの本に出会ってよかった。まだ真に意味がわからないものも多いと思いますが見返したい(ぜひ購入してご覧ください!)

ただ、、、一つだけ紹介させてください。

進化は宇宙で唯一もっとも偉大な力だ。永遠で、すべてを動かすのはただそれだけだ。

レイ・ダリオ. PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則 (日本経済新聞出版) (Kindle の位置No.2417). 日本経済新聞出版社. Kindle 版. 

原則に登場する一節ですが、非常にズシンと心に響きました…この進化に関しても他の一節と組み合わせて考えると奥が深いです。

今まで読んできた本の中でも上位でおすすめしたい本です。

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