[新NISA] 「オルカン」が推されすぎていることに不安な方へ。
みなさんこんばんは。
今日の話題は、「オルカンが推されすぎていることに不安な方へ」というお題です。
このお題にしたのは、きのうYou Tubeでこんな動画を見たので、私なりの解説をしようと思ったからです。
「新NISAでオルカンとS&P500が推されすぎていて怖いんだがww」
この動画はとても面白いので、ぜひ最後まで見ていただきたいのですが、確かに今ちまたでは、
新NISA = オルカン
という図式になっています。とにかく「新NISAは、オルカンを買っとけばいい!」という風潮になっています。でも、こういわれると、
「なんで?なんでオルカンなの?他の投信でもいいし、成長枠は個別株でもいいんじゃないの?」
とか思うのが人のさが。ちょっとひねくれてみたくもなりますね。でもね。結論から言いますと、
2024年の新NISAで投資デビューを果たした方は、買う投信はオルカン一本で大丈夫(OK)です。
それくらい「オルカン」はいい投信です。なぜそんなにオルカンがいいのかというと、
投資の王道である「長期」「分散」「低コスト」のうちの、「分散」と「低コスト」を満たしているから
です。プロでもない一般投資家が市場で負けない投資(あえて「勝つ投資」とはいいません)をするには、長期で、銘柄を分散して、信託手数料(コスト)の低い投資信託を買うしか方法はないからです。
投資の世界は、昨日投資デビューした人がホイホイ勝てるほど甘い世界ではありません。
投資の世界は、何十兆円、何百兆円というとんでもない資金量を持ったファンドがいる世界です。そんな相手と時間無制限の勝負です。そして資金量別にクラス分けされている勝負でもありません。
そんななかに100万円ぐらいのお金を持った人がのこのこ入ってきて、「倍にするぜ!」と息巻いてもまったく歯が立ちません。
たとえれば、世界最高の野球選手である大谷翔平選手相手に、野球のシロウトである私が対戦するようなものです。160キロのすさまじいボールに、バットを振ることさえできないでしょう。
ただですねえ、そんな巨大ファンドに対してでも、唯一戦える方法があるのです。それがさきほどあげた
「長期・分散・低コスト」
で市場に挑むことです。大きなファンドの一番の弱点は、決算があることです。大きなファンドは決算期までに、「平均以上の成績」をあげることを求められます。
決算までに平均以上、つまり「オルカン」の成績よりも高い成績をあげることが求められるわけです。そしてここに私達にチャンスがあります。
要するに大きなファンドはオルカンよりもいい成績を上げるために、多くの株式の取引をすることになりますが、それは「手数料がたくさんかかる」ことを意味します。
しかもオルカンよりも集中投資をしないとよい成績をあげにくいですから、分散投資がしにくくなる。すると損する確率が増えます。
ここが巨大ファンドの弱点です。投資はお金を賭けた壮大な勝負ごとですから、勝負ごとの鉄則である、
「相手の弱点を見つけたらそこを徹底的に突く。相手が嫌がることを徹底的にやる。」
それが、私達のような弱小投資家が唯一株式市場に生き残る道(戦略)です。そしてオルカンは、「分散」と「低コスト」の2大要件はクリアしてくれていますから、わたしたちの戦略にピッタリです。
あとは、あなたが腹をくくって「長期(少なくとも10年以上)」でいどめば、投資の必勝法である「長期」「分散」「低コスト」の3大要件をすべて満たすことができます。
そして2024年に新NISAで投資デビューした人のつぎの課題は、
「1年間オルカンを買いつづけられるか」
ということになります。ほかの投信がオルカンよりもいい成績を出したりしたら、どうしても「よそ見」をしたくなります。でもそれはご法度。オルカンはトップの成績は絶対にとらないけど、ビリも成績も絶対にとりません。「アベレージ(平均)」の成績をとりつづけてくれます。
このアベレージの成績を長期でとりつづけてくれることが、どれほどすごいかは、計算するとわかります。
仮に総投資金額が1800万円(新NISA枠1800万円をいっぱいにするために月5万円を30年間つみたてた場合。5%の利回りで計算。)なら、30年後には約4093万円です(ここから信託手数料は引かれます)。
月5万円の積立(5%利回り)でこれです。じゃあ、5万と言わずもっとつみたてを増やしたら・・・・なんて、夢はどんどんひろがりますね(特定口座ですから税金はかかりますが)。
「平均」というと何か平凡なイメージですが、その平凡こそが我々の唯一の道といっても過言ではありません。平均的に30年間ずっとそれなりの成績を収めてくれる。オルカンはめちゃくちゃすばらしい投信と言えます。
ということで、投資始めたばっかりのみなさん、堂々とオルカンを買いつづけましょう。巨大ファンドが、あたふたと株式売買しているのを高みの見物でながめていきましょう。なにも恐れる必要はありませんよ。ではまた。
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