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大塚国際美術館×『アルテ』

お気に入りの美術館である大塚国際美術館が先週から再開。お気に入りの漫画・アニメ『アルテ』とコラボしていると聞いて、早速行ってみた。

いつもは、約1000点もある作品を順番に見ていき、結局は途中で時間切れになるのだが、今回は『アルテ』とコラボの音声ガイドに従って、そこで紹介される作品を重点的に観ることにした。

音声はアルテ役の小松未可子さんとレオ役の小西克幸さん。説明は14作品と1項目と少ないが、ルネサンス絵画を中心に一つ一つが丁寧に説明されている。

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『アルテ』にまつわる話があるのがやっぱり嬉しい。アルテが得意とした、横向きで衣装や装飾品に凝った美しい肖像画(ギルランダイオ『ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像』)。アルテと同じような多くの徒弟たちが手がけたフレスコ画(ジョット『スクロヴェーニ礼拝堂壁画』)。レオ親方が所属する画家組合の守護聖人・聖ルカ(ウェイデン『聖母子を描く聖ルカ』)…等々。

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絵に関する説明も細かい。受胎告知の絵にはアトリビュートなどの画家の深い知識が必要なこと、テンペラやフレスコ技法の方法と特長、『モナ・リザ』のスフマート技法やミクロコスモス・マクロコスモスの表現、などなど、本格的な解説も興味深い。さすがは声優さん、とても聴きやすく、わかりやすい。

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最後の15番目は『ユーディット』という17世紀の作品で、ちょっとアルテの時代からは外れているなと思った。が、作者のアルテミジア・ジェンティレスキが、アルテと同じ女性画家というつながりだった。名前に同じ「アルテ」が入っているし、何か関係があるのだろうか。

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このほかにも、レオ工房のアトリエパネルと登場人物の等身大パネルやアルテの衣装、コラボグッズのアルテのコンペイトウなど、『アルテ』を満喫してしまった。

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もちろん、大塚国際美術館の売りであるゴッホの7つのヒマワリ、フェルメール・ギャラリー、ゲルニカなどもチェック。今回は観れなかったところも多かったが、一部は集中して観ることができた。こういう見方も案外楽しい。

今度来るときも、何か集中して観るのもいいかもしれない。今回いい見方を学習できた。

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