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なんでも言い合える関係

わたしは、セックスアンドザシティの主人公を含めた四人の

思ってることをストレートに言う関係がすごく好きでした。


独身時代にこつこつ集めたDVDは全シーズンあって、それぞれのキャラクターがどんどん際立っていくのがおもしろくて、何度もなんども見ました。

わたしの人生の大部分は恋愛で占めていたので、恋愛を中心に進んでいく4人のストーリーや人間模様に自分を重ねてみたり、一緒に悩んでみたりしていました。

ファッションや、ニューヨーカーとしての生活も華やかで見るだけでテンションが上がったし、何よりも怒ったり泣いたり、笑ったりの喜怒哀楽が共感出来てはまっていたんだと思います。

友達が、海外へ嫁ぐときに寂しくないようにと、いるかいらないか分からないのにそのDVDを全巻プレゼントして、自分はコンプリート版を買う予定でしたが、その後セックスアンドザシティのおもしろさを再確認することなくいつの間にか遠くに終わった、ブームになっていました。


今日久しぶりに、DVDを見ました。旦那と。笑

シーズン5くらいの1~4話でしたが、内容は相変わらずあけっぴろげな女子トークで、当時はドはまりしていたはずだけど、旦那と見たのもあってかここまでの女の生態をさらしていいもんなのか、恥ずかしくなりました。

わたしも結婚するまでは、こんなノリで楽しくあけっぴろげにいろんな話を人としていたのに、いつのまにこんなにくそ真面目に、おもしろみのない華も彩もないような毎日になっていたんだろうと思いました。

このドラマのノリと明るさがあれば、私の子育てブラック期間がどれだけかき消されていたんだろうと思いました。


何回見ても、同じところで笑います。

展開がわかっているので、もうすぐあのシーンが来ると思うと、そのシーンの前から笑ってしまいます。


わたしにはもう、こういう楽しい時間はやってこないかもしれないと、本気で思っていました。

まわりに笑わせてくれる人もいないし、自分から笑いをとっていく勇気もないし、第一人に会うのがおっくうになるほど私の心は弱っていたはずなのに、セックスアンドザシティの人間模様を見ていたら、この数年悩んでいたことが何だったんだろうという気がしてきました。


自分の悩みやつらさを掘り下げて掘り下げて、向き合ってみたけれど、そんな時間がなかったかのような気がしてしまうくらい明るい気持ちにさせてくれました。

どのシーンにも見入ってしまうような魅力がありました。

他のことが考えられなくなるくらい、夢中になるというのはこういうことなのかもしれません。


それから、若い時の私は、本気でセックスアンドザシティに出てくる人たちに、その人間関係に憧れていました。

思っていることを隠さずに言う、ストレートに言うことでお互いの不満を持たない、信頼関係が私の理想でした。

私自身、そういう生き方がしたかったし、そういう生き方もいいと思っていたので、一人セックスアンドザシティ状態というのか、

包み隠さない、悪気なく思っていることを言い合える関係が一番いいと思っていました。

そして旦那と出会ったとき、その理想がフィクションであったことに気づかされました。

もしかしたら、学生時代の仲間や一部の人とはそういう関係を築けたのかもしれませんが、社会に出てからの人間関係でそこまでの関係がきずけたのはおそらくありません。そして、この閉鎖的な田舎で、そのノリで生きていこうとしている私はかなりの異端児だったんだと思います。


今、もう一回DVDを見てみて、

「そうかこれは演出なのかもしれない」と思う部分もありましたが、

どうかこういう人間関係が自分にもどこかにあったらいいなと、願ってしまいます。


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