この絵はこの詩から生まれました ──詩の世界をアートに [第46回]
月
漁師三人
三体仏
海にむかってたっている
なにか
はなしているやうだが
あんまりほのかな月なので
ききとれない
山村暮鳥
*漁師三人、きょうの釣果とか、市場の売れ行きとか、
はなしているのでしょうか。
タバコでもふかし、ちょっと酒でも飲みながらとか。
月夜というのは独特の夢幻の世界です。
李白も月夜の景色を「これ地上の霜か」なんていっていますし、
暮鳥も月夜の詩はいくつか書いています。
月夜の絵はあまり見たことがないので、
今回挑戦してみました。
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