アイの歌声を聴かせて

ロボットやAIが生活に馴染んでいる社会で高校生がポンコツAIに振り回されるアニメ映画。友情、恋愛、青春といったベタではあるけど心の成長を描くには最高のテーマが盛り沢山。ポンコツAIのアイに振り回されながらも自分の気持ちを整理して行動する不器用で清々しい作品。歌もいい。

ただの学校生活とよくある人間関係がアイによってクリアになる。学校の外では大人の汚い部分が描かれて、生徒たちの純粋さと対比されてる。アイを助けようと無茶をするところなんか手に汗握った。頑張れえってなる。なんというかルンルンするシーンが多い。

AIが絡むと倫理的な話がよく出る。ロボットは幸せなのか。AIに心はあるのか。幸せの定義は人それぞれで一概に言えない。この映画では、AIは命令で動くけど命令をどう解釈するかが大事としている。
昔メトロポリスってアニメ映画あった。手塚治虫の。これもポンコツAIによって世界が変わる作品。心のないロボットに愛は生まれるか、このテーマやたら覚えてる。世界が危うく滅び欠けるけど変わったのは世界ではなく人の心。変わらない世界で前を向いて歩んでいく。

AIを作るのは人でAIによって人が変わっていく。人の弱さが露呈する。けど人を強くするきっかけもAI。現実でも人はAIなしでは生きていけなくなっているかも。センサーとかSiriなんかまさにAI。スマホ忘れるとソワソワすごいし。生活に溶け込んでいるな。共存だ共存。依存というべきか。

話逸れたけど、この映画は好きな感じ。
あと土屋太鳳が歌上手すぎ。感動する。

以上。