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チーム全体で勝ち取った1ポイント

モーターレーシングはチームスポーツだと痛感した、今年のF1日本GP。

RBの角田選手の10位入賞は、ドライバーだけで順位が決まるものではないということを証明してくれた、面白いレースであった。


角田選手を助けたチーム(ピットクルー)

1回のピットストップでボッタス選手が角田選手をアンダーカットし、順位が逆転。

その後ボッタス選手が抜いて行ったサージェント選手を角田選手はなかなか抜けず、このままでは母国入賞が遠ざかったように見えた。

だが、ピットインのタイミングが前車と揃ったこの時、RBのピットクルーが大きな仕事をしてくれた!

マグヌッセン選手、ボッタス選手、サージェント選手をピット作業でかわし、ストロール選手を前に出すことなく、角田選手をコースに送り出すことに成功!

角田選手はコースイン時にオコン選手を抑えた。

ピットストップでの鮮やかな逆転劇!チーム全体で角田選手を助け、順位を押し上げたのだ。

チームに応えた角田選手

このピットストップ後、チェッカーまでハードタイヤで走り切った角田選手のタイヤマネージメントや走りも見事。

マシンでは上位5位にくるであろうアストンマーチンのストロール選手が迫ってきた時は、どうなるかと思った。

しかしタイヤ戦略のちがいおあり、最後まで寄せ付けなかった。

これで2戦連続の入賞だ。今回のレースでも、ポイントトータルでもトップ5以外では最上位。まさにベスト・オブ・ザ・レストである。

チームの期待、ピットの作業などのサポートに対して、走りでしっかり応えた印象。いまやリカルド選手よりも、角田選手の方がチームリーダーに見える、


生まれる相乗効果

今回のレースはトップ5のチームではリタイアはナシ。
チームも含めて実力でもぎ取ったポイントである。

1回目のスタート失敗を踏まえ、赤旗後の再スタートでソフトタイヤを選択したチーム。

同じ失敗を繰り返さなかった角田選手。

コース上でサージェント選手を抜けなかった角田選手をチーム(ピットクルー)が助けた。
それに対して、角田選手は走りで応え、1ポイントを得た。

この結果によってチームには「Yukiのために」という気持ちがもっと芽生えるはず。それに対して角田選手も走りで応えてくれるだろう。

1、2戦とチグハグだった選手とチームのベクトルが、両方向に向かい始めた。いい相乗効果が生まれてきており、戦えるチームになってきた印象だ。

状態としても、レッドブル以外では一番いいのがRBではないか、と思えるくらいだ。

その他にも見どころ多かった鈴鹿

マクラーレンが思いのほか順位が上がらず、逆にフェラーリが上回る。

それでもノリス選手の1コーナーの大外刈りオーバーテイクは、往年の中嶋悟選手を思い出すような印象だった。

気がかりはメルセデス。車体開発の失敗がまだ尾を引いているのか?そりゃハミルトン選手も移籍を考えるよね。

また今回は三笠宮の彬子さまが観戦にきてくれた。これは日本のモーターレーシングの地位向上のためにはありがたいこと。

てっきり表彰台のプレゼンターやってくれるのかな、と期待してしまった。

1994年のイギリスGPで生前のダイアナさんがプレゼンターやっていたのはすごい印象的。やはりイギリス!と思ったものだ。

いつに日か、天皇皇后がきてくれたらな、なんて妄想したりする。

しかし、春開催の鈴鹿。桜も咲いていたし天気も良く、最高のGPだったのではないでしょうか。

またいつの日か、いきたいものです。
(本日の写真は20年前に鈴鹿に行った際に、展示してあったリジェです)

と、のんびり鈴鹿の記事を書いていたら、アロンソ選手のアストンマーチン残留の発表が!いよいよ2025年に向けての椅子取りゲームが本格化してきた・・・こちらに関してはまた後日!

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