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京都工芸繊維大学 デザイン・建築学課程 編入合格体験記 (令和4年度入学)

こんにちは🌱 rukaです。

先日、京都工芸繊維大学デザイン・建築学課程の3年次編入試験を受験し、無事に合格通知を受け取ることができました。

私自身、編入予備校に通わず、4年制大学から編入を目指すうえで、数少ないネット上の合格体験記はとても参考になったので、これから受験しようと思っている方の参考に少しでもなれば良いなと思い、合格するためにしてきたことを紹介したいと思います。



自己紹介

・出身大学  :地方国立大理系(土木)
・受験校   :京都工芸繊維大学(併願なし)
・TOEIC :740点(2021年/4月)
・合格時の学年:学部4年




これまでの経緯・編入しようと思った理由

自己紹介の部分で、あれ?2年生やないんや??と思った方もいると思いますが、私が編入試験に挑戦したのは今回が初めてではありません。学部3年生の時にも挑戦し、敗北し、今回2度目の編入挑戦で合格しました。
ちなみに学部2年から編入試験は受けれるので、受験生の多くは学部2年の方だと思いますが、その頃の私は人生を半ば諦めていたので編入する気はさらさらありませんでした。

そんな私がなぜ、「やっぱり編入したい!」と思ったのかについて簡単にだけ書いています。
これまでの経緯や編入理由の詳細、受験校決定理由、「なぜ院試でなく編入を選んだのか」などについては次回の記事で書こうかなと思っています。

なぜ編入しようと思ったのか
・意匠建築・芸術を学びたい
・自分以上に建築への熱意がある仲間を作りたい
・仲間と切磋琢磨し成長したい
・自分の世界観だけで終わりたくない
・現在通っている大学には建築を教えられる先生は1人しか居らず、また、その先生は意匠を専門としていないため、意匠建築を学び難い

簡単に言うとこんなかんじです。




合格のためにしたこと

各教科試験までにやった事を簡単に書いています。次回以降それぞれ細かくやった事を書くかもしれませんが...

TOEIC

スコア変遷 
490(入学時)→280くらい(学部2年春)→395(学部2年12月)→660(学部3年編入試験時)→695(学部3年2月)→740(学部4年4月)

教材
abceed(アプリ)、公式問題集3冊

abceedでは、金フレと出る1000、オンライン模試やリスニングを中心にしていました。
私はなるべく机に向かって勉強したくなかったので、アプリでどこでも勉強できるabceedは、私の性格に合った勉強ツールでした。
回し者ではありませんが、月1000円くらいで全機能使えるので、学生のお財布にも優しくておすすめです。


学部2年の時は編入する気が無かったので、授業以外全く英語に触れてなく、200点台という衝撃の点数だった記憶があります。
どうせ就活で使うならいい点取りたいなぁと思いちょくちょく受けていましたが、ちゃんと勉強しはじめたのは学部2年の冬休みくらいからです。と言っても、試験前1週間本気でやるだけで、それ以外は単語を覚えるくらいしかやってませんでした。学部3年の編入時に、やっと1か月本気でやりました。しかし、そんなに編入は甘くなく不合格。
その後、たくさん考えてやっぱり編入したい!!と思ってからは(学部3年12月〜)、隙間時間は常にabceedで学習し、出願ギリギリの4月になんとか740とりました。
模試ではもう少し取れていたのですが、どうもリスニングに集中できず...特別処置を受けるかも悩みましたが、Twitterで過去に編入合格された信頼できる先輩に相談し、「800取れたところで、換算されると6点しか変わらない」という事に気付かされます。それなら数学に集中して、数学を確実に取る方が合格に近づくのではないか。確かにその通りだと思い、4月のTOEIC公開終了後は、きっぱりTOEICの勉強を辞めました。

本当は800取れなくて悔しかったですが、TOEICは編入試験終わったらまた頑張ろう!と気持ちを切り替える事にしました。
今考えると、4月にTOEICの勉強は一旦やめて、数学に全振りしたのが合格の決め手かなと思っています。


数学

教材
大学の教科書→徹底研究→京工繊過去問→過去問特訓
(徹底演習や大学図書館にある数学本、YouTubeのヨビノリたくみさんの動画なども適宜使用)

上記の順で勉強しました。
大学の定期試験は過去問が命なのと同様に、編入試験も過去問を理解することが最重要だと考えたので、一刻も早く過去問をやって傾向を掴むことを目標として取り組みました。
また、徹底研究に載っていないような問題で、過去問をやる中でわからなかった問題などは、その都度、図書館にある違う教科書や問題集、ヨビノリさんのYoutubeでしっかり理解し、自分の中で消化するように努力していました。
しかし、私は変なところで完璧主義になりがちなところがあるので、色々調べてもわからなかった事はとりあえず保留し、次に進むようにしていました。ちょっとしてからもう一回考えると案外すんなり理解できることも多かったです。

大学の数学を教えてくれた先生の授業が結構わかりやすく、学部1年の時の成績が良かったので、基礎は割と理解している状態でのスタートでした。
学部3年の時は、試験1か月前から勉強を始めたので、過去問を3年分と大学の教科書しかできず、全く本番で出来なかった記憶があり、遅くても1月くらいから取り組もうと思っていましたが、結局、TOEICの勉強やら大学の課題で、ちゃんと始めたのは4月下旬でした。
試験まで残り2ヶ月ちょっとだったので、寝る時間と食事の時間と画塾やゼミ、授業以外の時間は本当にずっと数学の事を考えていたと思います。
と言っても、短期間で多くの時間を作れたのは、もう4年だったため、学校に週2でしか行かなくて良かったのが大きいとは思います。
火曜日に授業3コマ、金曜日に授業1コマとゼミ1コマ分がありましたが、今の大学もきちんと卒業したかったので、編入試験の一週間前以外はきちんと行くようにしていました。

5月の最初の週までに大学の教科書を一通り終わらせました。その後に徹底研究を5月中旬までに軽く一周したあと、6月中旬まで過去問をしつつ徹底研究を何周もしました。当初は過去問特訓をやる予定ではありませんでしたが、過去問と徹底研究がだいたい終わり、余裕が少し出てきたので、もっと演習を積みたいと思い、試験2週間前ちょっとから、過去問特訓を購入し、線形代数を中心に試験に出そうなところをできる限りしました。

数学もギリギリでしたが、この過去問特訓をやったおかげで、自信も付いたし、とくに数学を解く上で重要な「どういう方法で解くのが良いのか」という「発想」を身につけることができました。


専門(図画)

美大受験を経験した方からするとまだまだ初心者の経験談ですが...
京都工芸繊維大の編入試験で、図画受験の合格体験記を私は何度ググっても見つけれなかったので、これから図画で編入目指す方の参考になればと思い書いていきたいと思います。

学部3年の12月(試験7か月前)から画塾に行き始めました。もともと絵は好きでしたし、高校生の時に1か月だけでしたが、画塾に通い、毎日約5時間デッサンの練習をしていたので、通わなくてもいいかなと思っていましたが、合格したかったので通いました。
今思うと、試験で合格する絵を描くというのは、絵が上手いだけでは難しいというのがわかったのと同時に、教室に行かないと数学ばかりして図画がおざなりになっていたと思うので、画塾に通うという選択は私にとっては正解だったと思います。
1人暮らしでお金も無く、バイト代でレッスン費を出していたので、最初はあまり教室には通えませんでしたが(月12時間コースで月謝8000円くらい)、試験2か月前〜だけは、貯めていたバイト代を全部使って、月48時間(月謝3万円弱)通いました。
しかし結局、試験当日描いたものの元となるアイディアは、教室以外で自主的に家で描いたものからヒントを得て描いたので、やはり教室に通うだけでなく、自分自身で過去問を研究した上で「アイディアのストック」をたくさん持ち、それを「何も見ずに表現できる」ようにしておく事が京工繊の場合は大事である思います。

唯一、図画だけ前もって地道にやった気がします。


試験当日

9:20〜9:30    入室
10:00〜11:30  数学
13:00〜15:30  専門科目

朝は京都駅近くのホテルに泊まっていたので、6時50分には起きました。その後、身支度をしてホテルを出発し、8時半くらいに京都駅から地下鉄に乗り松ヶ崎駅まで行きました。

去年一回受けていたので、今年も同じ会場だ!!と思い、余裕の表情で去年受けた建物に入って、デザイン・建築学科の会場は別の建物であると気づくまで、10分くらい時間ロスしましたが、なんとか9時20分には着きました。
案内してくださったお姉さん、ありがとうございました😭

会場は2部屋あり、会場1の1番最後の受験番号でした。
9:20〜入室開始だったのに、9時20分には7割以上の人が既に着席していてちょっとだけ漁りました。
スーツの人を見ると、合格にかける気持ちが負けている気がしそう....と、当日の服装を考える際から思っていたので、シャツとスーツのスカートを着て行きましたが、普段着の人の方が多かったです。緊張しないために、ガチ勢はスーツの人だけだ(偏見)と思っていました。

お手洗いも済ませ、落ち着いた状態で着席していると、試験官の方が入室され、試験についての説明が始まりました。
一通り説明が終わると、数学の問題用紙と解答用紙が配られ、ここで少し衝撃の事態....
問題用紙の問題が少し透けており、細かい数字はもちろんわかりませんが、「重積分復活しとるやないかーい!!!!」ということに気づきます。
あの重積分独特の∬が透けて見えたのです。
出んやろうと思って試験前2週間は重積分にほとんど触れていなかったので焦りましたが、できる問題をやれば大丈夫だと言い聞かせて解答開始の合図を待ちました。

いざ数学の試験が始まると、緊張はしていましたが、思ったより冷静に解いていく事ができました。
大問1の線形代数は、私の場合、発想を思いつくのに少し時間を使うというのは演習で体感していたので、周りのカリカリという音が聞こえても焦らず自分のペースで解けました。
大問2は思っていた例年のかんじとちょっと違い戸惑いましたが、大問2の時間配分は10分と決めていたので、とりあえず書ける事を書いて、10分で大問3へ
大問3は小問1が重積分でちょっと心配でしたが、何年か前の過去問に出ていたものと同様のレベルの基本的な問題だったので解く事ができました。小問2は例年通りかちょっと易しめかなという印象でした。
大問4は例年通りという印象でした。
60分で大問4まで書き終わった後、残りの30分で見直しと大問2の続きをして試験終了。
出来ることはやったかなと思います。

昼休みはご飯を食べた後、リフレッシュのため、外に出て少し敷地内を散歩しました。私以外にも3、4人散歩していました。

昼休憩後は専門科目でした。
ほとんど緊張していないと自分では思っていましたが、前日に極限まで尖らせておいた鉛筆を、自分の手に誤ってぶっ刺してしまったので、やっぱり緊張していたんだと思います。試験中、密かに流血している人を見ていたらたぶん私です。
血は出ましたが、自分が思い描くものを画面に表現できた自信はありました。

TOEICの特別処置は受けていないので、試験はこんなかんじで1日で終了しました。
あっという間で、直後はあまり終わった実感はありませんでしたが、バスや電車で帰る途中に一気に疲れが出てきてから、少しだけ、終わったんだという実感が湧いてきました。


自己採点

数学:9割〜
大問1、3、4は完答できたと思います。
大問2は小問3が自信ないなぁと思いつつもとりあえず最後まで解答したので、完答ではないですが、9割は取れたかなと思います。

図画
図画は自己採点が難しいのでなんとも言えませんが、合格できたのを考えると、7割以上はあったのかなと思います。

TOEICは740で出していたので、換算すると、74点でした。

自己採点なので正確にはわかりませんが、全体で7、8割はあったのかなと思います。


編入試験を終えて

私はこの編入ができなかったら、ニートかもしれないという状況の中、併願もせず、自分の大学の院試も他大学の院試も受けず、本当に1本勝負でした。こうして、無事合格を勝ち取る事ができ、なんとか夢への一歩を踏み出す事ができたのは、私自身を支えてくれた多くの人と、良くも悪くも過去の自分のおかげだと思っています。
人それぞれ、成功だと思う道は違うし、私にとって、これが成功かどうかまだわかりませんが、何度も挫折して、希望を抱きづらかった暗い心に、努力は実るという事を何年もかかったけど証明できたという、一筋の光を迎える事ができたかなと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました☺️

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