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「ご趣味は?」と言われて困っている人へ

こんにちは。弁護士の紙尾浩道です。

一般的な民事事件・刑事事件全般のほか、スポーツ選手・団体の法務や、SNS利用のコンプライアンス講師、テニス練習会の主催なんかをしています。

48時間ほど更新が途絶えてしまって申し訳ありませんでした。ちょっと私用でバタバタしていたもので。

今日は、「ご趣味は?」と言われて困っている人への話をします。

突然ですが、皆さんに質問です。

『好きなものを食べさせてあげる』

と言われたら

あなたなら何を選びますか?

どうでしょう?答えが出ましたかね?

それが、『やりたいこと』『好きな事』です。

何でこんなことを言い出したかっていいますと、よく「ご趣味は?」とか、みたいな質問があるじゃないですか。

この質問に困ったこと、ありませんか?

私のいる弁護士業界は、司法試験という他の何かを犠牲にしなければ合格し得ない試験のせいで、ご趣味沢山の方々が沢山います。

理由はわかりませんが、弁護士歴を重ねれば重ねるほど、マラソンや、山登り、旅行は旅行でもマイナーな場所を踏破する系、日本酒の銘柄を極める系など、突き詰める系が人気なようです。

重鎮弁護士から、美味しいご飯をご馳走になりたい方は、この辺のテーマのどこかを付けばうまくいく可能性がありますので、おすすめです。笑

でも、他のところに行くと、「やりたいこと・好きなことが見つからない」という、聖人のような悩みに出くわすことがあります。

欲望の塊であるカミオからすると、まさに聖人。

ただ、本人はすごく真剣に悩んでいます。

だって、ほぼ毎回、新しい人と会うたびに、「趣味は?」とかという質問に晒されて、それっぽい事を引っ張り出してきて答えて、苦しい思いをしているので。

でも安心してください。
最初の質問に答えられた方なら、趣味ややりたいこと、きちんとあるんです。

もう少し正確に言うと、『「趣味は?」と質問された時に、求められる回答を作っておくことは絶対にできますよ』というお話です。

趣味を聞いてくる人の求める回答って何でしょう?

少なくとも、私の場合は、よくよく考えてみると、次の3つでした。

①回答された趣味によっては、今度一緒に〇〇しましょうと言いたい
【お近づきになりたい】


②その話をきっかけに、場の空気を盛り上げたい
【楽しい時間を過ごしたい】


③よく考えずに、話題がないからとりあえず振ってみたけど興味はない

③のパターンは、何を回答したところで、結論が変わらないのでここでは無視します。

②のパターンは、話が盛り上がればよい。逆に、回答を聞いたところで、質問者が拾えないものが地雷ということになりますよね。

そうすると、「寝ることです」と言われるだけだと結構厳しい。

そりゃ努力はしますよ。

最近ベッドを買うために、シモンズのベッドで寝比べて、素晴らしいマットレスに出会ったんです!寝具は何使ってますか?

とか。

でも、多分「寝ること」と答えた人は、アクティブな意識高い趣味は特にないですよという意味で、そう答えただけなので、別に寝具も興味ないし、ここで会話が終わることが見込まれます。

①のパターンは、今度一緒に共有できるようなものであれば良い。

そうすると、「寝ること」という回答は、エグゾディアが揃った並の切り札です。

僕が一番最初に当たったウルトラレアカードが、エグゾディアの右足だったなぁ。

そのあと、すぐに聖なるバリアミラーフォースを当てたときは死ぬほど嬉しくて駆けずり回った小学校4〜5年生くらい。なつかしい。

司法試験受験勉強の頃に売ったり捨てたりしちゃいまして、今では手元に、青眼の白龍、ブラック・マジシャン、ブラック・マジシャン・ガール、紅眼の黒龍しか残っていない。

質問者としては、「おお、それなら今度一緒に寝ましょう!」とは言えないですからね。

もはや、1撃でシャットアウトです。

反対に、この会つまらないから終わりにしたいという抗議の意を示したいなら、趣味=寝ることと回答するのが手っ取り早い。

でも、回答者には悪気がないことが多いです。

『ご趣味は?』

『(みんなが趣味とは認定しないだろうけど、実際はネットフリックスの番組について語りたいんだけど、どうせ誰もわかってくれないだろうし、そりゃたまに走ったりもするけどせいぜい月に2回くらいで、思いついたときに走るだけだから、趣味でもなんでもないし・・・)寝ることです。』

と答えていると思われます。笑

もちろん、そこそこコミュニケーションが得意な質問者なら、この回答から察知して、「私は〇〇観るのが好きなんだ」という撒き餌を撒いてみたり、「俺ズボラだから、ダイエットが全く続かない」とかいうエピソードを開示して、どこかに当たりがないかを探してくれますが

そんな実力者ばかりじゃありませんよね。

そもそも、コミュニケーション実力者たちは、最初から「ご趣味は?」なんて回答の難しい質問は、儀式としてしか考えていません。

なので、万一どんな回答が返ってきたとしても、以後のトーク内で、自己開示をそこそこして、どのテーマなら当たりか、探ってくれます。

どうしても共通項や当たりがないときは、自分が斬られる役回りになって、恥ずかしい事をしたり、ダメっぷりエピソードをぶち込んで、みんなにいじられまくってくれます。

なりたい!笑

と、ここまで書いて、いよいよ結論です。

「ご趣味は?」に対する回答は、自分が本当に好きなこと1つと、好きな食べ物2種類を答える。

が最強だと思います。

本当に好きなことは、もしかするとその場にいる人には刺さらない可能性があります。

刺さらない人に対して、自分の大切な好きな事を一生懸命話して辛い思いをする必要はないので、反応次第で早々に撤退する。

残りの食べ物2種類は、よほどのことがない限り、誰かが拾えるので、話が広がりますし、今度一緒に〇〇の流れが作りやすいです。

趣味=食べ歩き

よりも、〇〇が好きと具体的に言う方が、盛り上がります。

だって質問者は、先程述べた①②の意図しかないので、あなたのおうちの近所のお店の話を沢山されても、ついていけないですし。

ということで、今日は、「ご趣味は?」と言われて困っている人への話をしました。

では、また。

記事をお読みいただきありがとうございます。弁護士は縁遠い存在と思われないよう、今後も地道に活動をしようと思いますので、ご支援よろしくお願いします。