Windows で Vim と Emacs を併用する

Vim のインストール

• Vim の zip アーカイブ版をダウンロードする

• Vim の zip アーカイブ版を %USERPROFILE% に展開する

• _vimrc 、 _gvimrc 及び /vimfiles を %USERPROFILE%/vim に作成する

• _viminfo の生成ディレクトリを %USERPROFILE%/vim に変更する

　以下のテキストにおいて、 _vimrc 及び _gvimrc の中身については、触れていない。

Vim の zip アーカイブ版をダウンロードする

　gvim_9.0_####_x64.zip をダウンロードする。 #### は四桁の数字が入る。

　Nightly Build を使用する。 Nightly Build であれば、 zip アーカイブを展開するだけで必要なものが全て揃う。

Vim の zip アーカイブ版を %USERPROFILE% に展開する

　%USERPROFILE% は "C:/Users/ユーザー名" を意味する。ここでいうユーザー名とは、Windows にログイン中のユーザー名を指している。

%USERPROFILE%:
|-/vim
| +-/vim90
|   |- gvim.exe
|   |- vim.exe
|   ..
..

　なお、 ".." は、ここには他にも色々なものがありますのだ、ぐらいの意味として用いている。以下も同様。

_vimrc 、 _gvimrc 及び /vimfiles を %USERPROFILE%/vim に作成する

　Vim は %USERPROFILE% を $HOME として理解し、 実行ファイル（gvim.exe あるいは vim.exe）のあるディレクトリを $VIM として理解し、その一つ上のディレクトリについても $VIM であるかのように理解する。従って、下記のように関連ファイル及びフォルダを配置しても、問題なく読み込む。

%USERPROFILE%:
|-/vim
| |-/vim90
| | |- gvim.exe
| | |- vim.exe
| | ..
| |-/vimfiles
| |- _gvimrc
| +- _vimrc
..

_viminfo の生成ディレクトリを %USERPROFILE%/vim に変更する

　_vimrc に以下を追加する。 gvim.exe あるいは vim.exe の実行前に行う。また、実行後であっても、 %USERPROFILE% に生成されている _viminfo を %USERPROFILE%/vim に移動すれば、問題ない。単に Vim の関連ファイルを %USERPROFILE%/vim に（私が）集めたいだけなので、この設定は必須ではない。好きにして。

set viminfo+=n~/vim/_viminfo

　Vim のインストールについては、以上。

Emacs のインストール

• Emacs の zip アーカイブ版をダウンロードする

• ユーザー環境変数に HOME を追加、その値を %USERPROFILE% にする

• Emacs の zip アーカイブ版を %USERPROFILE% に展開する

• runemacs.exe 実行後、 %USERPROFILE% に生成される /.emacs.d の中に init.el を作成する

　以下のテキストにおいて、 init.el の中身については触れていない。

Emacs の zip アーカイブ版をダウンロードする

　/emacs-28 を辿り、 emacs-28.2.zip をダウンロードする。

Index of /gnu/emacs/windows

追記（2023/11/02, Thu）
　ダウンロード先のディレクトリ及びダウンロードするファイルは、最新のものに適宜、読み替えてくださいです。

ユーザー環境変数に HOME を追加、その値を %USERPROFILE% にする

　Emacs は %USERPROFILE%/AppData/Roaming を $HOME として理解する。 /AppData 以下は Explorer の初期設定では非表示になっており、これを表示可能にすると、デスクトップ上に desktop.ini が見えるようになってしまう。以上の状況を回避するため、ユーザー環境変数を利用し、 $HOME を %USERPROFILE% に書き換える。

• 左下のスタートボタン上で右クリックメニューを表示、 "システム" を開く

• 関連設定の一覧より、 "システムの詳細設定" を辿り、表示されるシステムのプロパティから環境変数を開き、ユーザー環境変数を設定する

　ユーザー環境変数 "HOME" の値として  %USERPROFILE% を書いても、 "C:/Users/ユーザー名" に自動的に書き換わる。注釈として書いておく。

Emacs の zip アーカイブ版を %USERPROFILE% に展開する

%USERPROFILE%:
|-/emacs-28.2
| |-/bin
| | |- runemacs.exe
| | ..
| ..
..

　繰り返しになるが、 ".." は、ここには他にも色々なものがありますのだ、ぐらいの意味として用いている。以下も同様。

runemacs.exe 実行後、 %USERPROFILE% に生成される /.emacs.d の中に init.el を作成する

%USERPROFILE%:
|-/.emacs.d
| +- init.el
|-/emacs-28.2
| |-/bin
| | |- runemacs.exe
| | ..
| ..
..

　Emacs のインストールについては、以上。