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[新NISA] なんで株式投資は「長期」「分散」「低コスト」なの?

みなさんこんばんは。

「新NISA」で株式投資をはじめた方で、勉強熱心な方は本やウェブサイト、You Tubeなどでいろいろと勉強をされていると思います。するとそこでは、

「短期投資ではなく、長期投資をしなさい」
「集中投資ではなく、分散投資をしなさい」
「低コストの銘柄を買いなさい」

ということが多く語られていると思います。ではなぜ株式投資は「長期」「分散」「低コスト」が推奨されるのでしょうか?。とてもだいじなことですので、一つひとつ考えてみましょう。

1.「長期投資」~大きな利益を見込める。


長期か、短期か、どっちだ?

企業が大きな売上をあげて利益を増やすには、通常長い期間が必要です。どんなに優秀な経営者が経営をしたとしても、その効果がでてくるのは早くて1年後です。たとえばプロ野球の新任監督も、いきなり優勝とかはなかなかできないものでしょう(そういう意味では阪神の岡田監督はすごいですね)。

長期投資はお金を長い期間企業に投資することで、大きな利益を上げてくれることを期待する投資です。そして優秀な経営者ならば、その期待にこたえて大きな利益をあげ、それを株主に還元してくれます。

反対に、短期投資(例えば1年以内の投資)は、経営者に「短期間で、すぐに結果(売上、利益)をだしてくれ!」と言っているようなものです。しかし通常、短期でよい結果を出すことはできませんから、短期投資では大きな利益を得ることができません。株式投資において、大きなリターンを望むのであれば、長期投資をするしかありません。

2.「分散投資」~リスクを抑える


できるだけ分散させる。

「分散投資」というのは投資対象を多様化させることですが、これをすることでリスクを抑える(分散させる)ことができます。分散投資でもっとも有名なことばは、

「卵を同じかごに盛るな」

というものです。ある特定の業界の株式ばかり買ったり、ある特定の国の株式ばかりを買ったりすると、その業界がつぶれたり、その国が没落したらその株式は暴落してしまいます。

いま「新NISA」では、「オルカン」とよばれる投資信託が大人気です。それは「オルカン」が、地域や株式を幅広くする(45カ国、約2500種類の株式)ことでリスクを究極まで分散しているからです。そしてここからが大事なのですが、

長期投資と分散投資はお互いが補完しあって、とても相性がいい

ということです。実は長期投資はリスクを低くしません。たった1種類の株式のみを買って長期間持つことは、とてもリスクが高いです(たとえばその株式の業界が、ある技術革新でなくなってしまったら、その株式の価値はゼロになります)。

しかし「オルカン」を長期間持てば、業界自体がなくなるというリスクを避けることができます。そして分散投資の弱点である「リターンが平均並み」ということも、今度は長期投資の長所(大きな利益を見込める)が補完してくれます。要するに長期投資と分散投資は

「切っても切れない仲」

なのです。

3.「低コスト」~「0.1%」の差をなめてはいけない


手数料、それが問題だ!

長期分散投資を前提にするならば、投信の保有コスト(信託手数料)には徹底的にこだわるべきです。たった0.1%の差が、大きな差になります。

5000万円 ✕ 0.1%=5万円

たとえば30年後の投資の終盤なら、保有金額も5000万円超になっていることでしょう。すると信託報酬の年率が0.1%違うだけで信託手数料は5万円も変わってきます。0.2%なら10万円です。同じ種類の投信なら、徹底的に信託手数料にこだわりましょう。

そういう意味ではemaxisSlimシリーズのオルカンは、「業界最低水準をめざす」と公言していますから、本当に心強いですね。emaxisSlimのオルカンの信託手数料は2024年現在で0.05765%(税込み)。1000万円あずけて信託手数料は5765円。パフォーマンスを考えると十分な安さだと思います。

4.まとめ ~ 「長期・分散・低コスト」の手綱はあなたが握っている!

「長期・分散・低コスト」。これが、資産運用では鉄則中の鉄則です。これを続けることができれば、あなたは将来大きな資産を得ていることでしょう。そしてこの3つの要素は、あなたが「コントロール」できることです。投資でもっとも大事なのは

「自分がコントロールできることに集中すること」

です。

企業の技術革新や、金利の動向、各国政府の財政政策などは、わたしたちはまったくコントロールできません。もっといえば、30年後に地球がどうなってるかもまったくわかりませんし、コントロールできないことです。

であるなら、そんなことをいくら考えても仕方がありません。そんなことを考えるなら、私達は自分たちでコントロールできること、すなわち、「長期・分散・低コスト」を粛々とやっていくことが何よりも重要なのです。

・・・・とまあ、偉そうなことを言ってますが、投資歴27年めぐらいのワタシも「自分がコントロールできることに集中する」ことが本当に難しいです。ということで、いっしょに「長期・分散・低コスト」をがんばっていきましょう!。ではまた。

 

 





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