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匿名攻撃への対抗

こんにちは。弁護士の紙尾浩道です。

一般的な民事事件・刑事事件全般のほか、スポーツ選手・団体の法務や、SNS利用のコンプライアンス講師、テニス練習会の主催なんかをしています。

今日は、匿名攻撃への対抗の話をします。

==========お知らせ===========
お知らせです。

本日のアイキャッチの画像にまつわる4コマは、『かぐや様を語りたい』を手がける、G3井田さんが、描いています!
過去の作品はこちらの記事に貼りつけてあるので、ぜひご覧ください!

まりこさん(※実在しません。)、めっちゃ上手にカミオを転がします。
ぜひ、「企み力」を鍛えようをクリックして、4コマみてくださいね。

==========本編スタート==========

◆オリンピックが盛り上がっている◆

連日、オリンピック関連のニュースがTVを支配し(実は、あまりテレビ見ないので、周りの人の反応を見ながら、多分そういうことになっているだろうと推測)、スポットライトを浴びる選手や、競技が増えてきましたね!

最高に嬉しいじゃないですか。

3年前くらいから、カミオは、「AI時代になったら、『人がやらなければ意味がないもの』に時間を投じる世界が来る」と言い続けているのですが、そういう意味で、スポーツは、競技レベルではもちろん、民間レベルでも、『人がやらなければ意味がない』ものに分類されると思います。

「バドミントンをプレーして、うまくいったり、いかなかったりで一喜一憂して帰る」

「職場で叫ぶなんてもってのほかだけど、テニスでスーパーショットが出て、思わずカモーン!と叫んで感情を爆発させる」

「普段は滅多に関わらない部署の人と、ゴルフ場で半日を共にして、感情を伴った時間を共有する」

などなど、これらの事例の主語を、ロボットに換えると、「人の心が動かなくなる」ので、きっと当分は代わりが効かないんだろうと思います。

もちろん、ロボット業界も進化し続けているので、あえて無駄な行動を取ったりして、「愛で」の対象となるペット型ロボット(ラボット)が出てきたりしています。
また、そもそも、スポーツ自体をリアル空間ではなく、バーチャル空間でやってしまう可能性もあり、その手前としてすでに、HADOなんかもありますやね。

◆裏側では◆

しかし、その裏側では、悲しいかな、人に石を投げつけている人たちがいます。

「あの採点は贔屓だった!」

「反則があったはず!」

「チャラチャラ遊んでなんかいるから、予選で負けてるんだ!」

「あの試合に負けたせいで、俺の賭けがとんだじゃないか!」

そういう風に発言したくなる側のことを想像するに、その人たちも、自分の人生や日常に、やり場のない怒りや不満があって、辛いんだろうと思います。

ストレスが溜まっているんだろうと思います。

ちょっと酔っ払って、つい言い過ぎちゃったんだと思います。

そして、石を投げるときには、「名もなき僕の罵詈雑言なんて、彼らのような輝かしい舞台に立つプロフェッショナルにとっては、小石程度だよな」と思って投げているんだと思います。

見たくなければ、見なければいい!と思っているんだと思います。

万が一、発覚しても、ちょっと厳しく怒られるんだろうと思っているんだと思います。

でも、相手も、普通の人間です

最近は、オリンピアンやパラリンピアン、テニスの国際ツアーを回っているプロ選手たちにお目にかかることが多いです。

とっても優しくて、人のいい方が多いです。

多分、皆さんが想像してるような、朝起きたら、即コーチと1日中練習をして、帰ってきたら身体のケアをしながら、瞑想に耽って、いい食事を取るみたいな、修羅の国から来たような、修験者みたいな生活をしていることはありません。

Instagramをツラツラ眺めたり、YouTubeでくだらない動画を見てゴロゴロしたり、オフの日はちょっとだらっと遅めに起きて、カフェで本を読んだりしてるんです。

そんな生活の中に、突然、1000件を超えるDMが送られてきて、数分おきに通知が鳴り止まない事態なんて想像つきますか?

僕だったら、頭がおかしくなると思います。

◆法的には◆

もちろん、法的な手段があるにはありますが、パターンが限定されることと、少し手間暇がかかりすぎるので、一選手がエイっ!と決めて実行できるほど簡単ではありません。

※内容について詳しくは、こちらの連続講義を見てください。

もしも、必要であれば、相談に乗るので、個別に教えてくださいね。

◆最後に◆

時々、「有名人は名前と顔でお金を得ているんだから、人々の批評に晒されるのは当然のリスクで、嫌なら辞めてしまえばいい」と批判してある人を見かけます。

まぁ、そういう意見もあるのかなぁと思いはしますが、あなたの働いている会社の商品やサービスを、有名人がPRしてくれることで、収益を立てているんじゃないかな?と思うので、ジャニーズタレントさんの代わりにあなたがCMで商品紹介したら、どれだけ売り上げが下がるか、想像するだけでおぞましいです。

しかも、名前や顔を売りにすることに対する代償が大きすぎる世の中では、当たり前ですが、そのフィールドには誰も出て来なくなりますよね。

そんなの、スターを潰す風土でしかなくて、面白くない世の中だなぁと個人的には思います。

と、なるとプラットフォーマー側も、無責任な匿名アカウントをだんだん許さない方向に進む気がします。

だって、プラットフォーマーとしては、ユーザーが減るのは避けたいですから。

面白い人やスターが出てこない場所には、人が減っていく、それを食い止めにかかるんじゃないかなぁ。

以上、なんかちょっとだけ感情的な上に、具体的な解決策は見出せずでごめんなさい。

個人的には、自分の手の届く範囲の人たちだけでも、うっかり石を投げつけないように、どんなリスクがあるかを普及宣伝したいなぁと思っています。

では、また!

記事をお読みいただきありがとうございます。弁護士は縁遠い存在と思われないよう、今後も地道に活動をしようと思いますので、ご支援よろしくお願いします。