「孤」から「Co」を生み出そう。

2024年6月25日 18:12

今年2月に、元北区議会議員のこまざき美紀さんをゲストにお招きして開催した「インクルーシブ交流会」。ご好評いただいたと勝手に受け止め(笑)、先日、第2回を開催いたしました！

今回のゲストは、渋谷区議会議員・神薗まちこさん。「多様な学び」を軸にインクルーシブな社会の実現を目指す大切な友人です。

神薗さんの多岐にわたる活動の紹介やその理念に、講演中、何度となくうなずかされていたのですが、なかでも印象的だったのが、「孤→ Co」というコンセプト。

昨今では「孤独」「孤立」「孤食」「孤育て」といったワードに注目が集まるなど、他者とつながりを持てずに苦しんでいる人々にどうリーチしていくかが社会的課題のひとつとして認識されています。

神薗さんは、そうした「孤」を解消し、渋谷という街のなかにどれだけ「Co」を創り出していけるのか、つまり「共に」という関係性を生み出していけるのかを意識して活動しているというのです。

もうひとつ印象的だったのは、区議として区民から要望や陳情を受けた際、ただ「行政に伝えておきます」で終わらせるのではなく、「その課題、解決するために一緒に動いていきませんか？」と巻き込んでいくことを意識しているとのこと。

たとえば、「子どもが遊べる場所が少ない」という陳情が来たときに、「じゃあ、一緒にその遊び場をつくっていきましょう」と呼びかけ、実際にご自身もその活動に携わっていくのだとか。

もちろん一般的に考えれば、「行政に伝えておきますね」で終わらせてしまったほうがラクだと思うのですが、まさに「孤→ Co」を意識する神薗さんだからこそ、手間ひまをかけてでも“巻き込み、共に活動する”という手法にこだわっているのだなと頭の下がる思いでお聞きしていました。

どうしても時間が足りず、本丸の「多様な学び」についてあまり深掘りすることができなかったので、神薗さんにはぜひまたご登壇いただければと思っています。

今回は聴覚障害のある参加者の方もいたため、手話通訳の方も交えての開催となりました。また、小さなお子様を連れて参加される方も少なくなかったので、次回は託児サービスも導入してみようかというアイディアも出ています。