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LINE広告の公式資格『LINE Green Badge 』の実態調査

この記事を一言で言うと
本記事ではLINE公式認定資格「LINE Green Badge」の『LINE広告 Basic』と『LINE広告 Advanced』について紹介します。試験学習&資格合格の体験に基づいた体験記事です。

対象者
・LINE広告の資格取得を検討されている方
・LINE広告に興味がある方

LINE公式認定資格「LINE Green Badge」とは

LINE社が運用管理している公式認定資格です。
種類は大きく2つ「LINE公式アカウント」「LINE広告」になります。受講料は無料でオンラインでどこからでも受験が出来ます。

試験の出題範囲はオンラインプログラムのラーニングコンテンツで学習した内容です。このラーニングコンテンツは図解も多く、初心者の方でも分かりやすい内容で構成されています。また、試験とは別にダウンロード資料も充実しているので、様々な観点から理解を深めることが出来ます。

LINE広告 Basic とは

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1.概要(LINE広告 Basic)

LINE広告の基本的な仕様や機能の理解、運用型広告の実務的な理解が求められる内容です。ラーニングコンテンツでは、基本用語、広告の仕組み、出稿方法、掲載ポリシー、入札、クリエイティブ、ターゲティングなどの大枠について学びます。読み進めるだけであれば、1時間も掛からないボリュームになります。試験時間は30分、問題数は40問

2.難易度(LINE広告 Basic)

Easyです。
LINE広告の運用経験がある方であればラーニングコンテンツを見なくても合格出来る内容です。また、未経験でも運用型広告の経験があれば、同様に合格できるかもしれません。

3.総括(LINE広告 Basic)

管理画面の説明も多く出てくるので、実際に管理画面を見ながら学習することをお勧めします。実物を見ることで印象にも残りやすいので、学習効果も高いです。

また、多くの受験者は、資格取得・試験受験が目的ではなく、カリキュラム(ラーニングコンテンツ、試験)を通じてLINE広告の理解を深めるこが目的になるはずなので、ラーニングコンテンツ資料だけでなく、他LINE広告資料、LINE公式ヘルプなどにも目を通し、脱線をしながら学習する事をお勧めします。その分、時間はかかりますが、理解も深まり、記憶としても定着しやすいです。

LINE広告 Advanced とは

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1.概要(LINE広告 Advanced)

基礎理解だけでなく、広告効果を高める運用手法、詳細な仕様理解が求められる内容です。ラーニングコンテンツでは、自動入札、アカウント構造、クリエイティブ運用などの基礎知識から発展した内容を学びます。その他、クロスターゲティングの方法、目的別の運用判断などについて学習します。脱線しながら理解を深める工数も含めて、5~6時間くらいは学習時間にかけてもいいかと思います。試験時間は40分、問題数は37問。Basic取得が必須です。

2.難易度(LINE広告 Advanced)

Hard です。
ラーニングコンテンツを十分に読み込み、理解をしないと合格は難しい内容です。不合格の場合、再試験にはオンライン申請が必要になり、約1週間近くの時間がかかります。試験内容としては、特にクロスターゲティング関連は苦労しました。

クロスターゲティングとは、LINE公式アカウント、LINE広告、LINEで応募(旧LINEセールスプロモーション)の各メッセージ配信結果、広告配信キャンペーンで取得したオーディエンスデータをプロダクトで横断して配信することができる機能です。

LINEならではの醍醐味な機能になります。広告プロモーションも Talk Head View、LINEポイントADなど、LINE広告以外のプロモーション理解も必要なので、実配信経験がないとイメージも湧きにくい内容でした。

その他、目的別の運用判断に関しても、ラーニングコンテンツ内で明確な方針を示しています。例えば「少額の予算で効果を検証したい」場合は、開始初月は「デモグラ」と「リターゲティング」を手動配信、2か月目はコンバージョン類似を加えるなどです。これらの記載通りの回答項目を選択する必要もあります。

3.総括(LINE広告 Advanced)

概念だけでなく、実運用に役立つ知識を得ることが出来るので、実際に運用管理する方にはお勧めです。いくつか例を挙げてみたいと思います。

最適化基準(コンバージョン、クリック)
目安となるコンバージョンの最適化基準を例に挙げると、LINE広告では学習の完了に必要なコンバージョン数は、広告グループ単位で約40コンバージョンという基準を設けています。学習は配信期間よりも、コンバージョン数が影響するようです。また、自動最適化の学習に必要なコンバージョン数が少ない場合は、広告グループが所属している広告アカウント内の情報や、類似した他の広告情報を用いて自動入札を行います。その他、クリエイティブの効果検証の判断基準として、クリエイティブ単位で最低クリック40などの目安も掲げています。
入札条件(最低)
自動入札では最低目標金額という設計がされています。
・目標CPA 1,200円以上
・自動CPC 36円以上

上記仕様だと目標CPAが1,200円未満のサービスの場合、不都合が生じます。
また、手動入札にも最低入札金額が設計されています。
・手動入札(LINE)24円以上
・手動入札(LINE広告ネットワーク)1円以上

LINE広告ネットワークはLine以外のアプリに配信されるネットワークです。上記のような仕様もあり、クリック数の最大化を目的にした場合、最適な運用アクションとして、LINE広告ネットワークの配信は広告グループを分けて配信する構造も推奨しています。

Appendix(LINE広告 ターゲット)

LINE広告では、地域、年齢、性別、OS、ユーザー(興味関心、行動、属性)、オーディエンス(タグ、類似、顧客データ、LINE公式アカウントデータ、etc)などの様々なターゲティングが可能です。以下ではユーザー(興味関心、行動、属性)ターゲティングについて一部紹介します。

興味・関心
18種類のインタレストカテゴリ別での指定配信ができます。自動車だけ何故か中カテゴリが存在(9種類)しています。他広告メディアでは、中カテゴリ・小カテゴリもあるので、ターゲットのテーマ粒度としては物足りなさを感じます。

興味関心

行動
テレビ視聴頻度、キャリアやモバイル端末の変更状況、ゲームプレイヤー、その他計6種類の行動データを指定して配信できます。購買意向はコンバージョンが期待できるセグメントにはなりますが「自動車」「ファッション」の2カテゴリしか存在しません。そして、何故か(ラグジュアリー)という条件も付いています。「興味・関心」カテゴリでも「自動車」は存在していたので、LINE保有データとして「自動車」関連が豊富なのかもしれません。

その他、「コンバージョン」というカテゴリがあります。「趣味・関心」のカテゴリと行動の「コンバージョン」を組み合わせることで、購買意向が強いターゲットを作成するという方法もありそうです(AND条件で生成)。(例:「趣味・関心」はゲーム、「行動」はコンバージョン(アプリのインストールが多い)など)

行動

属性
配偶者有無、子供有無、携帯キャリア、推定収入、計4種類の属性データを指定して配信できます。

属性

さいごに

LINE Green Badge は Line広告を理解する上でも良質なラーニングコンテンツです。Google広告、Facebook広告などのラーニングコンテンツは海外翻訳感が強い内容も多いですが、LINE広告は日本ベースなので、イメージもわきやすいです。

また、LINE広告は B to C に強い広告メディアとも言われています。相性が良い商品・サービスも存在しているので、活用性も高いです。また、LINE公式アカウントの運用と連携することにより、LINE広告は更に力を発揮します。LINE公式アカウントの資格も用意されていますし、公開資料も充実しているので、LINE公式アカウントの学習もお勧めです。

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