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【雑学】ギンブナは天然のクローン生物

最近クローンネタを掘り起こしまくりです。

ギンブナの大半は三倍体

フナの仲間の染色体数は100本です。ですが交雑を繰り返すうちにギンブナには三倍体、つまり染色体数が150本の個体が増えてしまったようです。こうなると本来の100本のギンブナとは交配できません。

ちなみに本来の100本のギンブナどうしであれば、ちゃんと有性生殖するそうです。

ギンブナはどうやって増えるのか

では、大半のギンブナはどうやって繁殖しているのでしょうか。実は、減数分裂せずに雌の150本の染色体をそのまま卵に遺伝情報を伝えることができるそうです。

しかし、そのまま卵が孵ることはありません。なぜか近縁魚種の精子の刺激が必要なんだそうです。当然いずれかのフナでよいのですが、フナの仲間のウグイやドジョウの精子でもよいそうです。受精した卵でその精子の遺伝子は排除され使われることはありません。

こういうメスだけで殖える繁殖方法を雌性発生といいます。

こうしてギンブナはメスのクローンの卵を生み、大量の雌が生まれます。

その結果何が起きるのか

染色体数150本のギンブナの雄がいたとしてもその遺伝子を伝える機会はなく1代限りで絶滅してしまいます。つまり、大半のギンブナは雌になります

また生まれてくる子供がすべて卵を産める雌、つまり雌の数が倍になるので、繁殖力も倍になります。

ただし、交雑による進化の機会がないので、突然変異しない限りずっと同一の遺伝情報になります。


他にも単為生殖する生物はいるので、今後もこのクローンネタひっぱっていきたいと思います。

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