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【移籍の噂】レアル・マドリーはいかなる補強を行うのか?【GK&DF編】

レアル・マドリーの2022-23シーズンが終わりました。

主要タイトルにおける結果はコパ・デル・レイの1冠に留まり、優勝が期待されたラ・リーガやチャンピオンズリーグ(以下CL)ではそれぞれ2位とベスト4という結果に終わりました。

2021-22シーズンでラ・リーガとチャンピオンズリーグのダブルを成し遂げており、今シーズンも成功を期待されていたことを考慮すると、コパ・デル・レイのみの1冠という結果はやや寂しいように感じる。

とりわけ悲惨さを深めたのはCLのマンチェスター・シティ戦での大敗。

しかし一方で、メンバー構成に目を向けてみると、この結果に納得せざるを得ない部分も大いにあるように感じる。

今回は2022-23シーズンのレアル・マドリーと個人の印象を踏まえて、強化ポイントと移籍市場における動きを予想してみます。

【GK&DF】【MF】【FW】から成る全三回のうち、第一回目となる今回はGK&DF編をお届けします。

なぜ、2022-23シーズンのレアル・マドリーは苦しんだのか?

まずは前提情報として、ラ・リーガ、CLの2つのコンペティンションの成績を確認します。

【ラ・リーガ】
結果:2位
勝敗:24勝8敗6分
得点:75得点(20チーム中1位)
失点:36失点(20チーム中4位)

【チャンピオンズリーグ】
結果:ベスト4(全12試合)
得点:26得点
失点:10失点

ラ・リーガでは得点が全体の1位ではありますが、失点がその約半分に達する出入りの多い展開となりました。

チャンピオンズリーグではライプツィヒ、シャフタール、セルティックという難敵のいないグループとリバプール戦(2戦合計6得点)、チェルシー戦(同4得点)と、安定してゴールを重ねながらも、やはり失点も多くグループステージで平均1失点とシーズン序盤から守備面への潜在的な不安はありました。

緻密な守備戦術を採用せず、最低限の約束事の中で個人の守備能力を最大限に発揮するレアル・マドリーのディフェンスは、個人の出来不出来に大きく左右される傾向が強い。

2022年11月8日のラージョ戦(2-3:敗戦)はダニ・カルバハルが、2023年4月9日のビジャレアル戦(2-3:敗戦)ではナチョが、4月26日のジローナ戦(2-4:敗戦)ではエデル・ミリトンが徹底的に狙われ、大量失点を招きました。

カゼミーロ退団(マンチェスター・ユナイテッドへ)に伴うミッドフィールドのフィルター機能の低下にも足を引っ張られて、守備陣全体の評価は及第点に届かないか。

攻撃陣に目を向けてみると、好不調の波が大きかったカリム・ベンゼマが及第点に届かなかった一方で、序盤はフェデリコ・バルベルデが、中盤戦以降はロドリゴが得点を重ねて補填しました。

それにコンスタントだったゴールにチャンスメイクにコンスタントだったヴィニシウス、セットプレーから得点を重ねたミリトン、ベンゼマも最終的な帳尻を合わせて、なんとか数字上は及第点以上に達したという印象です。

ただし、苦難のシーズンを送った相手に対する固め打ちが多かったのも事実。

対セビージャと対バジャドリー(Home&Awayで計8得点)、対エルチェ(同7得点)、対セルタと対アルメリア(計6得点)。

躍進したビジャレアルに対してはシーズンダブルを喫し、ジローナやラージョ、マジョルカなど躍進を遂げたチームには黒星をつけられました。

ようは難易度の低い相手との戦いで帳尻を合わせただけで、シーズン全体としては苦しむ傾向が強かったのです。

ここからは個人のデータにフォーカスしていきます。

【序列】レアル・マドリー戦力査定①GK編

一番手のティボー・クルトワを、アンドリー・ルニンがバックアップする実質的な2人体制。

三番手のルイス・ロペスはカスティージャが主戦場で、トップチームでの出番はありませんでした。

純粋なシュートストッパーとしては世界最高との評価を得ているクルトワが今シーズンも存在感を示しました。

失点こそ2021-22シーズンとの比較で増えたものの、失点していてもおかしくない被シュートをいくつか防いでいたし、大舞台でも頼りになりました。

弱点らしい弱点は足元のスキルとロングパスぐらいですが、無理をしてまで繋ごうとしない割り切ったプレイで致命的なミスを事前に防いでいます。

二番手のルニンは限られた出場機会の中で、アピールしきれませんでした。

悲惨だったのはジローナ戦で、不安定な繋ぎからピンチを招いたり、4失点を喫するなど印象を悪くしました。

〈一番手〉

ティボー・クルトワ

生年月日:1992年5月11日
身長・体重:200cm・96kg
22-23シーズン記録:41試合0得点
国籍:ベルギー代表
退団の可能性:極めて低い

〈二番手〉

アンドリー・ルニン

生年月日:1999年2月11日
身長・体重:191cm・84kg
国籍:ウクライナ代表
22-23シーズン記録:9試合0得点
退団の可能性:あり

〈三番手〉

ルイス・ロペス

生年月日:2001年5月3日
身長・体重:193cm・81kg
国籍:スペイン
22-23シーズン記録:0試合0得点
退団の可能性:低い

【移籍の噂】GKの補強は見送り。将来の守護神候補を注視して2〜3年後に備える

あと2〜3年はトップフォームを維持できそうなクルトワが不動。

坐骨神経胃痛を抱えながらプレーしていることもあり、頼りになるバックアッパーが必要です。

ルニンは二番手として申し分のない実力者ではありますが、アンチェロッティ監督の信頼度は決して高くありません。

本人も出場機会を見込めるクラブへの移籍を希望していると言われていますが、他のポジションの強化の必要性が叫ばれている今夏、セカンドキーパーにコストを費やす余裕はないでしょう。

ひとまず現有戦力で2023-24シーズンを迎える見通しで、このポジション全体について何か動きがあるとしたらクルトワ後を見据えた若き逸材の確保に留まるでしょう。

【移籍の噂①】

バルト・フェルブルッヘン

生年月日:2002年8月18日
身長・体重:193cm・82kg
国籍:オランダ代表
所属クラブ:アンデルレヒト
22-23シーズン記録:17試合0得点
獲得の可能性:非常に低い

アンデルレヒトでの活躍を受けて20歳の若さでオランダ代表に初招集されたフェルブルッヘン。

193cmというクルトワの系譜を継ぐ大型GKながら、全く鈍重さを感じさせないアジリティを備えているのが特徴。

マンチェスター・ユナイテッドやブライトンもアンデルレヒトに対して照会を行ったと言われており、争奪戦が勃発しそうな状況。

レアル・マドリーもリストには彼の名前を加えていますが、もう一年は成長曲線を確かめながら動向を追っていくようです。

【序列】レアル・マドリー戦力査定②センターバック編

世界最高峰との評価も受けるエデル・ミリトンを軸に、ダビド・アラバ、アントニオ・リュディガー、ナチョの4枚体制でシーズンを乗り切りました(ヘスス・バジェホは実質構想外)。

人にもスペースにも強く、ロングパス精度に得点力まで備えたミリトンが重要戦力であることには違いありませんが、プレス回避の中心になり、最終ラインのオーガナイザーにもなれるアラバの方がキャラクター的な希少価値は高く、それだけに彼が負傷に祟られた今シーズンは不在の影響が大きかった。

リュディガーは及第点は与えられるものの、ミリトンとアラバ両方の代役にもなり切れなかった印象です。

守備者としての絶対的な能力が高く、ドイツ代表でもリーダー的な立場にあるため当然レアル・マドリーでも中心になれる素養はあり、適応が進めば来シーズンは存在価値を高められる見通しです。

ナチョは前述したビジャレアル戦こそ印象が悪かったが、最終ライン全域をカバーするマルチと安定感、ここぞの勝負強さで改めて重要な戦力であることを証明しました。

〈一番手〉

エデル・ミリトン

生年月日:1998年1月18日
身長・体重:186cm・78kg
22-23シーズン記録:42試合6得点
国籍:ブラジル代表
退団の可能性:非常に低い

〈二番手〉

ダビド・アラバ

生年月日:1992年6月24日
身長・体重:180cm・78kg
22-23シーズン記録:34試合1得点
国籍:オーストリア代表
退団の可能性:非常に低い

〈三番手〉

アントニオ・リュディガー

生年月日:1993年3月3日
身長・体重:190cm・86kg
22-23シーズン記録:43試合2得点
国籍:ドイツ代表
退団の可能性:非常に低い

〈四番手〉

ナチョ・フェルナンデス

生年月日:1990年1月18日
身長・体重:179cm・76kg
22-23シーズン記録:35試合1得点
国籍:スペイン代表
退団の可能性:残留決定

〈五番手〉

ヘスス・バジェホ

生年月日:1997年1月5日
身長・体重:184cm・79kg
22-23シーズン記録:1試合0得点
国籍:スペイン代表
退団の可能性:あり

【センターバック移籍の噂】超逸材の獲得は白旗。まずはナチョとの契約延長が最優先で、来夏に若き逸材の獲得に動く

最大の焦点は2022-23シーズンをもって満了するナチョの契約ですが、どうやら1年延長することになりそう。

これにより現有戦力を維持したまま2023-24シーズンに臨むことが可能になりました。

実質的に最大の補強と言えるグッドニュースで、ナチョの契約延長報道に足並みをあわせる形で、何人かの獲得の噂も沈静化しつつあります。

センターバックの補強に動く場合は来夏になるとほぼ断言でき、アラバとリュディガーがベテランの領域に差し掛かるこのタイミングが戦力的にも財政的にもベストか。

補強に動く場合はGKと同様に近未来の主力になる若者への投資ということになるでしょう。

【移籍の噂②】

ヨシュコ・グバルディオル

生年月日:2002年1月23日
身長・体重:185cm・80kg
所属クラブ:RBライプツィヒ
22-23シーズン記録:36試合3得点
獲得の可能性:非常に低い

【移籍の噂③】

アントニオ・シウバ

生年月日:2003年10月31日
身長・体重:187cm・73kg
所属クラブ:ベンフィカ
22-23シーズン記録:40試合5得点
獲得の可能性:低い

グバルディオルは向こう10年最終ラインの安定を保証する超逸材ですが、マンチェスター・シティやリバプールとの争奪戦の様相でマネーゲームとなると少々分が悪い上、本人はリバプールへの移籍を希望しているようです。

アントニオ・シウバはグバルディオルにも劣らないと言われる長身痩躯の逸材。

19歳の若さでポルトガル代表に招集され、すでにワールドカップとチャンピオンズリーグでベスト8という大舞台を経験しています。

まだ10代で先の細さは否めませんが、代表(ぺぺ)やクラブ(オタメンディ)でそうであるように、経験値の高いパートナーの横でプレーさせることで成長を描いていくタイプという点では、レアル・マドリーの環境は本人にとっても悪くないか。

【序列】レアル・マドリー戦力査定③右サイドバック編

一番手のダニエル・カルバハルをルーカス・バスケスがバックアップする体制をこの数シーズン維持しており、このペアであと1シーズン乗り切るのがレアル・マドリー首脳陣の算段でしょう。

またこのポジションにはナチョが対応可能で、選手層の充実に一役買っています。

実質四番手のアルバロ・オドリオソラは構想外で、買い手がつけば退団する見通しです。

怪我による離脱が少なくないカルバハルですが、トップフォームであれば未だに世界最高峰の右サイドバックと言えます。

評価が難しいのは、チャンピオンズリーグ準決勝マンチェスター・シティ戦の2ndlegでの体たらくがあったから。

アイソレーションから積極的に一対一を仕掛けて来るジャック・グリーリッシュに徹底的に振り回されて、守備陣の戦犯とも批判を受けました。

そもそもカルバハル一人が改善されたところで勝てる内容だったのか、蹂躙されたポジションは右サイドバックだけだったのか。

相手のウイングを封じ込める駆け引きやポジショニングのうまさ、クロスの正確さに加え、中盤のインサイドにまで顔を出して組み立てに関与できるプレーの幅は世界広しといえど代役を確保するのは簡単ではありません。

資金を投下すべき緊急性の高いポジションが他にもあり、あえて今夏補強に動く可能性は高くないのではないか。

〈一番手〉

ダニエル・カルバハル

生年月日:1992年1月11日
身長・体重:173kg・73kg
22-23シーズン記録:38試合0得点
国籍:スペイン代表
退団の可能性:限りなく低い

〈二番手〉

ルーカス・バスケス

生年月日:1991年7月1日
身長・体重:173cm・70kg
22-23シーズン記録:28試合4得点
国籍:スペイン代表
退団の可能性:限りなく低い

〈三番手〉

ナチョ・フェルナンデス

生年月日:1990年1月18日
身長・体重:179cm・76kg
22-23シーズン記録:35試合1得点
国籍:スペイン代表
退団の可能性:残留決定

〈四番手〉

アルバロ・オドリオソラ

生年月日:1995年12月14日
身長・体重:176cm・68kg
22-23シーズン記録:3試合0得点
国籍:元スペイン代表
退団の可能性:濃厚

【右サイドバック移籍の噂】多額のコストがかけられない中で選択肢としてあがるのは

マンチェスター・シティをほぼ構想外となったジョアン・カンセロは攻撃力、正確な繋ぎからのチャンスクリエイト能力に加えて左右両サイドをこなせるマルチでもあります。

ただし守備面の不安は大きく、最終ラインが後方に下がってブロックを形成した時に、きちんと守備組織の一員として振る舞えるかが懸念事項となります。

とりわけ近年のレアル・マドリーはCLで強豪と対戦する際にはまず相手にボールの主導権を渡してディフェンスから試合に入るケースが少なくなく、そうしたプランの遂行に、カンセロは不安を抱かせます。

獲得するとしたらコストのかからないレンタルになるか。

カンセロとは対象的なプレースタイルの持ち主がイバン・フレスネダ。

18歳ながらトップチームで20試合以上に出場し、182cm73kgというがっちりとした肉体で、球際の強さを活かして相手との一対一を制する元カンテラ所属。

資質的には3バックにセンターライトもこなすことが可能で、現有戦力にいないという点も価値を際立たせる逸材です。

アーセナルやニューカッスルが興味を示しており、今夏の若手スペイン人の中でもセルタのガブリ・ベイガについで注目度が高い逸材です。

セグンダ(2部)への降格が決まったバジャドリーの会長は元ブラジル代表のロナウドで、ペレス会長との良好な関係を考慮すると、金額次第で急転直下の獲得もあり得るか。

【移籍の噂④】

ジョアン・カンセロ

生年月日:1994年5月27日
身長・体重:182cm・74kg
22-23シーズン記録:42試合3得点
国籍:ポルトガル代表
獲得の可能性:低い

【移籍の噂⑤】

イヴァン・フレスネダ

生年月日:2004年9月28日
身長・体重:182cm・72kg
22-23シーズン記録:22試合0得点
国籍:スペインU-19代表
獲得の可能性:可能性あり

なぜ、レアル・マドリーは右サイドバックの補強に動かないのか?

ラウール・ゴンザレス監督率いるレアル・マドリー・カスティージャには有望なタレントがひしめいています。

中でも右サイドバックはタレントが溢れており、前述したフレスネダも競争の厳しさから、バジャドリーに飛躍の道を見出した格好です。

【注目のカンテラーノ①】

ヴィニシウス・トビアス

生年月日:2004年2月23日
身長・体重:177cm・66kg
22-23シーズン記録:35試合0得点
国籍:ブラジル

【注目のカンテラーノ②】

アレックス・ヒメネス

生年月日:2005年5月8日
身長・体重:171cm・62kg
22-23シーズン記録:5試合0得点
国籍:スペイン

レアル・マドリー・カスティージャでヴィニシウス・トビアスが35試合、アレックスが7試合に出場。

前者は戦火に巻き込まれたシャフタール・ドネツク(ウクライナ)からのレンタルですが、レアル・マドリー・カスティージャでは主力。

アジリティの高さと小気味のいいドリブルが融合したボール運びと突破は、まさにブラジル人らしいラテラル(サイドバック)。

ヴィニシウス・トビアスに押され気味のアレックスも攻撃力に秀でたタイプで、ウイングからコンバートされたキャリアの持ち主です。

とりわけクロスはインファンティルA(U14)を指導していたシャビ・アロンソ(現レバークーゼン監督)から絶品と評価を受けました。

右サイドバックの補強の噂が沈静化しているレアル・マドリーですが、カンテラーノの大抜擢もあり得ない話ではないか。

【序列】レアル・マドリー戦力査定④左サイドバック編

本来はこのポジションで重要な役割を担うはずだったフェルラン・メンディが負傷の影響でクオリティを大きく落としました。

アラバやナチョ、リュディガーらがスポット的に起用されましたが、アンチェロッティ監督を納得させるパフォーマンスは見せられませんでした。

怪我の巧妙と言えたのが、エドゥアルド・カマヴィンガがこのポジションで望外のパフォーマンスを見せたことです。

終わってみれば3月以降は左サイドバックのファーストチョイスになり、前方に位置するヴィニシウスや中盤のモドリッチと高いコンビネーションを築きました。

とはいえ本人の希望は中盤で、おそらく2023-24シーズンはより高いポジションで起用される見通しです。

〈一番手〉

エドゥアルド・カマヴィンガ

生年月日:2002年11月10日
身長・体重:182cm・70kg
22-23シーズン記録:48試合0得点
国籍:フランス代表
退団の可能性:非常に低い

〈二番手〉

ナチョ・フェルナンデス

生年月日:1990年1月18日
身長・体重:179cm・76kg
22-23シーズン記録:35試合1得点
国籍:スペイン代表
退団の可能性:残留決定

〈三番手〉

ダビド・アラバ

生年月日:1992年6月24日
身長・体重:180cm・78kg
22-23シーズン記録:34試合1得点
国籍:オーストリア代表
退団の可能性:非常に低い

〈四番手〉

フェルラン・メンディ

生年月日:1995年6月8日
身長・体重:180cm・73kg
22-23シーズン記録:23試合0得点
国籍:フランス代表
退団の可能性:あり

【左サイドバック移籍の噂】待望の専門家のカンテラーノが復帰。ローコストで理想的な補強に成功

専門家が不在だったこのポジションには、すでにフランス・ガルシアがラージョ・バジェカーノから復帰することが発表されています。

1月にすでに決定していたオペレーションでしたが、6月にはれて正式発表となりました。

権利の半分をラージョと共同保有という形式で契約しており、移籍金はわずか500万ユーロ(約8億円)という格安での補強に成功しました。

ここ2シーズンはいずれも30試合以上に出場しており、健康体を維持できている点もフラン・ガルシアの魅力で、適材を欠いた今シーズンの反省を踏まえた素晴らしい補強になりました。

能力面に目を向けるとアジリティとインテンシティが突出しており、破壊的なキックを生み出すパワーも備えています。

バルセロナ戦ではフレンキー・デ・ヨングから激しいチャージでボールを奪取し、そのままの勢いで正確なフィニッシュからゴールを奪ってみせました。

マルチのカマヴィンガ、ナチョ、アラバもこのポジションで起用が可能で体制は整ったように見えます。

注目はフェルラン・メンディの去就。

シーズン終盤戦で2〜3試合起用されましたが、十分なパフォーマンスではなく、まだ完全には復調していないようです。

それでもまったくピッチに立つ機会が与えられなかったマリアーノやアザール、オドリオソラと違う扱われ方をしたのは、アンチェロッティからの期待をまだ少なからず受けているのかもしれない。

ウイングからコンバートされたフラン・ガルシアとは対称的に守備的なプレースタイルで、残留した場合は使い分けが可能になります。

一方で移籍金が発生しない退団が続いたレアル・マドリーにとっては数少ない換金できる人材でもあり、左サイドバックの補強を目指すアーセナルやニューカッスルが関心を抱いているようです。

いずれにしても来シーズン以降はフラン・ガルシアが中心となっていくでしょう。

【獲得決定①】

フラン・ガルシア

生年月日:1999年8月14日
身長・体重:171cm・69kg
22-23シーズン記録:38試合2得点
国籍:スペイン代表

この記事ではレアル・マドリーのGKとDFの現有戦力と新戦力、そしてさらなる移籍市場での動きについて予想しました。

次回はMF編をお送りします。

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