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ボランティアの伊達君に泣かされた。

連日、都内各所で街頭演説やビラ配りなどを行なっています。無所属での立候補を表明している私がこうした活動を行うことができているのも、ひとえにボランティアとして支えてくれているみなさんのおかげです。

なかでも欠かせないのが、毎日のように参加してくれて、いつしか「チームリーダー」と呼ばれるまでになった伊達君の存在です。そんな伊達君がなんとも泣かせる文章をFacebookに載せてくれていたので、彼の許可を得て、それを転載させてもらうことにしました。

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【乙武さんを応援しているわけ】

ぶっちゃけて言うと、最初の理由は「乙武さんともっと仲良くなりたい」からでした。

しかし今は、「乙武さんを政界に送りたい!」と本気で思っています。そう思ったわけを話します。


◆乙武さんとの出会い

僕が乙武さんと初めて会ったのは、2017年の1月14日。

乙武洋匡×長谷川豊の『だから俺らは嫌われる』というイベントでした。

2016年に大炎上を経験した乙武さんと長谷川豊さんのお二人が、

「世の中のココがおかしい!」

「メディア報道のココがおかしい!」

といった内容を本音で語るというイベントでした。

僕は最前列に座り、質問タイムの時に真っ先に手を挙げました。

——乙武さんはどうやってオナニーするんですか!?

「できません。10代の頃に試したことはあったけど、結局できなかったですね(笑)。世間では“性欲モンスター”みたいな言われ方をすることがあるけど、射精に至った回数は世の男性と比べて圧倒的に少ないと思いますよ」

それが初めての会話でした。

毎日5回もオナニーをしていて、当時アダルト業界に就職しようとしていた僕にとって、「一人で射精ができない」という事実は、想像を絶する苦痛でした。

乙武さんのことを、もっともっと知りたいと思いました。


◆乙武さんと仲良くなる

時は流れて、2017年の下半期。

僕は青木大和篠原祐太とアオイエで仲良しになっていました。彼らは乙武塾のメンバーで、乙武さんとご飯を食べたり、旅行に行ったりしていました。それがもう、とにかく羨ましかったです。

2人の縁で、乙武さんの講演会に何度か足を運びました。すると、乙武さんは僕のことを覚えていてくれました(TENGAのTシャツを毎日着ていたことが生きました)。

それから、2018年、2019年と2年連続で、「TOKYO RAINBOW PRIDE」(LGBTQをはじめとしたセクシャルマイノリティのためのイベント)のパレードで、乙武さんと一緒に行進させていただきました。

誕生日になるとメッセージを送ってくれて、近況報告をすると長文のメッセージを送ってくれる。そんなありがたい恩師でした。


◆乙武さんのボランティアをはじめたわけ

時は流れて、2022年5月。

乙武さんが参院選への出馬表明をしてすぐ、「ボランティアをやってくれないか?」と連絡が来ました。

2020年、2021年といろいろあった僕です。

乙武さんとは、2年以上も会えていませんでした。

「おおお!これは乙武さんともっと仲良くなるチャンスだ!」

正直な話、初めはこれが一番の動機でした。


◆意識を変えた出来事

しかし、そんな僕の意識を変える出来事がありました。ボランティアをやって数日目のことです。

乙武さんが新宿でのミーティングに向けて急いでいたとき、都営大江戸線を降りて改札を抜けようとしたら、駅員さんに呼び止められました。

「あ、この人障害者です!」

僕は咄嗟に叫びました。障害者は、(乙武さんの等級だと)都営の地下鉄は無料です。切符無しで改札を抜けていいはずでした。

「それでは手帳を見せてください。そういうルールなので」

駅員さんは、乙武さんを通してくれませんでした。

「伊達、俺のカバンの中から財布を取って、その中にある障害者手帳をお見せして」

乙武さんに言われた通りにすると、改札を通してもらえました。

「手足無いんだから一目で障害者って分かるじゃん!」

「こんなに急いでいるんだから、それくらい目をつぶってよ!」

そう僕は心の中で思ったのですが、ルールはルールなのでした。

「乙武さんは誰かといないと一人で手帳を出すことができない」

「乙武さんは急いでいても、改札で時間がかかってしまう」

この事実は、僕の心に深く刺さりました。


◆テレビ越しの乙武さんと実際の乙武さん

昔、乙武さんをテレビ越しに観ていたとき、

「この人ぶっちゃけ社会的弱者じゃなくて社会的強者じゃね!?」

僕はそんなことを思っていました。

だけど、ボランティアをしていて一緒に過ごしてみると、

「乙武さんって、めっちゃ不便なんだな」

と思うようになりました。

・急いでいても一人で改札を出られない。

・演説中に喉が渇いても、一人で水筒のお茶を飲めない。

・トイレに行きたくても一人では行けないし、多目的トイレが空いてないと用を足せない。

・階段のある飲食店には入れない。

乙武さんと過ごして「マイノリティからみた日本社会は結構厳しいんだな」と感じました。


◆この日本社会をもっと優しい社会へ

きっとこの社会がそういう風にできているのは、多数派の人たちがルールを作っているからで、それに多数派の僕たちが納得してるからなんだと思いました。マイノリティと呼ばれる人たちと共に過ごしてみるか、もしくは自分が当事者にならないと見えない世界があります。

ボランティアを通して、僕もたくさんの学びや気付きを得ました。


◆乙武さんを政界へ!

僕らがもし事故などで身体が不自由になったとき、また何らかの事情でマイノリティ当事者になったとき、今の社会ではきっと生きづらいです。

「マイノリティのための政治は、マジョリティにとっての保険になるんです」

乙武さんがそうおっしゃる通り、今の社会をもっと優しい社会に変えることは、多数派の僕らにとっても必要なことです。

そんな社会を実現するためには、やはり日本の政界に乙武さんが必要だと思いました。

社会のために実現したいことを、政党や党派に左右されずにやるため、今回無所属で出馬表明した乙武さんを、僕は全力で後押ししたいです。

残り1ヶ月ですが、引き続き頑張ります。

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泣けるよ、伊達。本当にありがとうな。

残り3週間、全力で駆け抜けよう!!

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