見出し画像

小説家志望の絶望『そもそも物語完結させらんねえええ!』

この番組は、才能のカケラも無い小説家志望が感じた絶望と少しの解決方法をお伝えするコーナーです。

小説書きてえええ!トラ子です。2回目にして、大遅刻♥こうやって自分で定めたルールですら守れない。ドクズなのです私は。

書くと決めたらイレギュラーが起ころうとも、体調不良になろうとも、書かなければならないのです。

それくらいの気概が無いと小説は書けない。でも、ま〜そんな根性論だけじゃ無理なんだけどね。とにかく書く、遅れても放つ!全てが経験値!失敗しても進むから、待ってる人いたらごめんね。

さて、本題。前回はキャラクター理論を語りました。

キャラクター理論は話題が尽きないねぇ〜無限に語れるけれども、ここにばかり留まっては小説が書けない。

次なる壁を突破しなければ!小説家になるための壁はたくさんあるけれど、中でも最強にして最大の壁。それは完結させることなのだ。

みんな最初は『こんな話が書きたいな♪』って思って書き始めるでしょ?

でも途中で、支離滅裂になったり、飽きたりして全部中途半端になってるでしょ?!ネット小説の海には未完成の小説が大量にある。

まあ一部では、プロデビューしたいがために高評価やランキング上位に上がらないものは見切りをつけて未完のまま切り捨てるなんて方法もあるけど……。

とにかく初心者は完結させられない。それは、構成がしっかりしていないからなんだ!話の道筋があやふやだから途中で迷子になってしまう。

例えば、私が米津玄師の名曲KICK BACKのロケ地『JFE条鋼株式会社鹿島製造所』に行きたいとする。

常田大希と米津玄師のあのシーンのロケ地に行きたい!

そう思った時に住所を調べたり、地図を確認したりする。今はナビがあるからそんなに迷うこともない。

でも、もしナビも地図も無かったら?ふわっと、こっちの方!と出発しても絶対に迷う。絶対に迷うでしょ!!!

米津玄師と常田大希に会えねえええ!!!

小説も同じように思いついたある場面を勢いで書き始めるから行き詰まる。これを解決してしまえばいいのだ!

巷にはプロット、起承転結、序破急など色々な方法がある。ああ、もうだめだ。何から手を付けていいのかわからない。もう絶望した。

でも大丈夫!

絶望しても諦めるにはまだはやい。まだ、完成させることが出来る!今日は完成の極意を勝手に語ります。


最初に結末を決める

まずは細かい構成とかそんなモンかなぐり捨てて『誰が何をどうしてどうなる』のか考えてしまえばいいのよ〜ん。5W1H的な。

でもね、初心者はそんなこと・・・・・ですら考えられない。もう無理なんだ。キャパオーバー。

だからひとつだけ。ひとつだけ決めて欲しいことがある。それは結末。これなー!小説には結末がまじで大切!

結末をふわっとさせないで、完璧に絶対決める。ここがしっかりイメージ出来ないと、筆が止まる。

物語は結末に向かって動くんだ。これは変えることの出来ない事実。だから着地点がふわっとしてると、結末にたどり着けない。それは未完成を意味する。恐ろしい!

だから、最初に結末を決める。恋愛小説ならハッピー・エンドだけじゃ足りない。どう幸せにしたいのか。そこを煮詰めるのだ。

最後は魔王を倒してハッピー・エンド
自分は魔王の息子だから、師匠が死んでしまったという事実に立ち向かう。
ヒロインの優しさや仲間からの信頼を重ねていくうちに、魔王であっても自分は自分だと気づく。
師匠が死んだ事実は変えられない。しかし、自分がこれからどう生きるのかは、自分が決めることができる。主人公は人として生きることを決意。
魔物を倒したあとは2人仲良く剣術の学校なんかやりながら、穏やかに暮らす

例えばこんな物語

そもそも論だが、キャラクターがしっかりしていると何故か物語は勝手に動き出す

私はキャラクターに絶望と欠点を入れることを推奨しているが、その絶望と欠点を乗り越えようと頑張る姿はもう物語。

ぶっちゃけちゃうけど、みんなはきっと推しに会いたくて小説を読んでいる!物語の流れとかは推しがいるから感動する!ずなんだ。

だからキャラクター作り甘いなあって少しでも思ったら戻って!初心に返ってキャラクター作って!

3つのポイントを意識せよ

さぁ〜オチは決めたかな?そうしたら、更に物語を煮詰めるよ☆彡

完結させる物語を作るためには3つを意識すればオーケー。たった3つ。『誰が、何をして、どうなる』これや、これ!

コントで例えるなら『何かが起こって、ボケてツッコんで、オチ』同じだね。3つのポイント便利〜!

じゃあ、具体的な物語の話するよ↓見て。

誰が→主人公が
何をして→魔王を倒す
どうなる→師匠を殺されたトラウマを乗り越えて、愛を取り戻し、ヒロインとらぶらぶになる

ね?3つで大丈夫でしょ。みんな難しく考えすぎだし!良いものを世の中には送り出そうとする心意気は素晴らしい!

だが、実は単純明快が一番良かったりする。

駆け出しのヒヨッ子はね、誇りとか見栄とか一回全部捨てたほうがいい。そして、脳内にある妄想を世に解き放つことだけを考えて欲しい。

ここで少しだけ構成の話。

有名な構成といえば起承転結か序破急よね。2つの違いは特にない。4部構成か3部構成か、そんな感じ。物語に応じて好きな方を選べばいい。

序=起
破=承転
急=結

私はとことん小難しいことが考えられない単細胞なので、3部構成でやってる。もっとやりやすい方法あるかもしれないからね!これがダメでも落ち込まないで!自分に合う型探してね!

んでね、さっきの『誰が何をしてどうなる』というの、実は序破急なのよ〜すごー!

そう物語はこんな単純な形でいいんだ。小学生の作文でええ!ポイントはなるべく難しく考えないこと。絶望が多いと嫌になるからね。少しでも楽しくなる方法を選ぼうね!

閑話

恋愛小説書きたい民あるあるー!主人公がヒロインに見せるふとした笑顔で恋に落ちる瞬間を書きたい。

そうして多くの人はその場面から小説を書き始める。

「良かった、お前に怪我がなくて……」
「あ、ああ……」

 その笑顔に、彼は思わず目を反らした。おかしい、彼女の笑顔をまっすぐ見ることが出来ない。笑顔なんて何度も見ているのに直視出来ない。

 それどころか、星の光のようにキラキラと輝いて綺麗だとさえ思ってしまった。

(綺麗、だと?あいつが?俺は一体何を考えて……)

 そう、綺麗だなんて思うはずがない。がさつで適当で、男に混ざって剣を振るう野蛮な女だ。野宿だって魔族の死体だって、まるで平気な彼女を綺麗だなんて思うはずかない。

 なのに、うまく呼吸が出来ない。身体の内側が熱く何かが湧き上がる。怒りでない暖かな何かが。それが何かはわからないが、もっと欲しいとさえ思う。

(なんだよ、これは……。これじゃあ、まるで……)

 そう思った瞬間、彼は止まった。その驚いた顔は全く彼らしくない。

「お前、何驚いた顔してんだ?やっぱり、どこか怪我をしてるんじゃないだろうな?」

 彼女の手が頬に触れるとドキッと心臓の鳴り出す。そして、ほとんど無意識に彼女の腕を掴んでいた。
 
「痛っ!な、なんだよ?」
「あ、悪い……」

 そう言って彼はバツの悪そうな顔をしながら、掴んだ腕を離しそのままくるっと後ろを向く。
 彼の手は少しの間、宙をふらつき自分の口元を覆うように当てられていた。

 −−−−それは、まるで、恋する乙女のようじゃないか。
 

恋に落ちる瞬間570文字

こーんなストーリーが頭の中に浮かんだとするでしょう。ツンがデレていくのが最高だよねぇ〜♥

この一場面をいかにして長編小説にするか。

前後左右だけ考えてパパっとアップすると大抵しっぱいする。壮大な恋愛ストーリーにしようとしてしっぱいする。

それがわかっていても勢いって奴も大事だと思う。トキメキだけで推し進めた小説というのは、実は魂がめっちゃ籠もってる。

だからアップしたほうがいい!

個人的にはそう思う。もう長編の野望はひとまず置いて、拘らずに短編にしてしまえばいいんだよ!

わかるよ、みんな長文書きたいよな?あわよくば、書籍化したいよな?同人誌出したいよな!

だから長編を追い求めるんだけど、短編だって立派な作品だ。5000文字作品を10個集めたら5万文字

この文字数なら書籍にしても申し分ない量になる。

小さな完結を繰り返して、達成感を感じるのも長編を完成させるコツだったりする。

なにより量をこなすと、ある日突然質が良くなるもんだ。だから未完のまま絶望の日々を過ごすくらいなら、もう短編から始めたらいいと思うの!

いい?我々は凡人。天才じゃないから最初から長編作品なんて書けないんだよ、悲しいかな。だから諦めて!

出来ないのなら少しずつ練習するしかない。

練習は辛く苦しいものだけど、それを乗り越えた時の感動は半端ない。だから、創作しまくって挫折しまくって!諦めなければきっと光は見えてくる☆彡

プロットは王道の形にハメるだけ

さてさて、ここまでで出来たストーリーを更に小説っぽくしていくよん。いわゆるプロットと呼ばれる骨組みを作るのが課題だ。

ここで私がオススメするのは、小説家を目指すなら誰しも一度は聞いたことのある『ヒーローズ・ジャーニー理論』だあああ!

Wikipedia

キャンベルの17段階とかヴォグラー12ステップとか言われてる。この理論、要するに神話とか伝承される昔話の型のことなんだけど、これが使えるんだなぁ。

実は、世の中の物語のほとんどがこの形をしているんじゃないかな。それくらい有名で、みんなが使っている。

ここで良く見て欲しいの!この大枠『出離、試練と勝利(イニシエーション)、帰還』って、『序破急』でしょ?

(序)誰が=出離
(破)何をして=試練と勝利
(急)どうなる=帰還

つまり、さっき作った3つのポイントを更に細分化すればいいだけ。当てはめるだけ。テンプレートって素晴らしい!

そして、この型はもう何百年、何千年と昔から受け継がれているもの。私たちのDNAに組み込まれているんじゃないかってくらい王道で、みんなが大好きなの。

だから、変に斬新なアイディアを!!とか気張らずに当てはめてみて。きっと面白い物語になるから!

完結のコツは止まらない

とにかく最後まで止まらず全部書き上げるのが完成のコツだと先人は言う。誤字っても、意味ぷーでも、止まらず書き上げろ!

小説はどんなに良い設定であっても、魅力的なキャラクターであっても完成させなければ評価はゼロ。上手い下手とか考えずに兎に角突っ走れ!これは本当に同意する。

やっぱりね、途中で読み返したり直したくなったりするんだよ。語彙力を求めたり、表現力を求めたり。でもそれを無視してまずは書き上げる。これが大事なんだよなぁ。なかなか出来ることじゃないけど。

私はね、無理して最初から順番に書く必要はないと思うの。書きたいところから書いていいと思うよ。プロット作ったでしょ?その10部の構成のうち一番盛り上がる9部目から書く、そんな書き方もあっていいと思う。

目的は完成させることだからね?

便利機能『keepメモ』を重宝してます

小説はパソコンでキーボードを使ってぶわぁっと書くのが一番イイ。でも忙しい現代人、そんなばかりじゃない。

そこでおすすめなのが、さっと取り出して書けるもの。もちろん、スマホとPCで同期しているやつ。

私はkeepメモを愛用している。

アイディアとか、突然思いついたものとか、とにかく全部keepメモに記入。萌えフレーズとか、参考にしたいニュースとか。なんでもkeepメモに張り付けちゃう。

ぐちゃくちゃでごちゃごちゃだけど、私だけのメモ帳。

別にkeepメモでなくともいい。スマホとPCと両方から見れる同期している機能だったら『Nola』『TATEditor』『Notion』とかマジでなんでもいい。

使いやすいものをダウンロードして、使ってみて。そして少しでも良いアイディアか浮かんだら、臆することなく書き留めて欲しい〜な。それらが、つながってすごい物語になるかもしれないから。

総括

ということで、私のプロット理論まとめでした。書けばイイがこんなにも難しいだなんて……。

どんどん、やつれていく(笑)昔の文豪が鬱っぽくなるのわかるね!壁ばっかだ!

でも、乗り越えたら景色最高だよ〜だから絶望しても、小説書こうね!いや、書いて〜私が読みたい!

腰痛作家に愛の手を(頂いたサポートは腰痛治療及び文章力向上のための書籍代として使わせて頂きます)