アウトプット大全

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著者:樺沢 紫苑さん

発行・発売:サンクチュアル出版

発売日:2018年8月

はじめに

アウトプット大全は、精神科医である樺沢紫苑さんが、脳科学に裏付けられた根拠に基づき書かれている本です。科学的根拠に基づておりますが、文書自体は、難しい言葉はなく、中学生レベルの語学力があれば、誰でも苦痛なく、楽しく読める本になってます。80項目にわたるアウトプットの方法を、ほぼ見開き2ページで読むことができ、どのページから読んでもすぐに完結できるので、長文を読むことが苦手な方にもお勧めです。興味のある項目から読んでみられるのもよいでしょう。

読んでいただきた人

・自己変革をしたい人

・周囲に影響を与えたい人

・記憶力を大きく飛躍させたい人

この本を読むことで、自己変革ができ、周囲にさまざまな影響を与えることができるようになる本です。加えて、記憶力を増すことができる本です。ですので、さきほど記載したのような方に読んでいただきたい本です。

アウトプット大全 結論

アウトプット大全の結論は、

「インプットだけしても、アウトプットしないと何の意味もないよ!」

インプットとは、「読む」「聞く」ということ。

アウトプットとは、「話す」「書く」「行動する」ということ。

インプットだけをするとは、”本を読むだけ”であったり、”誰かの話しを聞くだけ”という状態です。こればかりをしても、何も意味がないというが樺沢さんの主張です。理由は、人間の脳は、インプットした情報はアウトプットしないと脳の奥深くに閉じ込められ、引き出せない状態になるからです。これは、忘れていることと同じです。

皆さんもこんな経験ありませんか?映画を見た内容を話して、友達から感想を聞かれたけど「楽しかった」くらいしか返答できなかった経験。

インプットして学んだことや感じたことですら、アウトプットしないと思い出すことができなくなってしまうのです。これはあなたが悪いのではなく、人間の脳の仕組みなのです。

インプットした情報がご自身の知識や知恵となり、それを使うことができるようにするためには「アウトプット」するしかない、これが結論です。

アウトプットの基本法則

アウトプットの基本法則は、以下の通りです。

アウトプット:インプット=7:3

インプットを1時間したのであれば、アウトプットは2時間20分行うことを実施しましょう。7:3はこれくらいの感覚です。インプットよりアウトプットが重要です。日本人はこれを聞くと、多くの方が違和感を感じると思います。違和感を感じる理由、それは日本の教育がインプット重視型だからです。

日本では、インプット方式での学びが9割、試験などのアウトプットは1割という状況です。この教育を受けている私含め、多くの日本人には、インプットよりアウトプットが大事であることに違和感を感じるのです。

しかし、よく考えてみると、学校で教わった内容を覚えていますか?例えば台形の面積の求め方など。すっかり忘れていませんか?これは脳が長期記憶として重要と判断していないからです。方程式を学んでも、それをアウトプットして実際に使うことがない限り、忘れ去られていくのです。脳の長期記憶として、大事な記憶として取り入れ、いつでも引き出せる状態を作る方法、それが「アウトプット」なのです。

アウトプットはどの程度行えば良いのか

それでは、アウトプットはどの程度行えば、脳に長期記憶として刻み込まれるのでしょう。

それは、「2週間に3回アウトプットする」です。

例えば、本を見ました。読んだ本の内容を、2週間以内に3人の方に話する。あるいは、2週間以内に、本の内容を「ブログ」、「ツイッター」、「フェイスブック」に要約として投稿するなど。

このように2週間以内に3回アウトプットすることで、長期記憶として脳に刻みこまれ、読んだ本の内容がしっかりと知識として加わります。しかも、アウトプットしているので、相手の良い影響を与えたり、相手からのフィードバックをもらうができます。

フィードバックの重要性

先ほど出た「相手からのフィードバック」。

実は、これが重要です。誰かに話をしたり、SNSで投稿すると、必ずフィードバックが届きます。このフィードバックでアウトプットの検証をすることができるのです。フィードバックには、相手から疑問をいただいたり、さらに深い質問があったりします。そのフィードバックを利用し、しっかりと相手に伝えることができたのか、あるいは、同じ内容でのどのような視点で物事を考えているかなどを知ることで、ご自身の大きな成長の材料にすることが可能なのです。

インプット→アウトプット→フィードバックを繰り返すことで、記憶力のアップに加え、自己変革や周りへの影響といった、大きな成長が見込めます。

まとめ

今後、記憶力をアップさせたい、自己変革したい、周りに影響を与えられる人物になりたいと願っている方は、ぜひ、アウトプットをガンガン行っていきましょう。

アウトプット:インプット=7:3

これが基本法則です。これに従って、アウトプットの量を実施してみましょう。

アウトプットの方法は、アウトプット大全に多くの方法が記載されてます。ぜひ読んで、行動変化の参考書にしてみてください。