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HSPは、やりたい事を実現するためにあえて掛け持ちする。
先日、こんなことをtwitterにつぶやきました。
仕事、子育て、やりたい事、3つを高いレベルで両立するために意識すること。
— ひろ@HSP×元人事 (@h_lifedesign) March 29, 2021
それぞれ正面から向き合うが、時間は有限。
是々非々で断り、切り替えてまた次に向き合う。
頼るのは自分の感覚のみ。
自分を保ち、関係者と適度な距離感を持つ。
周囲に流されたり、気を許している暇はない。#HSP的実践記
ひとつひとつに全力で向き合う。
— ひろ@HSP×元人事 (@h_lifedesign) March 29, 2021
どこかひとつに埋没するのではなく、自分のバランスを保ちながら、次にまた次に、どんどん飛び移っていく感覚。
このバランスを保つためには、一定の時間が必要。
自分の心身の健康を保ち、やる事とかける時間を都度整理しながら、前に進んでいく。#HSP的実践記
自分が敏感な気質のHSPとして悩みながら走り続け、実感していることをつぶやきました。
今回の記事はこのつぶやきの補足として書いています。
■HSPの課題は、周囲に影響されやすいこと
HSPが高いレベルで成果をあげていくためには、大きなハードルがあります。
それは、周囲の人の意見、感情に惑わされてしまう自分の心です。
周囲の人の指摘、意見が、どうしても気になってしまう。心配、不安になり、本来やるべき事に集中出来ないのです。
敏感な気質のHSPは、周囲の環境が大きく影響します。周囲の影響を受けすぎてしまうのです。
当然周囲の意見を聞くということは大切です。しかし、周囲に影響されすぎてしまうと、自分が本来やるべき事が見えにくくなります。
この「周囲に影響されやすい」を改善するために、①本質主義と②是々非々の関係性が必要です。
■①本質主義
本質主義とは、事の本質、本当に大事なことを見極める力です。
今重要だと思っていることのほとんどが大して重要ではないと言われると、あなたは信じられるでしょうか。
上司に仕事を頼まれる。以前に頼まれた仕事も終わっていない。
今回頼まれた仕事も緊急だと言われている。
どうすればいいか途方にくれてしまいます。
両方とも完成させるためには、いくら時間があっても足りません。
でも、実は上司は以前頼んだ仕事を忘れてしまっています。
前頼んだ仕事の優先順位は下がっているのです。
だから、頼まれた時点で上司に優先順位を確認しなければいけません。
その場で確認すれば、優先順位が下がった最初の仕事を断ることも出来るのです。
重要なことは見方により違うし、常に変化します。
しかし、上司から言われたことが全て重要だと勘違いしてしまいます。
重要だと言われることに、自分が重要と感じていることも、押し流されてしまうのです。
重要なことを判断する基準は何なのでしょうか?
それが本質です。物事の本質を意識して、重要なことを判断しないといけないのです。
例えば上司から頼まれる仕事の重要度を判断する基準は「会社に貢献出来るかどうか」です。
何故急遽頼むのか?会社に何が起こっているのか。今自分がやっている仕事と、頼まれる仕事との緊急度の違いは何か?
頼まれる仕事を優先すれば、当然今やっている仕事は完了が遅れます。それを許容しても優先順位を変えていいのか?そのくらい緊急のことが起こっているのか?その辺りを確認します。
本質を意識しながら、相手と確認を行います。自分の意識していない視点、考え方があるのかもしれません。そういった事を共有しながら重要なことは何かを確認します。
相手に確認しないままに、途方にくれていてはいけません。
何も出来ないまま、時間ばかりを浪費してしまいます。
■②是々非々の関係
しかし敏感なHSPの方は、周囲に確認しようとしても相手の反応が気になってしまうのです。だから躊躇してしまいます。
そこで、上司との関係を見直しましょう。
是々非々の立場にいるのです。上司の言うことを何でも受け入れていると、いざという時に断れない。
拒否出来ない関係は避けないといけないのです。
是々非々の立場とはどういうことなのでしょうか?
先程本質主義でお話したとおり、相手と話し合い、理由を聞き、本質を踏まえて納得できることに積極的に協力するのです。
しかし納得できないことを相手に指摘し、否定し、対立するという訳でもありません。
納得できることは積極的に協力し、納得できないことは積極的には協力しないということです。
上司から納得できる回答が得られたら、素直に指示に従います。
自分の感情を引きずったり、こだわってはいけません。それが本質を意識した是々非々の判断なのです。
相手との関係の安定を求めて頼りすぎると、相手の言うことを断れない。相手に埋没しすぎてしまい、本質を見失います。
一方、不安定であるけれど相手と是々非々の関係を貫く。本質を判断基準とする。
深い人間関係で、本質を覆い隠してしまうようなことは通用しません。そしてそんな関係を強要されることは断固として拒むのです。
そうすると相手からは「この人は駄目なことは駄目とハッキリ言う。やりにくいけど、意外と・・」という反応が得られます。
当初は不安定と思っていても、結果的に安定した関係を手に入れることが出来るのです。
一見不安定に見える是々非々の関係が、結果として安定した関係に繋がるのは意外かもしれません。しかし実際そうなのです。
敏感なHSPの皆さんは、人との距離感に悩んでいる方が多いのではないでしょうか。そういった方は、人間関係の不安定さをあえて許容することをお勧めします。
■あえて掛け持ちする
こういった人間関係の不安定さを許容するために、あえて複数の事を掛け持ちして取り組むのが効果的です。
ひとつひとつに時間をかけ、埋没はできない。そのため、関係者と是々非々で望むしかないのです。時間がくれば次に飛び移ります。
ひとつのことをやっている中で、別の事の本質に気付かされる事もあります。ひとつのことに埋没していると気付かないような発想が生まれます。
私は、今まさにそのような生活を送っています。
仕事を定時で切り上げ、速攻で子どもを迎えに行き、ご飯を食べさせ、風呂に入れて寝かしつけて、子どもが寝た後自分のやりたいことに取り組む。
平日も休日もありません。自分の思うようなペースで進んでいるわけではありません。関係者からも満足されてはいません。
でも、それぞれの関係者と是々非々の立場で望んでいます。言い訳出来ない状況に自分を追い込み全力で取り組むが、時間がくればすぐ次に飛び移ります。その状況が次第に心地よくなる。関係の質も高まり信頼も生まれてきます。そして少しずつ精神が安定してくるのです。
「中途半端ではなく、ひとつの事に集中したい」と思います。
しかしよく考えてみると、やるべき事が複数あるからこそ、埋没せず、本質に集中出来ています。関係者とも是々非々で臨めているのです。
集中力も高まります。よい相乗効果が生まれ、関係者との信頼が高まります。それにつれ、成果があがってきます。
■まとめ
今回は、やるべき事を高いレベルで実現しようとする時ににボトルネックとなる自分の心、そしてその心を安定させるために必要な「本質主義」「是々非々の関係」、そしてそれを実現するためにあえて複数のことを掛け持ちすることの有用さについてお話しました。
「人間関係の安定を求めるために、あえて不安定さを許容する」という表現に違和感をもたれる方がいたかもしれません。
心の不安定さの原因が人間関係の不安定さなんだから、それを許容すれば、改善されないではないかというのは至極まっとうな意見だと思います。
人間関係の不安定さを許容すると、常に本質を意識することにつながります。
本質を常に意識することが出来れば、成果があがり、相手との信頼は深まります。結果的に敏感なHSPの人が苦手な是々非々の関係を貫くことが出来るのです。最終的に人間関係の安定に繋がるのです。
私のように、仕事、子育て、自分のやりたい事の両立に悩む方は多いと思います。それがHSPにとってはポジティブな要素と捉え直すことが出来るのです。
人間関係に難しさを感じてしまう方に、新しい考え方として活用してもらえると嬉しいです。
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