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大東駿介さんの背中が教えてくれた大切なこと。

昨年から、日本財団が主催する「True Colors Festival - 超ダイバーシティ芸術祭」のアンバサダーを務めている。本来なら、様々な芸術作品や公演を通じて、人々にダイバーシティに触れていただく予定だったのだが、新型コロナウイルスの影響でそうした活動もままならなくなり、忸怩たる思いでいた。

そんななかで企画されたのが、“多様性”をテーマにしたオンライン映画祭『True Colors Film Festival』。障害や女性のエンパワーメント、アイデンティティ、貧困と逆境、人種差別などをテーマとした全28作品がオンラインで無料配信されるというイベントだ。

そのオープニングを飾ったのが、『37セカンズ』。出生時に37秒間呼吸が止まったことで脳性麻痺となった女性が、母親の過剰な干渉に悩みながらもひとりの人間として成長していく姿を描いた作品だ。


今月3日、東京都内で映画祭の開催記念イベントが行われた。出演したのは『37セカンズ』で主演を務めた脳性麻痺で車椅子ユーザーの佳山明さん、HIKARI監督(オンライン登壇)、そしてアンバサダーを務める私の3人。終了後には劇中でヘルパーの俊哉役を務めた大東駿介さんも駆けつけ、記者向けのフォトセッションが行われた。昨年の大河ドラマ『いだてん』にかじりついていた私としては、「わ、“ツルさん”だ!」とちょっぴりテンションが上がる出来事だった。

さて、報道陣から多くのカメラを向けられ、正面を向き、左を向き、右を向き、「これにて終了」のかけ声がかかると、私たち登壇者は舞台裏へと退場することとなった。私にとってのこの日のハイライトは、そんな舞台裏でのひとコマだった。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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