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そうだ、死んだふりをしてみよう

高校生の頃 急に

"死んだふりをしてみよう"


と思い立って

床に倒れたまましばらく過ごした時の話。

暑いあつい、夏の昼間
女子高生が自分の部屋で。


なぜならそれは


・・・暇だったから。

アホか?

と言わずに読んで、
  お願い(*´ー`*)

フツウの人なら暇でも
そうそう 
そんな事は思いつくはずもないだろうけど。

思いついても、やらないだろうけど。


私という人間は どうやら

好奇心の赴くままに
思いついたことを
人がやらないことを


どこまでやれるか?
それをやったらどうなるか?
何を感じるか? 

想像だけでは収まらず

なんでもあえて
実際にやってみたくなる傾向が強い。



そんな私はもしかして……


それは万が一…

天才なのかもしれない!!


わは(°▽°)

とか思っちゃったりして。


うそ 冗談。

わかってるよぉ、、(´▽`) 

ただのアホ。


でもー(*´з`)  (←諦めない笑)

全ては紙一重とも言いますし。。。

『可能性』は
わからんじゃ無いですか。


『美人の基準』だって

室町時代と令和では
随分と変わったわけですし。


『天才』という基準や価値観が

この混沌としたカオスな時を経てもなお

"変わらない"という可能性は
永遠にゼロだと
どうして言えますでしょうかっ。


ハイ(*‘∀‘)/

独り言ですから、どうか
許してください。


でも良いじゃないですか?
(いや しつこい)

自分一人くらい、

"自分に期待"したってさ。

バチは当たりませんよ、

きっと。


前置きが長くなりごめんなさい。
死んだふり、体験記 ではどうぞ。


_______________


倒れた設定で 
顔を横にして床に寝そべったんです。

すると 
しばらくして首が痛くなってきたけど
何しろ死んでるもんだから 
動いちゃいけなくて。

結構 根はまじめなんで 
設定には忠実に向き合うタイプです。

すると

”あー、首を動かせるって自由だな”って 
当たり前すぎる感覚の大事さに気づくんですね。

で、しばらく 
そのまま痛みを我慢して続けてみたんです。

そしたら 暑い夏の日ですから、
汗がジワーっておでこから瞼から
にじんでくるんです。

実家の二階はエアコン無かったから(当時は猛暑日でも32度くらいでしたからね)全身汗まみれですよ。

しまいには 目にも入ってきて。
”うぅ~沁みるぅ~”って思うんです。

いや、沁みるって、、、

死んでるのにね(笑)


なるべく死んでるつもりになろうとすると、
色んな細かいことに集中していくんです。
呼吸とか、誰も見てないのに
してないように静かに静かに。


いつも何気なくする呼吸とかも、

いや マジで
普段 生きてんだなぁ・・・

って 
しみじみ感じたりして。

瞑想に近いんでしょうかね。

え?
迷走じゃないかって?

(°▽°) えぇ、まあ。


ふだんそんなに長いこと床に張り付くことなんてないもんだから

痛いのも沁みるのも、
暑いのも痒いのも色々だんだん
面白くなってきて。


暑い部屋で ただ
じぃーっとしていたら

床と一体化してくる感覚
なんだか気持ち良かった事をよく覚えてます。

暑さと身体が馴染むというか
ちょうどいいくらいの
あったかい感じに。

白い床でした、クッションフロア。

まだまだ私は"死んで"いますから
そこにただ 
じぃっと いたわけです。

道路に囲まれた場所に家はあったのでいつもの走る車の音とか 
庭木のセミの音とか

ぼんやり遠くに聞こえてくる音が 
なんか 
いつもの普通の夏の音で。

窓からは日差しが明るくて。

もし本当に死んだとしても
何も変わらないんだなぁ…

なんて思ったりして。

悲しくなったり、
冷静に仕方ないな、とか思った後

とでも穏やかで
とても静かな気持ちになったんです。


ただ部屋で"死んだふり"をして 
じっとしていながら、

生きていて。


…しかしね、女子高生ですよ。
(当時ね)
なんなんでしょうかね。


部屋の隅のホコリとかにも気がついたりして、

”あー生き返ったら掃除しよう” 
とか

”もしこれほんとにこのまま死んだら家族びっくりするのかな” 
とか

”いつまでこれやるんだろうか?” 
とか 

"え、まだやるん?"
とか。

しばらくなんか色々、
考えていたと思います。


もう断片的にしか記憶はないのだけど。

楽しかったから、

その時の景色、
床から眺めてた部屋の角度、
明るさとかはよく覚えています。


ずいぶんと長いことそうして時間が過ぎたんだと思う。

とうとう誰も部屋にも来なくて
飽きてやめたんだと思うんですけど。


下に行って 氷水を飲んで 
その氷水の冷たさが、
めちゃくちゃ美味しかったのが

衝撃的でした。


死(んだふり)から
生き返って味わう冷たい氷水。

ものすごく美味しかったって
感動をよく覚えています。

"一番の収穫"かもしれないくらい。

このまま固まって動かなくなるに
違いないと謎の覚悟をした
首の痛みも 
いつの間にか何事もなかったかのように動くし、
汗が目に入る前に拭くこともできるし。

なんてことないように感じる 
当たり前のことや自分の身体のこと。

普通の素晴らしさ。

無数の奇跡に囲まれて

”私って生きてるのねぇ~”って 1人静かに感動した
高校の夏。


他にも 
土砂降りゲリラ豪雨の中の話とか
まっさらな雪の中の話とか 

アホか?って周りに引いてもらった話はあるんですが ネタ切れの時用にストックしときます。


刺激にあふれる昨今、 
生きてる感覚を味わうには
一番手軽にできる最良の方法
だと思いました。

死んだふり、

やってみて良かった経験でした。


アホみたいなことでも、
生きてる時にしか、
出来ないことでしたし

ちゃんと生きてるって
わかったのは 

結果
やってみて良かったです。



今の時代、
熱中症とかの危険もあるので
良い子は真似しないでいただきたいです。



では。



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