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人口をコントロールする とても簡単な方法

21世紀、人類は人口をコントロールするきわめて簡単かつ効果的な方法を発見した。

これは革命的なことである。

将来は、この方法で人口を望ましい水準にコントロールすることが、政策担当者の常識になるだろう。

中央銀行が金利を調整することで、世の中に出回るお金の量をコントロールし、景気をコントロールするのが常識になっているように、この方法は広く使われること間違いなし。

やったね!たえちゃん!

ひとことでいうと、
人口は、女子への高等教育の供与率でコントロールが可能である。

女子に高等教育を与えると出生率は低下し、
女子から高等教育を取り上げると出生率は上昇する。


もっとも重要な点---政策の簡便さ---

女子への高等教育の供与率で、人口をコントロールする方法の最大のメリットは、簡単で副作用が少ない点にある。

高等教育、日本でいうところの大学は、私学であっても、国が多くの補助金を提供している。
そもそも大学は文部科学省の管轄下にあり、大学の設置には文部科学省の許可がいる。
行政がきわめて強く介入できるのが高等教育機関なのである。
したがって、その気になれば、女子の大学進学率は、国の意向でコントロール可能である。

つまり、女子への高等教育付与率は、文部科学省の役人が、数字を調整するだけで済むのである。
だから女子への高等教育付与率の調整は、(国がその気になれば)きわめて簡単である。

それ以外の人口調整政策は、めちゃくちゃ複雑で大量の金、大量の人、大量のコスト消費する。

例えば、中国が採用した一人っ子政策の場合、91万3593か所の拠点と9400万人のメンバーを持つ中国計画出産協会が取り締まりに従事した、という。

9400万人て、日本の労働人口の1.5倍くらいである。
どんだけ、人余ってるねん・・・
中国ならではの人海戦術である

人口を抑制する、ただそれだけのために、中国は、常識はずれのリソースを人口コントロールに費やした。

なお、最近も中国ではウイグル人の人口を減らすために不妊手術や中絶の教養や、強制的な産児制限などを実施して、非難されている。

どうも、中国政府は人口コントロールを力ずくでやる傾向にあるようだ。
少しは日本政府や韓国政府を見習ってほしい。

日本政府と韓国政府は、女子への高等教育の付与率を、男子以上に高めることで、少子化へのアクセルをべた踏みした。

その結果、日本民族と韓国民族は、再起不能になった。
(日本と韓国の”少子化実験”は、社会科学の貴重なデータとなり人類進歩に貢献するから、犠牲はまったくの無駄ではない・・・・犠牲になる当事者としてはたまったものではないが)

中国政府は、ウイグル人に、特にウイグル人の女子に補助金を与えて中国の大学への入学をあっせんするなどして、先端的な教育を提供することで、ウイグル民族の持続性を破壊することが可能だったのである。
(もちろん、即効性がない、という欠点があるので、中国政府の選択肢に入らなかったのかもしれない。)



女子への高等教育の供与率が出生率に与えるメカニズム


女性が高等教育へ参加すると、学業とキャリアを優先して、結婚と出産を後回しにするようになり、晩婚化が進む。
女性は年齢を重ねると妊娠しにくくなるので、生まれる子供の数が減る。

女性には、自分自身より給料が高いか、社会的地位が高い男性しか、恋愛対象としてみれない。これは、ハイパーガミー現象といわれる。

女性が高等教育を得て、社会的地位を高め、高い給料を得ると、恋愛対象となる男性が枯渇し、結果として独身を選ぶ女性が増加する。
恋愛対象から排除された男性も独身化するので、未婚率が上昇する。

人間には、重要な決断を先延ばしする癖が存在する。
結婚のような重要な決断が、経済的に豊かになったことで、必ずしも必要でないとしたら、人間は先送りをしてしまう。
高等教育を得て、一人で生きていけるだけの給料を得た女性は、結婚のような人生をかけた決断を、先延ばしにするようになる。
結果として未婚率が上昇する。

基本的に、未婚率が上昇すれば、出生率も低下する。


マルサス先生へ、人口論への回答


マルサスは、人口論において、戦争の必然性をあきらかにした。

人口は、掛け算で増えるが、食料は足し算でしか増えない。

足りない食料は、よそから奪ってくるしかない。

戦争によって人口が調整される。

これが戦争が起きる根本原因である。

人口論では、戦争以外にも
飢餓、疫病、貧困、などなど、人類の歴史上さまざまな方法で人口が調整されてきたことを示している。

なお、Wikiでは、化学肥料によって人口問題は解決されたとか記載されているが、筆者はこの考えには反対である。
化学肥料で、大きく食料をふやすだけでは、やっぱり足し算でしかない。
掛け算で増える人口には追い付かない。

マルサス先生に教えてあげたい。

女子への高等教育を充実させると出生率は低下し、
女子への高等教育を抑制すると出生率は上昇する。

だから、高等教育機関を管理する役所のさじ加減ひとつで、きわめて簡単に出生率、すなわち人口はコントロールできるのである。

21世紀に、人口調整のための戦争は、不要である。



おまけ


ハイパーガミー・・・
ハイパーミギーと似ているね。。。

マンガ 寄生獣 より、  主人公の相棒ミギー


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